今日23日(木)は、朝、水戸へ直行して会議に出席。
常磐線特急で上野に戻り、駅構内の「ちゃぶぜん」で、遅めの昼食をとることにした。
「豚肉のしょうが焼定食」を食べていると、少し離れたところの席から、携帯電話で話す声が聞こえる。
目をやると、歳の頃、私と同じか少し上の男性。中小企業の経営者というような感じの人だった。
目をやると、歳の頃、私と同じか少し上の男性。中小企業の経営者というような感じの人だった。
彼も、何か食べていたので、おそらく、かかってきた電話であろう。
私が食べている間に、2回通話していた。いずれも商談のようだった。その2回目が結構長かった。
で、瞬間、「今どき、店の中でケータイか。常識ねえなあ。外出て話せよ」みたいな思いが、私の頭をよぎったのだが・・・。
よく考えてみると、どうなんだろうね。
同じこの飲食店の店内で、複数、例えば3人の客が同じテーブルに座って、談笑していたとする。
これは、全然、マナー違反って行為ではない。
よほどの大声で、呵々大笑していれば、確かに迷惑で、「もう少し静かにしてくんないかな」とかは思うだろうけど、飲み食いしながら談笑すること自体は、問題ない。
むしろ、数人でテーブルについて、誰も一言も発せずに、だま~って食べて帰ったら、ずいぶん異様だよね。
よほどの大声で、呵々大笑していれば、確かに迷惑で、「もう少し静かにしてくんないかな」とかは思うだろうけど、飲み食いしながら談笑すること自体は、問題ない。
むしろ、数人でテーブルについて、誰も一言も発せずに、だま~って食べて帰ったら、ずいぶん異様だよね。
じゃあ、ケータイでの通話は、何故いけないんだろう。
考えられるのは・・・。
うるさいから?
でも、複数の客が直接会話してる方が、人数が多い分だけうるさいんじゃないだろうか。
(ケータイで通話していて、ついつい声が大きくなっちゃう、ってことはあるけど)
(ケータイで通話していて、ついつい声が大きくなっちゃう、ってことはあるけど)
じゃあ、周囲の人には関係ない話を聞かせることになるから?
それは、直接会話だって同じだね。
店内での直接会話がよくて、ケータイ通話だといけない、という理由が、なかなか思い浮かばないのだ。
電車の中でも、よく「座席での通話は、まわりのお客様のご迷惑になりますので、デッキにて」というアナウンスがある。
ただ、これだって、複数の者で電車に乗って、おしゃべりをしている、ってケースはよくあるわけで、それと比べて、ケータイ通話が極度に迷惑になる理由はあるんだろうか、と考えるとわからなくなってくる。
新幹線の二人がけの席などに、知らぬ者同士が座り、自分の隣の人がケータイでしゃべり始めたら、距離が近い分、確かにイヤな気にもなるが、それも短時間だったら問題ないんじゃないだろうか。
どなたか、ケータイ通話の迷惑度について、私の気づかぬ見解をお持ちの方、おられましたら、教えて下さい。
ともかく、そんなことを考えながら、さらに思ったこと。
私が、通話の声を聞いて、すぐに、「今どき、店の中でケータイかよ」と思ったのは、何故か。
それは、携帯電話が普及して久しい今日、「店内、車内での通話はNG」というのが、日本においては、既に一つの「規範」になっているからなんだろう。
その規範に反する行為だから、すぐさま頭がそういう反応をした、と。
でも、その規範が、どういう理由に基づいているのか、を考えた時に、ちょっとわからなくなってしまったわけだ。
「規範」というものについて、そんなことを考えつつ、しょうが焼定食を食べ終わったのだった。
ところで、その男性も、たぶん、この「規範」を知ってはいたのかもしれない。
でも、かかってきた相手が、大切な取引先だから、受けないわけにはいかなかったのだろう。
自分だって、食事中なのだから、とりあえず無視しておいて、食べ終わってから、外に出てかけ直したかった、でも、大事な商談だからそうもいかない、という事情だったのかもしれない。
でも、かかってきた相手が、大切な取引先だから、受けないわけにはいかなかったのだろう。
自分だって、食事中なのだから、とりあえず無視しておいて、食べ終わってから、外に出てかけ直したかった、でも、大事な商談だからそうもいかない、という事情だったのかもしれない。
そのようにちょっと同情的に見てもいたのだが、実はこの店、ポップス系のBGMが、かなりの音量で流れていた。
これ、絶対に通話の相手に聞こえてるよなあ、と思った。
食事中であること、店内であることをおして、電話に出たことが、商談に悪影響を与えなければいいけど、と思いながら、まだ残りを食べているその人よりも、先に店を出て、品川に向かった。
これ、絶対に通話の相手に聞こえてるよなあ、と思った。
食事中であること、店内であることをおして、電話に出たことが、商談に悪影響を与えなければいいけど、と思いながら、まだ残りを食べているその人よりも、先に店を出て、品川に向かった。