さてＮＨＫの中継は

７月場所は開催される方向のようだ。

協会としては、調査委員会の勧告を受け入れることと引き換えに、場所の中止だけは避けたかったということなのだろう。

以前も書いたが、場所の中止が、協会にだけダメージを与えるものではなく、関係取引先にも大きな影響があるはずだから、開催すべきだと思っていた。

開催したにせよ、状況は厳しい。
それでなくとも、地方場所はどこもこのところ不入りだった。今回の件で、ますますお客さんは減るだろう。

この点は、協会も関係取引先も辛抱して耐えていかねばならないと思う。

調査委員会の勧告の内容については、まだまだ甘いとする報道もあるが、個人的には思いきった内容だと感じた。

とりあえず、この形で目の前の７月場所を始めるとして、今後の内外の調べで更に明らかになる事実があれば、追加の処分は検討されてしかるべきだろう。
時間をかけてでも、しっかり調べてケリをつけてほしい。

残る当面の課題は、ＮＨＫの中継だ。

中継してもしなくても非難は避けられないだろう。これは、場所の開催そのものについても言えることだが。

一般視聴者の受信料で運営されているＮＨＫとしては、難しい判断を迫られると思う。
私を始め、相撲が好きな視聴者が中継を望むのは当然だが、広く一般の視聴者の世論をどうみきわめるか。

それとは別に、ＮＨＫにしてみれば、中継したらこの問題にはどうしてもふれざるを得ないし、そもそも解説に呼ぶ親方衆も現役時代、あるいは今も賭博についてクリーンかどうかわからない。
その意味から、今度の場所だけでも中継を見送りたいのが本音か？