栃煌山が鶴竜を押し出して7勝目。好調の鶴竜相手に見事な攻めだった。今日の栃煌山は、前のめりの姿勢で出るのでなく、いい間合いで相手に圧力をかけていったのがよかった。もろ差しで抱きつくか、今日のように押すか、攻めのパターンを身につければ三役定着が期待できる。
東筆頭で7勝だから、帰り三役が見えてきた。鶴竜は3敗。
東筆頭で7勝だから、帰り三役が見えてきた。鶴竜は3敗。
琴欧洲が1敗の豊真将を退けた。今日は、いい方の琴欧洲。本当に琴欧洲が2人いるみたいだ。
豊真将も立ち合いの当たりはよかったが、琴欧洲を後退させることができず、逆に大関が前に出ながらがっちり右上手をとり、引きつけて寄った。
今日についてはさすが大関という相撲で、さしもの好調豊真将もどうにもならなかった。2敗。
豊真将も立ち合いの当たりはよかったが、琴欧洲を後退させることができず、逆に大関が前に出ながらがっちり右上手をとり、引きつけて寄った。
今日についてはさすが大関という相撲で、さしもの好調豊真将もどうにもならなかった。2敗。
日馬富士がいい当たりからもろ差し、一方的に前に出て稀勢の里を押し出した。日馬富士は勝ち越し。だいぶ調子を上げてきたので、白鵬戦に期待が持てる。
稀勢の里は6勝2敗から4連敗で、また2ケタならず。今場所は上位に一番も勝てなかった。これでは大関昇進もへったくれもない。毎度言うことだが、自分の相撲に何が足りないかを真剣に考えるべきだ。仕切りの時に顔を真っ赤にして気合いを入れ、負けて悔しそうな顔をしているだけでは勝てない。
稀勢の里は6勝2敗から4連敗で、また2ケタならず。今場所は上位に一番も勝てなかった。これでは大関昇進もへったくれもない。毎度言うことだが、自分の相撲に何が足りないかを真剣に考えるべきだ。仕切りの時に顔を真っ赤にして気合いを入れ、負けて悔しそうな顔をしているだけでは勝てない。
白鵬と北太樹は、白鵬が今日は万全の流れ。立ち合いすぐに右四つ、上手充分。初顔の平幕相手であればそれも当然でと言える。問題ない流れではあったが、切り返しで決めたのは余計。素朴に寄り切るべきで、やや無駄な動きと感じられた。
思ってみれば、中学の時に観た大鵬の45連勝は、それ以後長い間、誰も近づけない記録だった。
大鵬に次ぐ強豪横綱北の湖も32連勝止まり。
その北の湖の32連勝を別にすれば、大鵬以後は30連勝に到達した力士さえいない状況で昭和は推移した。
大鵬に次ぐ強豪横綱北の湖も32連勝止まり。
その北の湖の32連勝を別にすれば、大鵬以後は30連勝に到達した力士さえいない状況で昭和は推移した。
今場所、白鵬が自己最高だった33連勝を上回り、これまでの平成の連勝記録、朝青龍の35連勝を抜き、とうとう明日大鵬に並ぶかという経過を毎日この目で観ているわけだが、40というレベルの連勝を目の当たりにするのは、千代の富士以来。あれからもう22年も経つんだなあ、と感慨深いものがある。
(千代の富士の連勝をストップしたのは、同じ横綱の大乃国だった。昭和63年11月場所の千秋楽。これを勝てば54連勝。翌1月場所も全勝すれば、ちょうどあの双葉山の69連勝に並ぶ計算だった。気の早い話ながら、70連勝がかかる3月場所の初日は大騒ぎだろうなあ、などと思い始めていたところだっただけに、1年最後の場所の最後の日にそれがついえたことで、新年に向けて何の楽しみもなくなってしまった気がしたものだ)
(千代の富士の連勝をストップしたのは、同じ横綱の大乃国だった。昭和63年11月場所の千秋楽。これを勝てば54連勝。翌1月場所も全勝すれば、ちょうどあの双葉山の69連勝に並ぶ計算だった。気の早い話ながら、70連勝がかかる3月場所の初日は大騒ぎだろうなあ、などと思い始めていたところだっただけに、1年最後の場所の最後の日にそれがついえたことで、新年に向けて何の楽しみもなくなってしまった気がしたものだ)
平成に入ってからの30連勝以上の記録はこうなっている。
貴乃花という力士は、相撲の安定感が抜群だったから、歴代の連勝記録の更新が最も期待されたが、結局は横綱昇進直前の2場所連続全勝優勝が自己最高の連勝記録となった。これは意外なことだが、横綱としての力士生活の後半、怪我や内臓疾患に苦しめられたことが響いている。貴乃花が、万全の状態で力士生活を全うしていたら、優勝回数、連勝記録などどこまでいっていただろうか。
白鵬が昨年以後の短期に30連勝以上を3回記録しているのは、やはりすごいものだ。
(ちなみに、大鵬は45連勝の他、30連勝を1回、34連勝を2回記録している。安定感という点では随一だが、白鵬もほぼそれに匹敵するレベルに既に達しつつあると言っていいかもしれない。大鵬を上回る53連勝を記録した千代の富士は、肩の脱臼などで休場が多かったため、30連勝以上の記録はこれが唯一のものだ)
(ちなみに、大鵬は45連勝の他、30連勝を1回、34連勝を2回記録している。安定感という点では随一だが、白鵬もほぼそれに匹敵するレベルに既に達しつつあると言っていいかもしれない。大鵬を上回る53連勝を記録した千代の富士は、肩の脱臼などで休場が多かったため、30連勝以上の記録はこれが唯一のものだ)
白鵬のこの安定感、そしてまだ若いことからすれば、今回の連勝が仮に止まっても、またチャンスがありそうにも思うが、貴乃花がそうだったように、いつ思わぬ怪我に見舞われないとも限らない。
行けるところまで行ってもらいたいと思う。
行けるところまで行ってもらいたいと思う。