naokichiオムニバス

67歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

7月場所12日目~白鵬優勝は確実。明日大鵬に並ぶか?

十両山本山が前日に傷めた左膝の怪我で休場とのこと。
あれだけの巨漢にとって、膝の怪我というのは力士生命にかかわるのではないだろうか。
得難いキャラクターだけに心配だ。

高見盛土佐豊を破って勝ち越し。充分の右四つ左上手、右差し手を返しながらの寄りは、高見盛としては最高の相撲。2ケタに乗せられるか。

猛虎浪が右四つ、両まわしをひきつけて霜鳳を寄り切った。右四つ得意の霜鳳を一方的に寄ったところに、猛虎浪の四つ相撲の進境が見えた。

德瀬川は、豪風の鮮やかな二丁投げを食ったかに見えたが、物言い協議の結果、豪風につきひざありとして星を拾った。相撲を観る者にとっては非常に面白い一番だった。

栃煌山鶴竜を押し出して7勝目。好調の鶴竜相手に見事な攻めだった。今日の栃煌山は、前のめりの姿勢で出るのでなく、いい間合いで相手に圧力をかけていったのがよかった。もろ差しで抱きつくか、今日のように押すか、攻めのパターンを身につければ三役定着が期待できる。
東筆頭で7勝だから、帰り三役が見えてきた。鶴竜は3敗。

琴欧洲が1敗の豊真将を退けた。今日は、いい方の琴欧洲。本当に琴欧洲が2人いるみたいだ。
豊真将も立ち合いの当たりはよかったが、琴欧洲を後退させることができず、逆に大関が前に出ながらがっちり右上手をとり、引きつけて寄った。
今日についてはさすが大関という相撲で、さしもの好調豊真将もどうにもならなかった。2敗。

日馬富士がいい当たりからもろ差し、一方的に前に出て稀勢の里を押し出した。日馬富士は勝ち越し。だいぶ調子を上げてきたので、白鵬戦に期待が持てる。
稀勢の里は6勝2敗から4連敗で、また2ケタならず。今場所は上位に一番も勝てなかった。これでは大関昇進もへったくれもない。毎度言うことだが、自分の相撲に何が足りないかを真剣に考えるべきだ。仕切りの時に顔を真っ赤にして気合いを入れ、負けて悔しそうな顔をしているだけでは勝てない。

把瑠都の相撲内容が浮上しない。琴奨菊相手に突ききれず、さりとて自分の形にも組めず、漫然と左四つになって動きが止まったところを、琴奨菊の肩すかしに落ちた。内容ゼロの一番。

白鵬北太樹は、白鵬が今日は万全の流れ。立ち合いすぐに右四つ、上手充分。初顔の平幕相手であればそれも当然でと言える。問題ない流れではあったが、切り返しで決めたのは余計。素朴に寄り切るべきで、やや無駄な動きと感じられた。

白鵬はこれで44連勝。いよいよ明日、大鵬の45連勝に並ぶかというところまできた。

思ってみれば、中学の時に観た大鵬の45連勝は、それ以後長い間、誰も近づけない記録だった。
大鵬に次ぐ強豪横綱北の湖も32連勝止まり。
その北の湖の32連勝を別にすれば、大鵬以後は30連勝に到達した力士さえいない状況で昭和は推移した。

そして、結果としてその昭和最後の年となった昭和63年に、あの千代の富士大鵬を抜いて、53連勝まで記録を伸ばした。

今場所、白鵬が自己最高だった33連勝を上回り、これまでの平成の連勝記録、朝青龍の35連勝を抜き、とうとう明日大鵬に並ぶかという経過を毎日この目で観ているわけだが、40というレベルの連勝を目の当たりにするのは、千代の富士以来。あれからもう22年も経つんだなあ、と感慨深いものがある。
(千代の富士の連勝をストップしたのは、同じ横綱大乃国だった。昭和63年11月場所の千秋楽。これを勝てば54連勝。翌1月場所も全勝すれば、ちょうどあの双葉山の69連勝に並ぶ計算だった。気の早い話ながら、70連勝がかかる3月場所の初日は大騒ぎだろうなあ、などと思い始めていたところだっただけに、1年最後の場所の最後の日にそれがついえたことで、新年に向けて何の楽しみもなくなってしまった気がしたものだ)

平成に入ってからの30連勝以上の記録はこうなっている。

   平成6年 貴乃花 30連勝
   平成16年 朝青龍 35連勝
   平成21年 白 鵬 33連勝
   平成21年 白 鵬 30連勝
   平成22年 白 鵬 44連勝(継続中)

貴乃花という力士は、相撲の安定感が抜群だったから、歴代の連勝記録の更新が最も期待されたが、結局は横綱昇進直前の2場所連続全勝優勝が自己最高の連勝記録となった。これは意外なことだが、横綱としての力士生活の後半、怪我や内臓疾患に苦しめられたことが響いている。貴乃花が、万全の状態で力士生活を全うしていたら、優勝回数、連勝記録などどこまでいっていただろうか。

白鵬が昨年以後の短期に30連勝以上を3回記録しているのは、やはりすごいものだ。
(ちなみに、大鵬は45連勝の他、30連勝を1回、34連勝を2回記録している。安定感という点では随一だが、白鵬もほぼそれに匹敵するレベルに既に達しつつあると言っていいかもしれない。大鵬を上回る53連勝を記録した千代の富士は、肩の脱臼などで休場が多かったため、30連勝以上の記録はこれが唯一のものだ)

白鵬のこの安定感、そしてまだ若いことからすれば、今回の連勝が仮に止まっても、またチャンスがありそうにも思うが、貴乃花がそうだったように、いつ思わぬ怪我に見舞われないとも限らない。
行けるところまで行ってもらいたいと思う。

白鵬の残り3日は、大関戦となる。今日の相撲を観るところでは、明日対戦する琴欧洲、あさって対戦が予想される日馬富士の内容がよかったので、白鵬としても油断は禁物だ。45連勝、そして46連勝、なるか?

全勝 白鵬
2敗 豊真将

優勝自体は白鵬のものだろう。明日にも決まる可能性がある。
豊真将稀勢の里戦。格上相手ではあるが、今の状態からすれば、五分には戦えるはずだ。何とかもう1日、食いついてほしい。

<追記>
この記事をアップした後、ベースボール・マガジン社の「国技大相撲」のDVDで、千代の富士の53連勝の全部の相撲を観ました。