naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

しかしマリーンズというチームは

今日30日(土)から、日本シリーズが開幕。

台風の影響で中止も危ぶまれた第1戦は無事に行われ、5-2でマリーンズが先勝。

しかし、マリーンズとは、何というチームなのだろう。

ふりかえってみよう。

まず、過去記事を引用する。

今季のパ・リーグがいかに僅差の接戦だったかを書いた記事だ。

   ※その過去記事 「またまた最後の最後で」
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/61670831.html

>   そしてパ・リーグ
>
>      1位 福岡ソフトバンク 76勝63敗5分 .547
>      2位 埼玉西武      78勝65敗1分 .545 ゲーム差0
>      3位 千葉ロッテ     75勝67敗2分 .528 ゲーム差2.5
>      4位 北海道日本ハム  74勝67敗3分 .525 ゲーム差0.5
>
>   ここでも、1位と2位のゲーム差は0。
>
>   また、何と言っても、クライマックスシリーズを賭けた3位争いだ。これもまさに星一つの差。
>   日本ハムの引き分けのどれか1つが勝ちだったら、まったく同率になる(但し、その場合、規
>   定により両チームの対戦成績で勝ち越したロッテがクライマックスシリーズ進出となるが)。

そう、今季のマリーンズは、「辛うじてクライマックスシリーズに進出したチーム」だったのだ。

ファイターズが全日程を終えた時点で、マリーンズは2試合を残していた。
その2試合に連勝して、3位を決めた。1勝1敗だったら、4位だったのだ。

そして、クライマックスシリーズのファーストステージ、優勝チームにゲーム差なしだったライオンズに2連勝。

さらにファイナルステージでは、第3戦で王手をかけられながら、そこから3連勝で日本シリーズ進出を決めた。

で、今日の日本シリーズ第1戦だ。

公式戦最後の2試合は千葉マリンスタジアムだったが、公式戦3位だから、クライマックスシリーズ全試合、すべてビジター。
今日も、今季ドラゴンズが圧倒的に強かった本拠ナゴヤドーム。しかし勝った。

これはすごい。

ちなみに今季の交流戦、マリーンズとドラゴンズの対戦成績は2勝2敗。
マリーンズは千葉マリンで2勝、ドラゴンズはナゴヤドームで2勝だった。

それを考えても、このポストシーズン、すべてビジターでのマリーンズのこの経緯は神がかりとしか言えない。

ふりかえってみると、5年前のマリーンズも、公式戦勝率2位から、プレーオフを勝ち上がって日本シリーズに進み、タイガースに4戦無敗で日本一になった。
しかも、4勝の内3勝が10得点をあげての圧勝。

ポストシーズンの短期決戦に強いチームなんだねえ。

明日第2戦の勝敗にかかわらず、千葉に戻ってきての戦いとなれば、これは本当に、ひょっとすればマリーンズ日本一の可能性も出てくる。

これまで書いてきたように、公式戦3位のチーム、それも上記の通り、もともとクライマックスシリーズにさえ、辛うじて勝ち上がったチームが日本一、ということへの違和感はある。

現行のポストシーズンの制度への議論もまた沸騰するだろう。

しかし、今季のマリーンズに限って言えば、そういうチームが、ポストシーズンで神がかり的な強さを発揮して日本一を勝ち取ることも、ドラマとしては、まあ面白い、と言えるかもしれない。

そこまで行けば、ね。