naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ウィーン・フィルの団員が富士山で滑落死

小澤(征爾)さんが、ウィーン・フィルから名誉団員の称号を贈られた、という報道を追いかけるように、「ウィーン・フィルの団員が富士山で滑落死」の記事が、今日の朝刊に載った。

オーストリア人のゲオルク・シュトラッカ氏。

来日公演休演日の昨3日(水)に富士登山。9合目付近から滑落したとのこと。

瞬間、思い出すのは、同じウィーン・フィルの名コンサート・マスター、ゲアハルト・ヘッツェル氏のことだ。

ヘッツェル氏も、1992年に登山中の滑落で急逝した。演奏に大切な指をかばうことを優先して頭を打ち、亡くなったと聞く。

シュトラッカ氏もきっと山が好きで、日本に公演に行くなら、フジヤマに登りたい、と楽しみにしていたのだろう。

ウィーン・フィルは、まだ日本での公演が続く。
仲間を不慮の事故で失って、団員の皆さんもつらいことだろう。

前に書いたが、私のオケでも、先日、団員が不慮の事故で亡くなった。

彼は留学先での事故。
シュトラッカ氏は出張公演先での事故。
客死という共通点。

そして、偶然の一致だが、同じコントラバス奏者。

ウィーン・フィルと我々のオケでは、オケとしてはもちろん比べものにもならないものの、亡くなった命の重さは同じ。そして、仲間を失った悲しみも同じだ。

ご冥福をお祈りします。