白鵬の相撲に立ち直りがみられない。NHKの放送では、相変わらず絶賛口調に終始しているが。
連勝ストップの翌日、12日目の日馬富士戦も、決してほめられた相撲ではなかった。
終始離れた相撲になったが、下半身の構え磐石と言われる白鵬にしては、安心して観られない流れ。
まず、立ち合いに左に動いたこと。これだけで、横綱としては大いに評価を下げる内容だ。
それも上手をとりにいくのでなく、相手のかいなをたぐって小手投げ気味に崩して組みにいった格好。これも白鵬本来の流れではない。今場所は、左でたぐるとか小手に巻く相撲が癖になってしまっているようだ。
右四つにはなった。今場所珍しい四つ相撲だ。しかし、上手がとれない。立ち合いから自分が先手で動きながら、先に充分になれない。四つの相撲をとってきていないからだ。下位相手にあしらう相撲ばかりとっていないで、ちゃんと組んで勝負をつける相撲を心がけていれば、この終盤でこんな相撲にはならないはずだと思う。
下手も琴欧洲の方が先にとっていた。ここで先に上手をさぐってとっていたら、と思うが、そこまでの積極性は今のこの大関には求められない。また、先に上手をとったにせよ、右を返して白鵬に上手を与えないという芸当は難しいかもしれない。
結局、白鵬が先に上手をとって、そこからは一方的な相撲になった。
把瑠都の馬力が、出会い頭の一発勝負で何かを起こすかもしれないという期待は僅かに持てる程度だ。
何度も書いて恐縮だが、今の白鵬がNHKの言うほどいい状態でないながらも、6連覇はほぼ間違いないだろう。
その他で言いたいのは稀勢の里。把瑠都との馬力のぶつかり合いに負けて、8勝5敗。
白鵬に連勝しながら8勝5敗。今場所も2ケタ確保に後がなくなった。
同じ関脇の琴奨菊が既に10勝しているのに、大殊勲の星をあげながら2つ成績が悪いのは大いに物足りないところだ。
白鵬に連勝しながら8勝5敗。今場所も2ケタ確保に後がなくなった。
同じ関脇の琴奨菊が既に10勝しているのに、大殊勲の星をあげながら2つ成績が悪いのは大いに物足りないところだ。