naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

破格のボックス~フルトヴェングラー THE GREAT EMI RECORDINGS

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

今年は、フルトヴェングラー生誕125周年なのだそうだ。

EMIから、その記念企画として、SACDハイブリッド盤が、1月と2月で19点発売される。

スタジオ録音中心に古くからおなじみの正規音源ばかりだが、今回は、アビイ・ロード・スタジオにおける新リマスター音源を使用した、SACDハイブリッド仕様であることが特徴だ。

私も、多くのクラシックファン同様、クラシックを聴き始めた高校時代から大学くらいまでは、フルトヴェングラーに没頭し、新発見のライブ音源など、新しいレコードが出れば買い集めたものだが、やはり録音の貧しさは気になり、近年はめったに聴かなくなっていた。

しかし、この機会に、とりあえず、先週、サンプラー盤的に発売された2枚組「永遠のフルトヴェングラー」(上の画像)を購入して聴いてみた。

特にスタジオ録音のものは、かつて聴いた時の記憶よりはずっと良好な音質に感じられて驚いた。

この新リマスター盤、1枚3,300円と、旧譜の再発売としては高い。

だから、そうたくさんをこの形で買い直すつもりはなかったが、ベートーヴェンの5番と7番のカップリングと、バイロイトの「第九」の2枚は買ってもいいかなと思っていた。

特に7番は、今回のリマスターに際して、未使用のテープが発見され、それを使っているとのことなので、必須と思った。

(ちなみに、この2枚は、クラシックCDとしては異例の、オリコンチャートインを果たしたそうだ)

そんなところへ、いつも見ているクラシックCDのサイトで、新しい情報を得た。

それが、2枚目と3枚目の画像の輸入盤ボックス、「WILHELM FURTWANGLER THE GREAT EMI RECORDINGS」だ。

このボックス、実に21枚組というボリューム。

しかし、25日(火)に行った秋葉原タワーレコードでは、税込5,290円!
1枚あたり251円ちょっとだ。

しかも、このボックスに収められているベートーヴェンの9曲、ブラームスの4曲、計8枚は、上記の新リマスター盤と同じものだというのだ。

国内盤のリマスター盤を2枚は買おうと思っていた。つまり6,600円だ。

ところが、それと同一音源のものを含む21枚組がそれより安い!

そして、その21枚組の中には、「トリスタンとイゾルデ」全曲やチャイコフスキーの「悲愴」を始め、かつてのLPレコード時代にも買って聴いた経験のない音源も含まれている。

それらは新リマスターではないにせよ、ほしかった3曲よりも安い値段でこのボックスを買えばついてくる、要するにオマケと考えれば、どうしたって、こっちを買う方がいい、いや、買うべきだ。

ということで、買いました。

先日、バーンスタインとクリュイタンスの、ベートーヴェン交響曲全集が、いずれも税込2,100円で買える、という記事を書いた。

   ※その過去記事 どちらも2,100円!~ベートーヴェン交響曲全集
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/61912907.html

本当に、最近のこうした輸入盤ボックスの値段というのは、破格という他はない。

フルトヴェングラーからは、久しく遠ざかっていた私だが、この21枚、少しずつでも聴いていきたい。