naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

合宿日誌<練習編>~2月13日(日) 午前の部

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   (写真)富士山が見える岩井海岸。多目的ホール


合宿最終日。

昨日は、午後から再び雨となり、夜まで続いたが、明けて、青空。

朝食の時には、「ゆうべは何時に寝たの」、「4時半頃」、「それはゆうべとは言わないんじゃないの」(笑)みたいな会話も聞かれた。まあ、これは前日の朝食時も同じだったけど。

早めに離脱してよかった。みんな元気だなあ。

最終合奏もオーケストラレッスン。もっと時間がほしかった・・・


日 時 : 2011年2月13日(日) 9:15~12:20
場 所 : 多目的ホール
指 導 : 団内指揮者K氏、弦トレーナーY先生、管トレーナーK先生
内 容 : 合奏
曲 目 : ブラ3(2・3楽章)、ロメジュリ皇帝円舞曲
弦人数 : 4・4・2・4・1
弓の毛 : 無事

朝食後、いよいよ最後の合奏。

昨日の夜の合奏と同様、トレーナーの両先生の指導で進んだ。

まずブラ3の2楽章から。

前日より早く寝たとは言え、最初の通しではやはりちょっと調子が出なかったが、返し練習に入ってからエンジンがかかってきた。

2楽章の後、3楽章。

昨晩来のこのオーケストラレッスン。とにかく、貴重な勉強の機会だったというに尽きる。

細かいことを挙げ出せばきりがないが、例えば、ブラ3の3楽章について、メロディの持つ緩急や呼吸に合わせて、伴奏部分がテンポや強弱をどう伸縮させるのか。
伴奏が単に合わせるのでなく、むしろ伴奏が音楽を作っていくべき場面もある、と。

あるいは、管のあるパートがメロディを一つ歌い終わる時に、次のパートに受け渡すためにどういう呼吸で終わるのか。

要するに、「オーケストラが「全体」としてどう動くのか」ということだろうか。
単に、団員一人一人が、目の前に置かれた自分のパート譜を、楽譜に書かれた通りに演奏するのでは足りず、一つの合奏体として、「オケ全体」が生き物のように動けるか、と。

それがないと、客席に聞こえる音楽が、大いに物足りないものになる、という指導だったと思う。

大まかに言えばそうしたことをめぐって、実際の指導は、楽譜の細部にまでふれて、本当に数え切れないほど事細かに教えていただいたひと時だった。

皇帝円舞曲の冒頭、セカンド以下の弦の4分音符のきざみ。ppで、と言われて、どう弾いたら、とずっと試行錯誤していた。
Y先生が、「弓を(弦に)落っことし気味に」と一言。そうだったのか。やってみたら、これまでとは全然違う音が出た。

ふだん、弦の者はY先生の分奏でご指導いただいている。また、管はK先生の分奏指導を受けている。

しかし、両先生による「オーケストラ全体へのレッスン」は、今のところ、我々のオケでは、年1回、この合宿でしかチャンスがない。

いや、年1回あるだけでも幸せだ。こういう場を持たない市民オケも少なくないだろう。

いかに貴重でありかつ贅沢な機会であることか。

我々オケに、豊饒な収穫が得られた、昨晩来の合奏だったと思う。

そういうじっくりとしたレッスンだったから、ブラームスが終わった時点では、ロメジュリ皇帝円舞曲の時間はあまり残っていなかった。

午前中で終わるこの合宿、できるものなら、午後、時間を延長してやってほしい、とマジで思った。

しかしそうもいかず、ロメジュリブラームスのおそらく半分くらいのご指導、皇帝円舞曲は通し演奏程度で終わってしまった。

残念だが、残りは、またそれぞれの分奏で。