一晩過ごしたホテルから帰宅。
当たり前だが、家の中の惨状は変わっていない。
惨状、と書きはしたが、これはものの喩えで、実は物的被害はほとんどない。
雑駁に言えば、積んであった本やCDや楽譜が落ちて散乱した、というだけだ。
1987年の千葉県東方沖地震の時は、食器棚の扉が開いて、中の食器類が落ちて割れて散乱し、大変だった。
今回はまったくそういうことがなかった。
件の食器棚も、場所を変えてあったのがよかったのか、中で食器がだいぶ暴れた様子はあるが、扉は開かず。
台所の流しの上に乗せてある茶碗や湯飲み類も、何ごともなかったように、そのままだ。
1個だけ、マグカップが床に落ちて割れているだけ。
これは奇跡に近い。
これだけ色々なものが土砂崩れを起こしながら、テーブルの上に乗っている2本のペットボトルは立ったままだ。面白いものだ。
ということで、物的被害は、そのマグカップだけと言ってもいい状況。
不幸中の幸いと言うべきである。
東北方面では、家ごと津波に流されてすべてを失ったり、大切な家族を亡くしたりした人々がたくさんおられる。
そのことを思ったら、私などは、自分のことを被災者などと呼ぶべきではない。
怖い思いはしたが、家族は皆無事、物的被害はほとんどなし。
散らかったものをかたづけるだけでいいのだから。
ということで、復旧作業に着手した。
妻は、実家の母の様子を見に帰ったので、一人で進めている。
そうは言っても、おそらく1日では済むかどうかわからない。
とりあえず今日の目標は、寝る場所だけは元通りにするということだ。
一部屋目が大体終わった。
もともと散らかっている家なので、どこからどこまでが地震のせいなのか、よくわからなかったりする(爆)。
とりあえず、二部屋目にかかる前に、お昼食べます。