夕方、妻から電話。
横浜での演奏会本番が終わった、と。
2週間ほど前からの気管支炎で、止まらぬ咳に、ろくに眠れず、ろくに食べられず、という日々。
過去に見たことがない、ぐったりと消耗した姿を見たが、何もしてやれずに過ごした。
出張不在ばかりだったし。
本番までいくらもない中、練習もできず、ソリストとの合わせも休ませてもらってきたが、「プロなのだから、本番は這ってでも行く」と、それだけは言い続けていた。
北海道への出張から帰ったゆうべは、既に今日の本番に向けて横浜に移動していた。
月曜の朝以来顔を見ぬまま、今日、夕方の電話だった。
メールでなく、電話。
終わった、との話に、何もなかったのか、無事に終わったのか、と尋ねた。
何もなく、無事に終わった、と。
よかった、偉かった、がんばった、と声をかけた。
とにかく、大事な仕事を乗り切れて、よかった、よかった。
しかし、それよりも、気管支炎そのものが早く治ってほしい。
眠れない、食べられない、というのはつらかろう。
妻は明日帰ってくる。