naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【ネタバレご注意】 2011.9.28 小田和正東京ドーム公演<5>~「懐かしい曲」の遠近感

今回のツアーでは、小田さん、稲葉さんコーナーで、「懐かしい曲をメドレーにしてみました」というのがあった。

   I LOVE YOU (1981年)
   ~切ない愛のうたをきかせて (1986年)
   ~good times & bad times (1990年)
   ~めぐる季節 (1976年)
   ~水曜日の午後 (1973年)
   ~少年のように (1975年)

聴いていて、いささかの違和感(語弊のある言い方だが)があった。

個人的には、だ。

個人的なオーディエンス歴で言うと、オフコースのアルバムをちゃんと聴いたのが、「JUNKTION」。これは発売と同時ではない。1978年のことだった。

1979年8月、田園コロシアムでのライブにふれて、オフコースにめざめ、同年10月発売の「Three and Two」からは、シングルもアルバムもリリースと同時に聴いてきている。

大まかに言うとそういうことで、私の中では、「5人のオフコース」、「4人のオフコース」、ソロアーティストとしての小田和正、という3つのピリオドで、過去の作品をとらえている。

まあ、確かに、今回のメドレー、一番新しい曲でも21年前だから、小田さんにしてみると、「懐かしい曲」でくくれてしまうのかもしれないが、個人的にはちょっと違う。

最初の「I LOVE YOU」は、30年前、5人のオフコースの曲だ。
そして、次の「切ない愛の…」は、25年前、4人のオフコース時代のソロアルバムの1曲目。オフコースが存在してはいたが、初めての「小田和正のソロアルバム」で、初めて聴いた、小田さんのソロ作品ということになる。
「good times…」は、オフコースが解散し、完全にソロとなっての最初のアルバム。

やっぱり、私としては、それぞれ違う時代のもの、という受け止め方をしているので、一つにくくれないのだ。

確かに、順番に、間隔は5年、4年しかなく、どれも、20年~30年前、という意味では、ひとくくりなんだけど。

そして、これも超個人的なとらえ方だが、その後の、1970年代の3曲は、私がまだオフコースを知らなかった時代の作品。

リアルタイムでは聴いておらず、後からアルバムを買って知った曲ばかり。
当然、それぞれの当時のライブでの演奏のされ方など、知る由もない。

だから、これらは、このメドレーの中では、やっぱり全然別の分類になってしまう。

そんな6曲が、年代順でもなく並べられて演奏されたので、違和感というのは本当に語弊があるが、個人的には、聴いていて、何か気持ちの上でぎくしゃくした次第。

つまり、「懐かしい」曲たち、それぞれの「遠近感」の問題なんだな。

まあ、今回はこのメドレーも聴くのがもう3回目だったので、素直に聴けたけど。

それにしても、何で最後は「少年のように」だったんだろう。
この曲がおさめられた、「ワインの匂い」には、タイトル曲、「眠れぬ夜」、「愛の唄」など、他にも代表曲はあるのだが。

ライブを聴いていたお客さん、それぞれに、「その人だけの懐かしさ」って、あったんだろうと思う。