naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

伯母の著書に

8日(火)、千葉市内に住む母方の伯母から郵便物が届いた。

伯母は、NHK学園の文章教室に学んでおり、音楽や旅、身辺の出来事を綴った文章を、定期的に本にしている。

6年ぶりとなる著書のタイトルは「冬構え」。

2005年から今年までのことが綴られている。

その中の2009年。

この年の初め、伯母は配偶者を亡くした。

そして、10月。私の母、つまり伯母にとっては妹が急逝した。

これらの件を書いた文章が載っているのを目次で知り、真っ先にページを繰った。

母は、倒れて亡くなったその日の昼間、木更津から千葉に出かけて、伯母と会っている。

伯母の文章は、母倒れるの報を受けての驚愕から始まり、会ったばかりの母との時間の回想に移る。

私が知らない、亡くなる直前の母の様子。

読んでいて涙がにじんだ。

私は、この本を読んで、この文章に一番感ずるところがある一人だ。一番かもしれないとの思いもある。

文章を読んでいて、書き手の思いと、読む自分の思いとが、深く深く通じ合う感じがした。日頃はまず味わわない感覚だ。

それはそうだ。著者と読者の関係としてはあまりに特殊だし。

母の死について綴られた文章は、当時このブログに書いた記事が、これまでおそらく唯一のもので、伯母の文章が2つ目だと思う。

名もない市井の一女性が79歳で死んだ、というだけだが、それへの思いを、伯母が活字にして残してくれたのが、私には代え難く貴重なことに思える。

まだ他の文章は読んでいない。これから少しずつ読みたいと思っている。

伯母は、来月、浦安市民演奏会を聴きにきてくれる。

※関連の過去記事 「第22回浦安市民演奏会本番終了<4> 個人的な特別の思い」
    http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/60654293.html