naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

第23回浦安市民演奏会本番終了<2>

オープニングは、「題名のない音楽会」でおなじみ、「キャンディード」序曲。指揮の矢澤先生は、佐渡裕氏のお弟子さんでもある。

この曲は、一昨年の市民演奏会でとりあげる予定で一旦練習したが、事情により演奏を見送った経緯がある。オケとしても2年越しの本番だ。

次からは、名曲の数々をメドレーで。

「ディズニー・メドレー」と「世界の名曲メドレー」は、浦安市在住の石毛里佳さんの書き下ろし。今回が初演となる。

合唱団にソリストと子ども合唱隊が加わっての演奏。

そして、第1部の最後は、「ふるさとの四季」。これは有名な曲のようで、混声合唱や女声合唱用の楽譜も出版されている。

こちらは合唱団とソリスト。そして、「村祭」に、浦安太鼓連の皆さんが加わる。

演奏後、浦安太鼓連のアンコール演奏があった。

しかし、ディズニー、世界の歌、日本の歌、どれをとっても名曲また名曲の連続だ。

演奏している我々も楽しかったし、きっと客席の皆さんもお腹いっぱいになったことだろう。

個人的には、「ちいさな世界」と「故郷」。この2曲が特に自分の琴線(というか涙腺)にふれた。
ほんとに、ぐっときちゃうんだな、この2曲は。
何でなんだろう。
別に山で兎を追った経験も川で小鮒を釣った経験もないんだけど、この詞、そしてメロディには感きわまるものがある。

休憩をはさんでの第2部は、合唱との宗教曲が3曲続く。

冒頭はフォーレの「ラシーヌ賛歌」だが、この曲のみ、弦にヴァイオリンがなく、ヴィオラ(2部)、チェロ(2部)、コントラバスで演奏する。

そのため、ヴィオラが、通常のヴァイオリンの位置に移動。
休憩の間に、楽譜を配置。

そして、ファーストヴィオラのトップは私なので、つまり、生まれて初めてコンマスのピアノ椅子に座ることになった。

しかも、この曲は第2部の冒頭であり、ステージにヴァイオリンがいない状態で始まるので、どうしても私がチューニングをしなければならないわけだ。
このことにはずっとプレッシャーを感じていた。

休憩中に、舞台袖でコンミスのRさんにaをもらってステージへ。
で、立ち上がってaを鳴らしたんだけど、あ~予想通り。弓が暴れました。
アップはいいんだけどダウンボウがだめだったな。

袖にいる時は、「こんな機会はめったにないから、コンマスみたいに一人で後からステージに出ようかな」なんて冗談かましてたんだけど、いつの間にか頭と右腕が別人格になっていたようで・・・。

演奏に入ってからもしばらくは右腕がそのまんまの調子をひきずっていてヤバかったが、途中から持ち直した。・・・と思う。

あ~恥ずかしかった。
終演後、コンミスのRさんが笑いながら「naokichiさん、緊張したの?」って、わざわざ傷に塩塗りにくるしなー(笑)、来聴の妻に聞いても、客席でもわかったって。

でも、妻には、フォーレの演奏自体はとてもよかったと言われた。よかった~。

通常配置に戻って、モーツァルトヘンデル

そして、以後はロシアものが続く。

「仮面舞踏会」の「ワルツ」は、浅田真央選手が使って有名になったが、折しも彼女のお母さんが亡くなってしまった。まだ48歳というが、娘のための苦労がたたったのだろうか。痛ましいことだ。

「剣の舞」は、最後の最後まで、後打ちのきざみに難渋した。演奏が終わった時、矢澤先生が笑っていたが、やっぱりだめだったんだな。

「のだめ」で有名になったプロコの「ロメジュリ」の後、フィナーレは、「1812年」序曲。
途中から合唱団が加わり、大詰めの部分では、客席最前列に登場したトランペット隊と、客席後方の左右に配置されたバンダの絶大な威力で、壮大な盛り上がりを作り上げた。

アンコールは、舞台が暗転する中、オケがホルストの「木星」の中間部を演奏。子供たちと合唱団がケミカルライトを光らせて、幻想的な空間を演出した。

そして、最後に、「故郷」を客席も含めて全員で合唱しての大団円。