naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

奈良はまだまだ観足りない

12月30日(金)から1月2日(月)まで、3泊4日で奈良に旅行してきた。

京都には何度も行っているが、思ってみれば、奈良にゆっくり旅行したことがない。
それに気づいての旅行先チョイスだった。

私自身は、たぶん、中学校の修学旅行以来だったと思う。

当時、木更津の中学校の修学旅行先というと、奈良、京都が定番だった。

私の修学旅行の年、中学3年の年は、1970年。
大阪万博の年だった。

市内の中学校が、こぞって修学旅行先を大阪に変更した中、私の学校(木更津市立木更津第一中学校)だけが、例年通り、奈良、京都に行った。

奈良観光は、それ以来、実に41年ぶりだったと思う。

前回のことはほぼ忘れているし、子供の目、大人の目の違いもある。
ほとんど初めての旅行に等しい状態での、今回の観光だった。

3泊4日、間の2日を観光に費やす日程は、旅行としては適度な長さだったと思うが、奈良という土地をあれこれ観るには、やはり短かった。

ガイドブックの地図を見ながら、2日の観光日程をどうわりふるか、事前に検討した。

ホテルに近いところを中心に、ということで、まず、奈良公園近辺の、東大寺春日大社興福寺、新薬師寺を初日の観光エリアとした。

そして、2日目は、少し遠方だがはずせない法隆寺と、ホテル近辺の唐招提寺薬師寺を考えた。

しかし、結果的には、初日は、東大寺と妻の母の希望での柳生の里、円成寺、そして、2日目は、法隆寺薬師寺だけにとどまり、予定通りにはまわりきれなかった。

一つ一つの寺を、ていねいにまわって観ていると、思いの外時間がかかったのがその理由だ。

初日、2日目とも、訪れた寺は2つずつにとどまった。
しかも、訪れた寺についても、そのすべてを観てはいない。

法隆寺は、夢殿のエリアを省略したし、薬師寺は、玄奘三蔵院伽藍というエリアを見送っている。

春日大社興福寺、新薬師寺唐招提寺には行けなかった。

その他、長谷寺室生寺は、妻が希望しつつ、さらに遠方なのでとても手(足)がまわらなかった。

あれこれまわって、少し街の様子がわかったので、また今後、2回、3回と訪れて、今回行けなかったところを歩きたいと思う。

奈良の街は、静かで地味なところ、との印象を持った。

大変な人出だった薬師寺を除くと、年末年始にもかかわらず概して人が少なく、静かだった。

東大寺も、円成寺も、法隆寺も、庭園が美しく、とても落ち着いた雰囲気であり、有名な寺であっても、俗化されたところがなく、堂内の仏像を一つ一つ眺めていると、穏やかな気持ちに誘われた。

京都の街のたたずまい、風情とはまた異なる、奈良独特の空気があった。

仏像にふれて、仏教というもの、歴史というものの重みについて、考えることがしばしばあった。
寺、仏像は、京都でももちろん見るのだが、今回の奈良では、何か特別なものを感じたような気がする。

寒い冬ということで、空気の凜とした冷たさが心地よかったが、あちこちで見かけた桜の樹が開花する春は、また違った華やぎがあるのだろうと推測された。

次回は、春、あるいは秋に訪れてみたいと思う。