まあ、その前の年は、63連勝を達成しているわけで、その間に4場所連続全勝優勝という、15日制初の快挙があったから、白鵬と言えば全勝優勝も当たり前、みたいな感覚になるのも無理はない。
しかし、よくよく考えると、全勝優勝というのは、非常に稀なことなのだ。
平成元年以降、昨年までで、年間6場所の内、全勝優勝が何回あったか、調べてみた。
元年 1回 11年 0 21年 2
2年 0 12年 0 22年 4
3年 0 13年 0 23年 0
4年 0 14年 0
5年 0 15年 0
6年 3 16年 2
7年 1 17年 2
8年 1 18年 1
9年 0 19年 1
10年 0 20年 1
2年 0 12年 0 22年 4
3年 0 13年 0 23年 0
4年 0 14年 0
5年 0 15年 0
6年 3 16年 2
7年 1 17年 2
8年 1 18年 1
9年 0 19年 1
10年 0 20年 1
このような具合だ。
そうした意味では、昨年、全勝が一度もなかったことは、別におかしくはないのだが、今の白鵬の突出した力量からは、物足りなく思えてしまうということなのだろう。
さて、この1月場所、白鵬には久しぶりの全勝を期待したいところだ。
・・・という記事を書こうと思いつつ、今日の録画を観たのだが、あらら、意外な結果。
一方の白鵬だが、今日はどうしたことか。
まず、時間いっぱいから、鶴竜に充分に仕切られ、待ったをしたところが、嫌な感じだった。
2回目に立ち上がってからは、足の運びが万全でなく、鶴竜の攻めに体勢を崩されて、以後は後手にまわりっぱなしだった。
こうも別人のような相撲になるものか。驚いた。
全勝優勝どころか、明日の結果いかんでは、白鵬が星2つの差に後退することもありうる情勢となった。
優勝争いの展開としては面白くなったが、残り5日間、どうなるだろうか。