最初からちゃんと観てはいなかったが、時々観る機会があって、面白そうなので、今は土曜日のBSのまとめ放送を録画している。
年末に放映された、前半部分の総集編を観て、大体話もつながった。
話自体も面白いが、やっぱり何と言っても糸子を演ずる尾野真千子のお芝居の巧さがただごとでない。
既にキャリアがある女優さんなのだそうだが、私は全然知らなかった・・・。
女学生を演じれば女学生の世代、洋装店の店主を演じればその世代の顔になる、と誰かが言っていたがその通り。
尾野真千子の力量と切り離して考えるのは難しいところもあるが、小原糸子、という女性の魅力も大きい。
とにかく強い女性だ。意思の強さ、気持ちの強さ。
明るく、周囲を惹きつけるものがある。
明るく、周囲を惹きつけるものがある。
実在の人物、小篠綾子さんをモデルにしている物語だが、ご本人もきっとそういう人だったのだろう。
ドラマでも実際も大正2年生まれということだが、戦前から戦中、戦後と自立して仕事をする女性はきっと少なかったはずで、今は考えられないような苦労があっただろう。
子供時代を演じた二宮星も、長じての小原糸子に通じるキャラクターを見事に演じて秀逸だった。これも書き落とせない。