昨7日(土)、沖仁コンサートスタイル・フラメンコギター2012というコンサートに行ってきた。
妻の希望で、1週間前にチケットをネット購入したものだが、当の妻は、昼前に私に言われるまで、夕方聴きに行くことをすっかり忘れていた(笑)。
沖仁のライブは、二人とも初めてだ。
(私は、フラメンコの実演というと、6年前に会社関係の行事のアトラクションで、「エラン・ヴィタール舞踊団」のステージを観たことがある。それ以来だ)
※その過去記事 「長崎出張④~エラン・ヴィタール舞踊団のフラメンコ」
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/44264333.html
※その過去記事 「長崎出張④~エラン・ヴィタール舞踊団のフラメンコ」
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/44264333.html
出演は2人。
1曲目、何という曲だかわからないんだけど、早くも引き込まれる。
私がふだん聴いている音楽とは違う世界。
楽譜ってあるのかな。
ないかもしれない。耳でおぼえるんだろうか。
ないかもしれない。耳でおぼえるんだろうか。
ギターは、左手の指でもメロディをはじいているように思われた。
1曲目の後のMCで、「プチフラメンコギター講座」と称して、右手の演奏方法がいくつか紹介された。
トレモロ(「アルハンブラの宮殿」みたいな弾き方)。
ピカード(人差し指、中指の2本での速弾き)。
右の親指は、クラシックギターでは下にしかはじかないところ、上にもはじく。
タパオ(打楽器のように鳴らす。胴をたたいたり、弦を左手でミュートした上でかき鳴らす)。
ラスゲアード(かき鳴らし奏法)。
ピカード(人差し指、中指の2本での速弾き)。
右の親指は、クラシックギターでは下にしかはじかないところ、上にもはじく。
タパオ(打楽器のように鳴らす。胴をたたいたり、弦を左手でミュートした上でかき鳴らす)。
ラスゲアード(かき鳴らし奏法)。
ラスゲアードだけは、やったことがあるよ!
フラメンコでなくて、クラシックギターだけど。
確か、高校のマンドリン・オーケストラでだったかなあ。
小指から順番に4本の指をタイミングずらして弦に当ててたような記憶がある。
フラメンコでなくて、クラシックギターだけど。
確か、高校のマンドリン・オーケストラでだったかなあ。
小指から順番に4本の指をタイミングずらして弦に当ててたような記憶がある。
小澤征悦に似た風貌のヴォーカルの高岸さんは、モノマネが得意ということで、中盤に「昭和ヒットメドレー」をやった。
「傘がない」、「いとしのエリー」、「さそり座の女」、「女のみち」、「シーズン・イン・ザ・サン」、「俺ら東京さ行ぐだ」他を、フラメンコアレンジで。
「傘がない」、「いとしのエリー」、「さそり座の女」、「女のみち」、「シーズン・イン・ザ・サン」、「俺ら東京さ行ぐだ」他を、フラメンコアレンジで。
この日のお客さんはおとなしかったらしいが、演奏の途中で、手拍子やかけ声を促され、次第に熱く盛り上がっていった。
本編の最後は、メドレー「メロディア」。
パッヘルベルのカノン、エリーゼのために、ピンク・レディーの「UFO」、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(今、ソフトバンクのCM(スギちゃんがバイク乗ってるやつ)で使っている曲ね)、モーツァルトのトルコ行進曲など。
パッヘルベルのカノン、エリーゼのために、ピンク・レディーの「UFO」、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」(今、ソフトバンクのCM(スギちゃんがバイク乗ってるやつ)で使っている曲ね)、モーツァルトのトルコ行進曲など。
アンコールは、デュオでの「ベサ・メ・ムーチョ」から、沖さんのオリジナル曲「ファミリア」をソロで。
この「ファミリア」のみ、PAを使わず生音で演奏した。
この「ファミリア」のみ、PAを使わず生音で演奏した。
休憩なしの公演。アンコール含めて全9曲、約1時間40分だった。
初めて聴く、フラメンコギターのライブだったが、とてもよかった。
聴いての印象としては、フラメンコというのは、どことなく暗く、哀愁が漂う音楽だと感じた。
何故だろう。
スペインに行ったことはないのだが、そういう風土、雰囲気があるのだろうか。
何故だろう。
スペインに行ったことはないのだが、そういう風土、雰囲気があるのだろうか。
調が明確でない中、長調のテイストの曲もあったのだが、どこか哀しい。
一つには、アコースティックギターという楽器そのものにもその要素があるのかもしれないと思った。
ふだん聴いている西洋音楽とは違う音楽を聴きながら、「日本人がフラメンコをやること」について、日本人の沖さんはどう思って取り組んでいるんだろう、と思った。
小澤征爾さんが、自分の指揮者としての一生は、「日本人に西洋のクラシックがわかるのか」という見方に対して、「日本人がどこまでできるかの実験」である、と語っているが、このフラメンコというジャンルにおいて、それを「血」としては持っていない日本人が取り組むことについて、沖さんはどう考えているのか、興味を持った。
そうしたら、MCの中で、それに関連する話をされた。
かつて、「情熱大陸」の収録でスペインに行った際、現地の有名なカンタオールの人と共演した時に、その人が、「お前のギターは違う」と言って、途中で席を立ってしまったのだそうだ。
これは、その渡航の際に現地のコンクールで優勝した嬉しさの反面、心の傷になったのだと言う。
これは、その渡航の際に現地のコンクールで優勝した嬉しさの反面、心の傷になったのだと言う。
2年を経て、その再チャレンジのためにスペインに行き、その時のカンタオールと一緒に演奏することにして、その模様を、今度はNHKが番組として収録したとのこと。
8月2日(木)に、BSプレミアムで放映されると言っていた。
是非観たいと思う。
是非観たいと思う。
(7月31日(火)に、東京文化会館小ホールでの公演があります)