naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

中村勘三郎さんの逝去に

同じ昭和30年生まれの中村勘三郎さんの訃報。

日頃接する芸能人の訃報とはちょっと違った思いがある。

歌舞伎には縁のない私だが、「勘九郎ちゃん」と言われていた子供の頃から時々テレビで見かけていた。

同い年の有名人は他にもいるが、例えば郷ひろみ江川卓は高校の時に知ったし、明石家さんま千代の富士は社会人になってから知った。

子供の頃から時々見て一緒に育った感覚がある有名人というと、私の場合、中村勘九郎なのだ。
(あと、ちょっと年下だが、徳仁親王(現皇太子殿下)も)

そんな経緯から、彼の活躍や、今後の行く末についても門外漢ながら関心は持っていた。

勘三郎名跡を継ぎ、これから元気に活躍を重ねていけば、先代同様、人間国宝、あるいは文化勲章という話もあったかもしれない。歌舞伎界における勘三郎とは、そういう存在だったのではないだろうか。

私自身は、定年年齢の60歳が近づく中、年齢を感じないでもない昨今だが、歌舞伎役者の57歳と言えばまだまだこれからだろう。

そう、夭折、という印象があるのだ。

同じく、その世界で先々を嘱望されながら、早死にをしたという点では、古今亭志ん朝を思い出す。あるいは、古い話ではあるが、イシュトヴァン・ケルテス。

本当にまだまだこれからだったのに。本人が一番無念だっただろう。

一面識もない私だが、自分自身、まだまだこれから、と思って元気でがんばらなければ。