同じ昭和30年生まれの中村勘三郎さんの訃報。
日頃接する芸能人の訃報とはちょっと違った思いがある。
歌舞伎には縁のない私だが、「勘九郎ちゃん」と言われていた子供の頃から時々テレビで見かけていた。
そんな経緯から、彼の活躍や、今後の行く末についても門外漢ながら関心は持っていた。
私自身は、定年年齢の60歳が近づく中、年齢を感じないでもない昨今だが、歌舞伎役者の57歳と言えばまだまだこれからだろう。
そう、夭折、という印象があるのだ。
同じく、その世界で先々を嘱望されながら、早死にをしたという点では、古今亭志ん朝を思い出す。あるいは、古い話ではあるが、イシュトヴァン・ケルテス。
本当にまだまだこれからだったのに。本人が一番無念だっただろう。
一面識もない私だが、自分自身、まだまだこれから、と思って元気でがんばらなければ。