ここでオペラを観るのは2回目。前回は、オープン間もない頃、1997年か98年だったと思う。「アイーダ」だった。
以後、なかなか足を運ぶ機会をとらえられないままだった。
いくつかは行こう、と考え、まず今回の「タンホイザー」のチケットを買い求めた。
10年以上ぶりなので、劇場自体あまりよくおぼえていない(笑)。こんなふうだったっけ、と入り、席につく。
3階4列10番・11番。
●ワーグナー 「タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦」
2013年2月2日(土) 14:00開演 新国立劇場オペラパレス
指 揮 コンスタンティン・トリンクス
合唱指揮 三澤洋史
演 出 ハンス=ペーター・レーマン
領主ヘルマン クリスティン・ジグムンドソン
タンホイザー スティー・アナセン
ヴォルフラム ヨッヘン・クプファー
ヴァルター 望月哲也
ビーテロルフ 小森輝彦
ハインリヒ 鈴木 准
ラインマル 斉木健詞
エリーザベト ミーガン・ミラー
ヴェーヌス エレナ・ツィトコーワ
牧童 國光ともこ
4人の小姓 前川依子、渡邉早貴子、熊井千春、長澤美希
合 唱 新国立劇場合唱団
バレエ 新国立劇場バレエ団
管弦楽 東京交響楽団
2013年2月2日(土) 14:00開演 新国立劇場オペラパレス
指 揮 コンスタンティン・トリンクス
合唱指揮 三澤洋史
演 出 ハンス=ペーター・レーマン
領主ヘルマン クリスティン・ジグムンドソン
タンホイザー スティー・アナセン
ヴォルフラム ヨッヘン・クプファー
ヴァルター 望月哲也
ビーテロルフ 小森輝彦
ハインリヒ 鈴木 准
ラインマル 斉木健詞
エリーザベト ミーガン・ミラー
ヴェーヌス エレナ・ツィトコーワ
牧童 國光ともこ
4人の小姓 前川依子、渡邉早貴子、熊井千春、長澤美希
合 唱 新国立劇場合唱団
バレエ 新国立劇場バレエ団
管弦楽 東京交響楽団
プログラム掲載のメンバー表を見ると、合唱団に、浦安市民演奏会でいつもお世話になっている歌の先生のお名前も。
久しぶりの新国立劇場でのオペラ。
うーん、やっぱりもっとここに来なくちゃなあ。
何と言っても、日本語の字幕がいいよね(笑)。
やっぱり、ワーグナーはいいなあ。
オケは14型のようで、コントラバスが6本いるのが遠目に見えた。
ワーグナーならではのオケの充実ぶりと声の競演は、やはり魅力的だ。
この曲、オケでは、ヴァイオリンよりヴィオラが活躍する場面が少なくない。
ワーグナーならではのオケの充実ぶりと声の競演は、やはり魅力的だ。
この曲、オケでは、ヴァイオリンよりヴィオラが活躍する場面が少なくない。
1幕、3幕は、ソリスト中心なので、時に冗長に感じることもある。こちらの不勉強を棚に上げて言えば、だが。
3幕の「ローマ語り」など、テナーにとっての聴かせどころなのはわかるが、やはり長いなあ、と思ってしまったりする。
3幕の「ローマ語り」など、テナーにとっての聴かせどころなのはわかるが、やはり長いなあ、と思ってしまったりする。
でも、もちろん、全体を充分堪能した。
ヴェーヌスベルクの官能の世界と、ヴァルトブルクの世界の2つをめぐる、このオペラ。
視覚的にも区別があったので、音楽での描き分けが理解しやすかった。
視覚的にも区別があったので、音楽での描き分けが理解しやすかった。
ロ長調という調性の意味の重さがよくわかった。
今回聴いて思ったが、ワーグナーは、やっぱり男声が好きなのかな?
このオペラでは、ヴェーヌスとエリーザベトが出てくるとは言うものの、主要ソリストの人数は男声が多い。
(「マイスタージンガー」あたりだと、女声のソリストはエヴァしかいない)
このオペラでは、ヴェーヌスとエリーザベトが出てくるとは言うものの、主要ソリストの人数は男声が多い。
(「マイスタージンガー」あたりだと、女声のソリストはエヴァしかいない)
合唱にしても、男声だけ、女声だけ、という使い方をする中で、やはり主要な場面では男声合唱を重視しているように感じる。
女性が犠牲になって男性を救う、というストーリーは、「タンホイザー」だけでなく「さまよえるオランダ人」にも見られるが、こうしたワーグナー好みの思想は、ある見方をすれば男尊女卑的な側面もあり、それと声の使い方とは関連があるのかもしれない。
とにかく、久しぶりの新国立劇場でのオペラ、大変よかった。
来年にかけてのシーズンでは、「ヴォツェック」や「アラベラ」も上演されるので、このあたりの演目は是非行きたいものだ。
もちろん、ヴェルディも何か一つは。