naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~ブルックナーの得体の知れなさ・・・

午前は、月1回の運営委員会。2014年春の定期演奏会の選曲が主な議題。
今日のところは、各パートからのメイン曲の希望を出し合ったが、たくさん出た。
次回以降絞っていく。

ヴィオラからは、ベト7、ドヴォ8、シベ1を出した。また、アンサンブルの向上のために、中プロで古典に取り組みたい、として、ハイドンの100番、101番、モーツァルトの40番も提案。

日 時 : 2013年3月3日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 団内指揮者K氏
内 容 : 合奏
曲 目 : ブルックナー(2・4楽章)、パリ(1~3楽章)、ドンジョヴァンニ序曲
弦人数 : 6・7・3・5・2
弓の毛 : 無事

午後は美浜公民館で合奏。
今週も、合奏前に公民館の1階に集まって、ランチを食べながら、楽譜の確認。
今回、ボウイングの変更も頻繁だし、指揮者の指示事項も細かい。トップのSさんとしては、それらをいかにパートメンバーに伝えるか、の課題を負っており、とりあえず、先週今週と、練習参加者のみ対象ではあるが、Sさんの楽譜からの転記を進めている。

団内指揮者K氏の指導での合奏は、まずブルックナーの4番。

今日は2楽章と4楽章をやった。

2楽章は、まず通し演奏の後、返し練習。

4楽章は、最初から返し練習で、練習記号Hの先までで終了。

K氏からは、例えばトランペットとトロンボーンの音の長さを揃えるなど、ニュアンスを整えるための指示があった。

しかし、今回、2楽章と4楽章を弾いてみて、改めて、ブルックナーとは・・・と考え込んだ。

何と言うんだろうか。得体の知れなさ。
単純に、やさしい難しい、と言った次元での手ごわさ、とは違うんだよなあ。

端的に言えば、耳では長年聴いて知っているはずのこの音楽が、自分で弾いてみるとわからない。
どういう音楽なのかがわからなくなってしまった感じがある。

ずっと外から見ていた建物に、初めて入ってみたら、中は想像もしていなかった間取りや調度になっていた、というような。

これまで経験してきた作曲家で、ここまでギャップを感じることはなかった。
マーラーの1番を演奏した時も、耳で聴いていて想像していたのと、そう離れた楽譜ではなかった。

ブルックナーの場合。

例えば、2楽章も4楽章もそうだが、転調が頻繁だ。調号は変わっていないのに、臨時記号で転調させている。
(こういう書き方はブルックナーだけではないが)
今、何調の音楽を弾いているのか、と感じる間もなく、もう次の調に変わっている。
そのあたりが、わからない、と感じる部分だ。

前にも書いたが、今はまだ、「楽譜にそう書いてあるから弾いている」という状態。
音符を追いかけながら弾いている。もっと正確に言えば、追いかけきれてもいない。

うーん・・・。ブルックナー

休憩の後、モーツァルト31番「パリ」。

1楽章から順番にやったが、3楽章は時間がなくなり、つまみながらの練習になった。

K氏からは、「pを作る」ことの指示があった。fはいいが、pがpになっていないと音楽全体が面白くない、とのこと。

また、同じ楽想が繰り返される時に、表情をつけるとか、「何かやって下さい」という指示も。

「何かやりたくなりませんか」と。

モーツァルトは、もっと自由に演奏してほしい、とのお話だった。

今回、指揮者からの指示が細かいので、それらがオケ側の頭にある。
そのことが、K氏の言い方では「息苦しい音楽」になっている、との指摘につながっているようだ。

最後に、「ドン・ジョヴァンニ」序曲。

ここでも、シンフォニーと同じ話があった。

来週は、本番指揮者の合奏となる。

※練習往復に聴いた音楽
    シベリウス 交響曲第7番
       オーマンディフィラデルフィア
    シベリウス ヴァイオリン協奏曲
       スターン=オーマンディフィラデルフィア
    フランク 交響曲
    ラヴェル ボレロ、ラ・ヴァルス
       小澤征爾=ボストン響