naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

浦安シティオーケストラ第41回定期演奏会本番終了

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↑プログラム冊子から



ファンモンが東京ドームで解散公演を行った2日(日)、浦安市文化会館で浦安シティオーケストラ第41回定期演奏会が終了。

予報がはずれてとても良い天気。よかった。

午前中のリハーサルは、10:30集合。
昨日配られた次回定期演奏会の楽譜をコピーしないといけないし、少しはさらいたいので、早めに会場入りすることにした。
9:30のおさんぽバスに乗ればいいかな、と考えていた。

ところが。

家を出る時間、計算1時間間違えた~!

予定の電車(のつもり)に乗って、新浦安駅に着いた。
ホームの時計を見ると、10:07。
うん、うん、30分のおさんぽバスには余裕だな。

・・・ん?

集合って、10:30だったよね。
今って・・・10時過ぎてる?(爆)

ここで初めて、出る時間を1時間勘違いしていたことに気づく。ここまで気がついてなかったって、私も大物だね。

おさんぽバスどころじゃないので、タクシーに飛び乗る。

やれやれ、何とかリハーサルには間に合ったが、コピーどころではなかった。

リハーサルは、正午までの1時間半、どの曲も通しはなしで、要点のみの練習。

リハーサル終了後、まずは近くのコンビニで楽譜のコピー。

昼食と着替えを済ませる。

普段だと、そうこうしている内に開場時刻になるので、ホワイエに行って、来聴の知人に挨拶したり、ロビーコンサートの仲間の演奏を聴いたりして過ごすのだが、今回は、本番4日前に突然決まったトップSさんの降り番によるピンチヒッター、にわかトップの緊急事態。

開演まで、楽屋廊下でさらうことにした。
何しろ、午前中のリハーサルは、要点のみの練習だったので、楽譜の多くの部分を弾いていない。
本番で初めて弾くのでは、あっ、こういう音符だった、と思ったら過ぎてた、ってことになる。本番だから、もう二度と弾かないわけで、それはまずい。
ブルックナーだけでもひと通りの音符を弾いておこう、と、1楽章から4楽章まで順番にさらった。

さあ、後は運を天にまかせて、やるしかない。

●浦安シティオーケストラ第41回定期演奏会

日 時 2013年6月2日(日) 13:00開場 14:00開演
会 場 浦安市文化会館大ホール
指 揮 鈴木 彰久
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 モーツァルト 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
     モーツァルト 交響曲第31番ニ長調「パリ」
     ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
     (アンコール:なし)

モーツァルトの弦編成は、10・8・5・7・4。
ブルックナーは、14・12・10・10・8。
(ヴィオラは、本来の数より1人少ない)

ステージに出て座った私を見て、急なトップで、すごく緊張しているように見えた、と終演後に複数の仲間から言われたが、そんなことは全然なかった。

ただ、本来トップを務めるはずだったのに、4日前に降り番が決まったSさんのことを考えてはいた。
彼女の急な離脱は、ご本人の意に沿った事情によるものではない。
ここにいたかっただろうなあ、彼女の分もがんばらなくちゃ、と思いを馳せていたのだ。
それが緊張しているように見えたのかもしれない。

モーツァルトは、前日からの練習の成果があったか、きれいな演奏ができたように思った。

さあ、後はブルックナーだ。

休憩時、前半のモーツァルトには乗らなかった団員、エキストラも舞台袖に揃ったので、ヴィオラの10人で円陣を組んだ。
エキストラの皆さんには、突然のシフト変更でご迷惑をおかけすることを詫び、団員には、Sさんの分もがんばろう、と。

ブルックナーも、少なくとも悔いなく弾けた。
トップとしては、細かいことは色々あったが、大きな不手際はなかった、と思う。
直前までさらっておいてよかった。

4楽章の最終ページは、延々と続くトレモロ

   ※楽譜画像はこちら
       オケ練日誌~とにかく譜読みしないと、ブルックナー
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/63466295.html
          
途中からクレッシェンドして、ホルンと金管によるコラールの大団円に至る。

練習記号Zから、ヴィオラト音記号になり、ものすごく高い音を弾かされる。
ここはなかなか鳴らないのだが、せめて、全曲を弾き終わる最後の小節の4分音符だけはしっかり弾きたい、といつも思っていた。

ところが・・・(笑)。

午前のリハーサルで、終わりから2小節目の、5つ目と6つ目の音にアクセントをつけるように、という話があった。以前にされていた指示らしいが、ヴィオラにとっては初耳。
じゃあ、そのアクセントもしっかりやらなくちゃ、と思ったのだが、そのあおりで、肝心の最後の音の時、手元が狂って弓が滑ってしまい、全然音が出なかった(笑)。

あっ、と思ったが手遅れ。オケ全員の中で、たぶん私だけが、最後の音を出しそこねて、この大曲を終わったのだった。
もう1回やらせてくれ~、と言うわけにもいかない。うう・・・(涙)。

カーテンコール。

また、不在のSさんを思う。
本来、彼女の隣で演奏するはずだったこの演奏会。それが一番よかったのに、本当に残念だ。改めてそう思った。
Sさん抜きで本番終わっちゃった。ごめんね、という気持ちだった。
でも、また次回以降がある。秋の定期演奏会では、また一緒に!

今回、アンコール曲は演奏しなかった。
実際問題、この大曲の後にマッチする曲が見つけづらかったし、アンコールのために使う練習時間を、ブルックナーに充てたい、との意見が団内で大勢を占めたためだ。
それでよかったと思う。

さて、練習過程では、少なからず苦痛や葛藤があったブルックナー

本番を終えてみて、やってよかった、と思った。
めったにできない経験ができたのは確かだ。
トップ交代の事情で、否応なしにがんばらざるを得なかった、という、瓢箪から駒、の面が大きいかもしれない。

少なくとも、団として、この大曲にチャレンジした意義はあったかもしれない、と思う。

充分な演奏だったかどうかはわからない。
4楽章の途中のある部分で、演奏しながら、今、客席にはすごく混沌とした響きに聞こえているんじゃないか? と思ったりした。どういう音楽なのか、わからないような音になっていないか、と。
バランスを始めとして、もっと整理する余地はたくさんあったかもしれない。
個々の奏者が、余裕をもってそれぞれの楽譜を演奏していたは言えないようにも思う。

それでも、我々なりに、であっても、初めてのブルックナーを音にしたことは、よかったのかな、と思えたのだった。

ホルン、金管の団員には満足感が得られる本番だったのではないか。

ただ、もう当分はブルックナーはいいな(笑)。勘弁して・・・。

新浦安の居酒屋に移動して、打ち上げ。
ヴィオラからは、団員3人、エキストラ3人の計6人が参加。

席上、チェロのエキストラの方が入団して下さることになった、との話が紹介され、盛り上がる。

さて、次回。
11月の定期演奏会では、モーツァルトの「魔笛」序曲、ベートーヴェンの4番のピアノ・コンチェルト、そしてチャイコフスキーの「悲愴」を演奏する。

2週間後から練習開始だ。

コンチェルトのソリストの方が、打ち上げにお越しになったので、少しお話をさせていただいた。
ベートーヴェンの4番は、ご自身、好きで自信もあるとのこと。楽しみだ。

※本番往路で聴いた音楽
    ブルックナー 交響曲第4番
       カラヤンベルリン・フィル(1970年録音)