naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

7月場所13日目~各段優勝すべて13日目に決定

豊真将が勝ち越し。元三役としては、もっと早くてもよかったように思うが、ともかくもほっとした。

新十両遠藤が、優勝を決めた。実力者の栃乃若相手に堂々たる相撲。
顔も身体もいいし、順調に強くなれば人気が出そうだ。

蒼国来が負け越し。嘉風の動きに対応できなかった。しかし、長いブランクを考えれば、5番勝っているだけでも上出来ではないだろうか。

若の里隠岐の海は、立ち会いすぐに左四つ、互いに上手がとれない体勢。
そこから、若の里が相手の下手を切って、右からおっつけ、さらにまきかえて出るところ、隠岐の海が左からの首投げで逆転。
隠岐の海の懐の深さが生きた形だが、この一番は、隠岐の海の地力がまだ足りないことを示した。先に動いて自分の形を作れなければ。

碧山高安は、高安が立ち会い左に変化。がっかりする相撲になった。
碧山は優勝争いに残りたいところ。2敗をキープできれば、今日の優勝決定はなくなる。
一方、西筆頭で6勝6敗の高安としても、勝ち越し、そして平成生まれ初の三役に向けて、負けられない一番。
しかし、いくら負けられないと言っても、期待の若手が立ち会いの変化はないだろう。
過去4戦全敗の相手だし、どうしても勝ちたい気持ちはわかるが。
正面、北の富士さん、向正面立川親方に、さんざんに言われていたが、当然だ。今場所ここまでの活躍を帳消しにしたと言ってもいい。猛省を促す。

豪栄道豪栄道が立ち会い当たってから、すぐ左に動いたのはいただけないが、右を差してからはいい攻めだった。
2勝7敗から4連勝と踏みとどまっているのは、地力を示すものとも言えるが、しかし、このような、器用さに頼る内容の相撲が時に出るのが、この人の現状での限界でもある。

妙義龍栃煌山は、互いにいい当たり。妙義龍が下から押し上げるところ、栃煌山がいなしてまわりこもうとするのに乗じて、妙義龍が出た。
栃煌山は辛抱が足りなかった。愚直さに徹することができない点は、豪栄道と共通する、エリート育ちの難。

鶴竜千代大龍は、時間いっぱいから、互いに先に手を下ろしたくない、という感じで、仕切り直し。
2回目、立ち上がると、鶴竜がすばやく右前まわし。これが命綱になった格好で、千代大龍に青房下へ押し込まれつつも、まわりこんで体を入れ替えることができた。寄り切って勝ち越し。

琴奨菊は、過去6勝16敗と分の悪い時天空との対戦。しかし、さすがに現在の地力の差を示すように、立ち会いに左前まわしをとると、赤房下へ一気のがぶり寄り。
やはり琴奨菊は、左前まわしの右四つ相撲の方がいい。

日馬富士稀勢の里は、立ち会い日馬富士が突こうとしたが、稀勢の里の前に出る圧力を止められず、下がりながら相手のかいなをたぐったものの、既に土俵には後がなく、左四つに組み止められた格好で、そのまま稀勢の里が出て浴びせ倒した。
(土俵際へ攻めていたのだから、決まり手は、寄り倒しが妥当ではなかったか)
日馬富士は、依然として相撲内容がよくない。
稀勢の里はこれで2ケタ。もう1つでも勝っていれば、明日白鵬との直接対戦でもあり、優勝争いが全然違っていたのに、惜しまれる。
北の湖理事長が、残り全部勝って12勝なら、横綱昇進挑戦は来場所につながると発言したそうだ。平成以降、連続優勝でないと昇進させずにきた路線の転換は歓迎したいが、その分、個々の昇進ケースでの内容はよく吟味してもらいたいと思う。
確かに、両横綱に勝って12勝であれば、先場所の13勝と併せて、来場所次第、つまり3場所の成績で見ることになり、スパンとしてはよい。ただ、先場所千秋楽の黒星と、今場所の前半戦での下位力士相手の3敗は、減点材料として扱うべきだ。

さて、結びの白鵬琴欧洲戦は、碧山の敗戦で、白鵬にとっては勝てば優勝という一番になった。
何と言っても、前日の琴奨菊戦で傷めたとされる右脇腹の具合がどうなのか、懸念された。
仕切りの間から、辛そうな感じが見えた。
しかし、北の富士さんが、「立てば痛みも忘れるはず」と言っていた通りの相撲になった。
白鵬は、まともに組むことは避けたかったようで、立ち会いから、相手の右かいなをたぐってのとったり。これで琴欧洲の体勢を崩して、白房下へ突いて出た。
今場所ずっとそうだった、ごまかしあしらう取り口だが、負傷している現時点ではそれもやむを得ない。
しかし、攻めきることはできず、琴欧洲に残された。ここからは開き直ったように、一つギアを上げた感じで、再度相手の右かいなをたぐっておいて、今度は左上手をとり、引きつけながら赤房下へ寄り切った。
これで歴代3位、朝青龍を抜く26回目の優勝決定。
今日は、既に十両以下の各段優勝が決まっており、13日目で幕内も含めてすべての優勝が決まるのは初めてのことらしい。
しかし、白鵬の状態はよくないようだ。インタビュールームでの優勝インタビューの間も、呼吸をすると痛いようで、しゃべることそのものが辛いという感じだった。

さて残り2日、どうなのか。
優勝は決まったものの、連勝記録は継続中。これで43連勝だ。あと2日乗り切れば、大鵬に並ぶ45連勝。2度目の達成となる。
稀勢の里、そして日馬富士。脇腹を傷めたこの状況で、残り2日を勝つのは、容易なことではないように思う。
現時点で見ると、やはり相手としては稀勢の里の方が厳しいだろう。
64連勝を阻止され、またそこからの連勝を止められたのも稀勢の里だった。三度、稀勢の里に連勝をストップされるということになるだろうか。