naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

マウントあさま室内合奏団ワークショップ日誌~9月14日(土)③ レクチャー練習

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16:30、練習再開。

ここからは、とりあえず楽器を置いて、横島先生のレクチャー。

14ページあるレクチャー資料。

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レクチャーされた内容を、実際に楽器を持って練習。

レクチャーと練習が交互に行われる。

シンフォニーの1楽章。

・調性が不安定な部分はどうでもいいが、調性が確立する部分はしっかりそれを出す。
・フレーズの最後の調を意識して決めること。
ブラームスは、モーツァルトのような8小節フレーズでない音楽を書いた。自分にとって必要な長さのフレーズで音楽を書いた点が新しい。シェーンベルクは、ブラームスから学んだ点の一つに、これを挙げている。例えば、1楽章の練習記号D。

カデンツを明確に」、との指示は、この後も再三指導された。
カデンツが明確でないブラームスの演奏はつまらない。そこが明確なら、ブラームスらしい音楽になる、と。

17:25、休憩。

17:35、コンチェルト。

1楽章。

・このコンチェルトは、ソロとオケのバランスがよく書けている。
・ソロに3重音の奏法を用いたのが新しい。
・3度上の調、3度下の調への転調を使うのが、ブラームスの特徴(それまでは4度、5度間隔の転調が通常)。513小節などがその例。
・スタカートの長さの弾き分けに注意。「・」のスタカートは、短くない。短く演奏してほしい場合、ブラームスは山型のスタカートで書いている。
・「dolce」は、ブラームスの場合、歌うことを求めているので、あまり弱々しくならないこと。
・「poco f」は、ブラームスの場合、大きくなりすぎず、しかし歌うことを求めている。

3楽章。

・この楽章は、ブラームスが少年時代に流行した、ハンガリーのジプシー音楽をとりいれている。テンポはあまり速くなりすぎない方が、それらしくなる。

18:30、休憩。