naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

30年?ぶりの再会でわかってもらえなかった

今日参列した会社関係の通夜。

日本橋から東西線高田馬場まで行き、西武新宿線の特急に乗り換えて、東村山へ。

喪主は、会社の1年後輩のW氏。彼のご尊父の葬儀だ。

W氏は、入社同期のMさんと社内結婚した。

彼らが入社した年、入社2年目の私も一緒に本社勤務だった。

入社1年目、2年目の独身社員だから、一緒に飲んだり結構仲がよかった。

新入社員の女子であるMさんやHさんとは、オフコースファンという共通の話題があり、よく盛り上がったものだ。

彼らが入社した年の8月、ある日の昼休みに、Mさん、Hさんと3人で、会社の近くにある洋菓子屋(今はもうない)に行って、ソフトクリームを買ってきて食べたことがあった。

その日の午後、母方の祖父が亡くなったという知らせが入り、急ぎ木更津に帰った。

物心ついて初めての肉親の葬儀だったので、今でも鮮烈におぼえているが、その日の昼のソフトクリームの件も分かちがたい記憶として残っている。

祖父の葬儀。一緒にソフトクリームを食べたMさん。

そのMさんは、今日の通夜の喪主夫人なのだ。

別に意味ある話では全然ないが、もう34年前の夏の記憶がよみがえった。

MさんがW氏と結婚したのはしばらく経ってのことだ。

W氏とは、同じ事務系の職種の者として、一緒に仕事をしたことこそないが、30年余の間、つきあいが続いてきた。

もう20年近く前、労働組合の会合の帰りに、W氏が「naokichiさん、親が家に帰って来いって言いませんか」と尋ねたことがあった。

当時、お互い父親が70歳を超えた頃だったと思う。実家を離れて所帯を構えて生活していた点も一緒だった。

そうだねえ、そろそろ親のことも心配しないといけない年頃になったねえ、などと会話を交わしたものだ。

そのこともよく覚えている。

図らずも、そのW氏と私は、同じ今年、父親を亡くすことになった。

これも別に意味ある話ではないわけだが、私個人にとっては、何か、過去の記憶のつながりを感じる。不思議な感覚で、帰路についた。

あ、そうそう。

前記の通り、W氏とは、彼の入社以来、つかず離れずのつきあいが続いているのだが、Mさんとは、久しく会っていなかった。

たぶん、彼女の寿退社以来ということになるんだろうか。30年くらいは会っていない。

通夜に行けば、当然顔を合わせるとはわかっていたが、こっちは体重その他諸々、あまりにも変わり果てた(笑)姿になっているわけで、ちょっと怖い気持ちだった。

焼香を終えて、通夜ぶるまいの席に移動して、職場の者と一緒に話していたら、まずW氏、そして夫人のMさんが、相次いで挨拶に来てくれた。

おー、Mさん。久しぶりだけど、全然変わってない。懐かしいなあ。

と思いながら話し始めたまではよかった。

聞けば、一緒にいた職場の者のことはわかったが、私のことはすぐにはわからなかったと言う(爆)。

あ~、やっぱり・・・(涙)。