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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ポール・マッカートニー@東京ドーム~OUT THERE JAPAN TOUR

19日(火)、東京ドームで、ポール・マッカートニーの公演を聴いてきた。

初めて接したポールのライブだった。

5月のブラジルから始まったワールドツアー。その後、アメリカ、ポーランド、イタリア、オーストリア、カナダ、再度アメリカ、カナダを経て、大阪、福岡、東京での日本公演がラスト。

ドームのまわりはものすごい人。22番ゲートから長い行列に並んで入場、開演時刻19:00の約10分前、やっと席についた。

1階席、3塁側の16列128番129番。

バックスクリーンのところがステージで、我々の席は、内野席、バックネットからやや3塁寄りのポジション。

少し高い位置にある分、アリーナよりよかったと思う。

聴衆の年齢はさまざま。ビートルズ世代でない若い人も多かった。小田(和正)さんのライブのように、ジジババ(笑)ばっかりではない。

ハンドマイクを持った係員が、撮影の注意事項を叫んでいる。カメラによる撮影はだめ、動画の撮影はだめ、フラッシュを点灯させての撮影はだめ。
どうやら、携帯電話でフラッシュを焚かずに静止画像を撮影するのはOKらしい。「フラッシュが点灯しない設定になっているか確認して下さい」とも言っていたし。

19:19開演。

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ステージ上は5人。ポールの他、キーボード、ドラムス、ギター、ベースが1人ずつ。

ステージ左右に巨大な縦長のモニター。

私は、ビートルズの曲ですら、すべての曲を熟知しているわけではなく、ウィングス以降のポールのソロワークもフォローしていない。

小田さんのライブなら、手元にセットリストをメモするのだが、それは無理。

ということで、ネットで検索した当日のセットリストを引用する。

   1. Eight Days a Week
   2. Save Us
   3. All My Loving
   4. Jet
   5. Let Me Roll It
   6. Paperback Writer
   7. My Valentine
   8. 1985
   9. The Long and Winding Road
   10. Maybe I'm Amazed
   11. Things We Said Today
   12. We Can Work It Out
   13. Another Day
   14. And I Love Her
   15. Blackbird
   16. Here Today
   17. New
   18. Queenie Eye
   19. Lady Madonna
   20. All Together Now
   21. Lovely Rita
   22. Everybody Out There
   23. Eleanor Rigby
   24. Being for the Benefit of Mr. Kite!
   25. Something
   26. Ob-La-Di, Ob-La-Da
   27. Band on the Run
   28. Back in the U.S.S.R.
   29. Let It Be
   30. Live and Let Die
   31. Hey Jude

  ※アンコール
   32. Day Tripper
   33. Hi, Hi, Hi
   34. I Saw Her Standing There

  ※セカンドアンコール
   35. Yesterday
   36. Helter Skelter
   37. Golden Slumbers
   38. Carry That Weight
   39. The End

2回のアンコールを含めて全39曲。内25曲がビートルズナンバー。4曲が新作「NEW」から。知っている曲が多かったので助かった。

ビートルズナンバーのほとんどは、ポールの作品。小田さんが、今のライブでオフコースの曲をとりあげても、鈴木(康博)さんの曲はやらないのと同じか。
例外は、「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」と「サムシング」、「デイ・トリッパー」。

曲間のMCは結構多く、「アリガトウ、トーキョー」「イイネ」「サイコー」など、日本語MCのサービスの他、英語のMCの場合は、モニターに同時通訳の日本語が表示された。

私は、ビートルズは好きだが、ポールが格別好きというわけではなく、彼のソロワークはほとんど聴いていない。

ただ、今回の来日公演に行こうと思ったのは、彼ももう71歳になっているし、次のチャンスがあるかどうかわからないので、一度は、と考えたからだ。

昨年、ポリーニの実演をいい加減そろそろ一度は聴いておかねば、と思ってサントリーホールに行ったのと似たような気持ちだった。

貴重なライブを体験できた、という大きな満足感があった。

大学生の頃から長年聴いてきたビートルズナンバーを、初めて実演で聴けたこと。
それは、長年レコードでだけ親しんできたポリーニを、実演で初めて聴いた、という感慨、感触、満足感に共通するものがある。

目の前で展開されるビートルズナンバーは、ビートルズそのものが演奏しているわけではない。
しかし、ビートルズというバンドは、グレン・グールドと同様、キャリアのある時期から実演をやめてしまい、スタジオワークに専念したわけだから、そもそも「ビートルズとしての実演」が存在しなかった曲が多い。
この日演奏された多くのビートルズナンバーは、オリジナルメンバーであるポールが歌ってくれたわけだし、加えて原曲にかなり忠実なアレンジだったので、非常に満足だった。
本当に貴重なものが聴けた、という気持ちだった。

どれもこれもよかったが、その中でも特に、ということだと、グランドピアノの弾き語りで「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」が歌い出された時に全身に走ったゾクゾク感、タイトでヘビーな「死ぬのは奴らだ」、「ヘイ・ジュード」での場内全員でのコーラス。「ヘルター・スケルター」もよかったしなー。あ、やっぱり全部よかったとしか言えない。

でも、さらに言えば、セカンドアンコールの「ゴールデン・スランバー」から「ジ・エンド」までのメドレー!
これは圧巻だったなあ。あの、「アビイ・ロード」B面のメドレーが、一部とは言え、目の前に展開されたんだもの。

それにしても、ビートルズの作品が、日本のアーティストにも広く影響を与えたことを改めて実感した。
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」でチューリップの「青春の影」、「アナザー・デイ」でオフコースの「眠れぬ夜」、「ヘイ・ジュード」でサザンの「旅姿六人衆」を思い出した。

日本のアーティストで、今回の来日公演に足を運んだ人は相当数いただろうと思う。

小田さんも来ただろうか。ネット上の情報では、19日のこの時に来ていたとか、いや、前日にいたとかの話も聞いた。
どの日かはわからないけど、絶対聴いてるよね。
そして、私は思うんだけど、自分より年上のポールが70歳を超えて、こういうライブをやっていることは、小田さん自身にとっても、まだまだ、という励みになったんじゃないだろうか。

だから、来年、ツアーやってね、小田さん。

本編終了が21時半前。

ここまで、ポール本人は2時間以上出づっぱり、休みなし(バンドは、途中にポールのソロのコーナーがあって引っ込んだが)。71歳なのに、すごい!

大きな日の丸とユニオンジャックの旗を掲げて登場してのアンコール3曲。

もちろん総立ち。

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そして、「モット、キキタイ?」を連発しながらのセカンドアンコールは、「フクシマの人たちのために」と言葉を添えての「イエスタデイ」から始まり、圧巻の「アビイ・ロード」メドレーまで5曲。

終演は22:00。

あー、ほんとに行ってよかったなあ。

セカンドアンコールの最後は、ステージ上に大量の紙吹雪が噴き出し、ポールの姿を包んで消す、という感じの演出だった。

規制退場を待つ間、その紙吹雪のいくつかが、バックスクリーンからグラウンド(アリーナ)を渡って、バックネット近い内野席の我々の方まで、ふわふわと漂って飛んできた。

その一つを拾った。

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※関連の過去記事
    ポール・マッカートニー東京ドーム公演先行予約申込
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/63783346.html
    ポール・マッカートニー来日公演当落判明
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/63811523.html
    ランキング! ザ・ビートルズ
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/63618233.html
    ビートルズのモノーラルリマスター盤
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/60602183.html
    ツインヴォーカルの魅力
       http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/56528235.html