長崎駅方面に向かう。
路面電車の架線が伝う電柱は、十字架を模した形になっている。
日本二十六聖人殉教地。
記念聖堂。
殉教者のレリーフ。
子供もいる。
この人たちと、さっき通った大浦天主堂にあるマリア像は、お互いを見つめ合う向きに位置しているそうだ。
無理解な人々の迫害によって心身の苦痛を味わい、最後には命さえも奪われながら、それでも曲げることがなかった信仰心の強さには敬服せざるを得ない。
殉教地を出て、原爆資料館の方へ。
ここが爆心地。陸上競技場のトラックのように見える同心円の、その中心の上空で原爆が爆発した。
殉教、原爆。長崎というところは、理不尽に命を奪われた人たちの、無念の心が残る場所でもある。
市内観光はここまでで終了。宿泊先に向かった。