naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

訃報相次ぐ~青木八郎氏、ロリン・マゼール

今日14日(月)の朝刊に、青木八郎氏の訃報が載った。

青木氏は、八千代市在住の合唱指揮者で、千葉県の合唱界における重鎮である。

私は、氏の指揮で演奏したことが、一度だけある。

1998年10月25日(日)に、習志野文化ホールで行われた、津田沼混声合唱団の演奏会でのことだった。

演目は、ハイドンのネルソン・ミサ。

管弦楽は、津田沼ユニバーサル交響楽団(ユニ響)で、私はエキストラとしてオケに参加させていただいた。

これが、今日に至る、ユニ響の皆さんとのご縁の最初である。

浦安オケに入団して4年目。
自分のオケ以外の団体で弾くのは初めてだったので、初練習の時は、そのこと自体に、相当緊張して臨んだのをおぼえている。

加えて、吉田秀和氏を思わせる風貌の青木氏の指導は、激しい叱責の声が容赦なく飛ぶ、大変厳しいものだった。

この演奏会が唯一の機会となり、その後、青木氏とお目にかかることはないままだった。

94歳という長寿を全うされての逝去だったが、つい最近まで、変わらぬ熱血指導を続けておられたとのこと。

合唱に捧げた生涯。きっと、本望だっただろう。

そんな訃報を見て出社後、ネットのニュースで、ロリン・マゼールが亡くなったことを知った。

今年5月の、ボストン交響楽団の来日公演を指揮する予定だったが、デュトワに変更されたことは聞いていた。

また、先日始まった、今年のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の首席指揮者を務める予定も、中止となったとのことで、気にはなっていたが、やはり健康上の事情だったのだろう。

私は、マゼールの実演を聴く機会はとうとうなかったが、レコードでは、若い頃から色々聴いてきた。

ウィーン・フィルを振った「春の祭典」。あの4分の11の、ぶったまげるテンポが、やはり印象に残っている。
その他、クリーヴランド管とのブラームスの1番なども、よく聴いてきた。

思えば、今年は、クラウディオ・アバドも亡くなった。

長く親しんできた指揮者が次々に鬼籍に入る時期になったのは、やはりさみしいことだ。

11月には、イスラエル・フィルを、メータの指揮で聴く予定だ。メータの元気な姿を是非とも見たい。