naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

7月場所9日目

豊ノ島は、豊響の強烈な突き押しに、一直線に東土俵際まで押し込まれたが、こらえて押し返し、左を差して右上手もとった。
豊響は、かまわず白房下へ寄って出たが、豊ノ島は右にまわりこみながら、右から逆転の上手投げ。
今場所の豊ノ島は、7日目の鏡桜戦でも鮮やかなうっちゃりで勝ったが、土俵際のねばりで場内を沸かせている。

全勝の高安妙義龍の一番は、立ち会い頭での当たり合いは五分だったが、その後、妙義龍が右を差し、左からしぼりあげながら、いっぺんに東土俵へ持って行った。
妙義龍としては、下に入ることができ、最高の相撲。
一方の高安、今日の相撲については、何もできず。

照ノ富士千代大龍は、3分を超える長い相撲になった。
立ち会い、千代大龍が突き放していったが、押し切れず、左四つ。互いに上手が取れない形で動きが止まった。
途中、千代大龍が先に動いたのに乗じて、照ノ富士が右から極めて出たが、千代大龍がこれをこらえ、また動きが止まった。
最後、機を見て、千代大龍が前に出ながら右を入れ、最後はもろ差しから赤房下へ押し出した。
照ノ富士に、もう少し積極的な攻めがほしかった。

楽しみな遠藤大砂嵐は、期待の若手同士らしい、いい相撲だった。
立ち会い、大砂嵐が右かちあげにいったが、遠藤はそのかちあげをはずしながら、すばやく左を差した。さらにすぐ右の前まわしもとって、絶好の体勢。
遠藤は、すかさず白房下へ寄って出たが、大砂嵐はこれをこらえながら、右上手をとった。ただ、これは一枚まわし。
左四つ胸が合って、さあここからどうする、と思う間もなく、遠藤が右から腰に乗せるような上手投げで鮮やかに決めた。
遠藤としては、終始休むことなく動いたのがよかった。前の一番の照ノ富士とは好対照。

豪栄道は、立ち遅れて、松鳳山に押し込まれたが、左に体をかわしての突き落とし。
勝つには勝ったが、という内容。
大関にいい相撲で勝ちながら、翌日、下位力士との対戦で、こういう相撲になってしまうところが、この人の問題だ。

稀勢の里千代鳳は、千代鳳が2回つっかけた。
前から思っていたことだが、千代鳳の時間いっぱいからの動作は、独特のテンポなので、相手としては合わせづらいだろう。
3回目に立ち上がり、千代鳳が、左をのぞかせて右も入れようとするのを、稀勢の里が左右からおっつけてこらえる展開。
その後、稀勢の里が、離れた相撲に切り替えて、前に出ておいて最後は引き落とした。
稀勢の里としては、まずまずの内容。

2敗同士の日馬富士豪風は、横綱と平幕の対戦とは言え、今場所、やることがはまっている豪風だけに、横綱としても侮れないと思っていたが、その通りになった。
立ち会い、日馬富士は頭から当たって突き起こそうとしたが、その前に、豪風が左に動いて突き落とすと、日馬富士は大きくのめり、そのまま豪風が青房下に押し出した。
豪風が好調だということもあるが、それ以上に、今場所の日馬富士は、立ち会いからの手順、流れがうまくはまっていない。この一番も、それが出た。

白鵬玉鷲を問題にせず。立ち会い、玉鷲は頭から当たって、右のどわで攻めたが、白鵬は、右をのぞかせて動ぜず、左上手をとると、すかさず上手投げを打って、向正面に送り出した。

結びは、今場所初の横綱大関戦、鶴竜琴奨菊
立ち会い、琴奨菊が頭で当たり、右をのぞかせ、左はおっつけ気味に出たが、鶴竜は、左にまわりこみながら、左上手投げから送り出した。
まったく動きが止まることのない、一気の相撲だった。
鶴竜がかわした、しのいだ、という印象の一番だったが、この相撲は、琴奨菊が攻め急いだのが敗因。右は充分差せておらず、左のおっつけも不充分なまま、ただやみくもに前に出た。これでは、鶴竜の対応もああならざるを得ないし、琴奨菊もああいう負け方にならざるを得ない。

全勝 白鵬
1敗 鶴竜琴奨菊、高安
2敗 稀勢の里豪栄道豪風千代大龍、千代丸

早くも、白鵬が単独トップとなった。1敗、あるいは2敗の力士がどこまでついていけるか。