1978年、79年に、ベルリンのフィルハーモニーで録音された盤だ。
裄野條氏の「カラヤン幻論」でふれられていたのに興味を引かれて、買ったものだ。
それにしても、何という美しさ。何という豊麗な演奏。
カラヤンの演奏ということで、どんな演奏か、大体想像はついていたつもりだが、実際に聴いてみると、その想像を大きく超えるもので、驚いた。
特に、1番と6番。とりわけ、6番は、これまでに聴いた、どの演奏とも違う。別の曲のような、独自の響きがする。
2番から5番は、電車の中で、「YOU」(前の記事参照)を読んでいて、片手間な聴き方だったので、近く、聴き直したい。
それと、裄野氏の著書によると、1964年、65年にサンモリッツで録音された旧盤とは、だいぶ演奏の傾向が異なるようなので、旧盤の方もいずれ入手して、聴き比べてみたいと思う。