私が、会社周辺の蕎麦屋で、おいしいと思う筆頭は、八丁堀の永盛という店だ。
時々足を運ぶ。
今日の昼休みも、行ってみた。
店頭のメニュー。
カツ丼と蕎麦のセットだとか、親子丼と蕎麦のセットだとかは、他の蕎麦屋でもよくあるメニューだが、この中で異彩を放っているのが、「たぬき丼」。
たぬき丼、って聞いたことありますか?
私は、この店で出会うまで知らなかった。
今日のお昼は、これを注文。初めてではない。確か2回目。
最初に頼んだ時は、はたしてどういうものが出てくるのであろうか、と興味津々だった。
たぬき丼とは。
たぬきそば、たぬきうどんでおなじみの揚げ玉を、卵でとじたものが、ごはんの上に乗っているのだ。
カツ丼やら鰻丼に比べると、いささか豪華さに欠けるのは否めないが、他では食べられない貴重さもあり、これはこれで結構おいしい。
お近くの方、是非一度お試し下さい。
今日も、ここの蕎麦は、やっぱりおいしいなあ、と思いながら食べた。
この店は、店員さんの動きが非常によい。客が席を立ったテーブルのかたづけが迅速だし、蕎麦湯を出すタイミングも常に各テーブルに目を配っている。
いつも満員の盛況なのも、うなずける。
(全然違う話。朝夕の通勤の際には、この店の前を通ることが多い。もう30年以上前の話だが、現場勤務だった時に、飯盛さんという従業員との間で、トラブルがあった。私に全面的な責任がある話ではなかったが、若かった自分にも、反省すべき点があった、と今では思っている。店の前を通り過ぎる時、看板の「永盛」の「盛」の字を見るたびに、その時のことを思い出し、ほどなく退職してしまった飯盛さんは今どうしてるんだろう、と思うのが常である)