6回の公演は、以下の通り。
Vol.1 2015.2.24 4番、16番、7番
Vol.2 2015.2.26 3番、15番、8番
Vol.3 2015.2.28 11番、1番、13番
Vol.2 2015.2.26 3番、15番、8番
Vol.3 2015.2.28 11番、1番、13番
Vol.4 2016.2.16 5番、9番、12番
Vol.5 2016.2.18 10番、2番、14番
Vol.6 2016.2.20 6番、13番、大フーガ
Vol.5 2016.2.18 10番、2番、14番
Vol.6 2016.2.20 6番、13番、大フーガ
各公演とも、初期、中期、後期から1曲ずつを選んだプログラムになっている。
この演奏会のことは、先月、音楽雑誌の演奏会情報で知った。
今井信子先生をメンバーに含む四重奏団でもあり、是非行ってみたいと思い、すぐにネットで調べてみたところ、今年行われる3回の演奏会の内、2公演分は既に売り切れとなっており、残る1公演分を急ぎ買い求めた。
チケットがあるなら、他の公演にも行ってみたかったが、残念。
この演奏会のことは、先月、音楽雑誌の演奏会情報で知った。
今井信子先生をメンバーに含む四重奏団でもあり、是非行ってみたいと思い、すぐにネットで調べてみたところ、今年行われる3回の演奏会の内、2公演分は既に売り切れとなっており、残る1公演分を急ぎ買い求めた。
チケットがあるなら、他の公演にも行ってみたかったが、残念。
日 時 2015年2月24日(火) 18:00開場 19:00開演
会 場 王子ホール
演 奏 ミケランジェロ弦楽四重奏団
ミハエラ・マルティン(第1ヴァイオリン)
ダニエル・アウストリッヒ(第2ヴァイオリン)
今井 信子(ヴィオラ)
フランス・ヘルメルソン(チェロ)
曲 目 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」
会 場 王子ホール
演 奏 ミケランジェロ弦楽四重奏団
ミハエラ・マルティン(第1ヴァイオリン)
ダニエル・アウストリッヒ(第2ヴァイオリン)
今井 信子(ヴィオラ)
フランス・ヘルメルソン(チェロ)
曲 目 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第4番ハ短調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第7番ヘ長調「ラズモフスキー第1番」
今回の席は、J列22番。一番右端の席だった。
ステージの上には、椅子が4つだけ。
先週は、サントリーホールで、札幌交響楽団の演奏を聴いたが、一転して、小さなホールの空間でカルテットを聴くのも、またいいものだ。
ステージの上には、椅子が4つだけ。
先週は、サントリーホールで、札幌交響楽団の演奏を聴いたが、一転して、小さなホールの空間でカルテットを聴くのも、またいいものだ。
ステージ上の譜面台は、ごくごく普通の、我々がオケ練の時に使っているのと同じものだった。
右端の今井先生の譜面台は、楽譜を置く部分が、ずいぶん寝かせてある。ステージ面との角度は45°もないくらいだった。
右端の今井先生の譜面台は、楽譜を置く部分が、ずいぶん寝かせてある。ステージ面との角度は45°もないくらいだった。
最初は、4番。
ベートーヴェンの四重奏曲の中でも、一番早くから親しんできた曲であり、自分でも演奏したことがある。
この曲でスタートしてくれたのは幸いだった。
この曲でスタートしてくれたのは幸いだった。
「さらりとやった」という感じの演奏。
求心的な弦楽四重奏ではなく、スケールの大きさも感じなかった。
求心的な弦楽四重奏ではなく、スケールの大きさも感じなかった。
テンポもインテンポではなく細かく自由に動いた。
融通無碍な感じの演奏だった。
融通無碍な感じの演奏だった。
2曲目は、作品135。
この曲では、演奏の感じが一変した。
求心的であり、メリハリの立った、ダイナミックな演奏だった。
迫ってくる強さを感じた。
迫ってくる強さを感じた。
それにしても、ベートーヴェンが最後に到達したこの四重奏曲は、それこそ融通無碍の世界。
2楽章のアバンギャルドさ。
一方、3楽章の、厳しい静謐さ。甘美なところはまったくない。作品130のカヴァティーナを思い出した。
そして4楽章も、変幻自在の音楽。
途中に出てくるおどけた旋律は、もしかして、同じヘ長調の「ラズモフスキー」1番の終楽章を、作曲者自身回想したのだろうか。
途中に出てくるおどけた旋律は、もしかして、同じヘ長調の「ラズモフスキー」1番の終楽章を、作曲者自身回想したのだろうか。
この16番を、実演で聴けてよかった、と思った。
休憩後の7番は、16番と同じく、力強い演奏だった。
1楽章のテンポは速い。
2楽章は、長いなあ、と思った。最初に演奏された4番の2楽章が、非常にコンパクトでシンプルなのに比べると、ベートーヴェンが、思う存分にやりたいことをやった、という感じがする。
3楽章。意思と構築のイメージがあるベートーヴェンが、メロディメーカーでもあることを、強く感じさせられた。感傷的な音楽。
途中、4つの楽器が、役割をめまぐるしく交代していくさまは、圧巻だった。ハイドン、モーツァルトの弦楽四重奏曲にはなかったものだろう。ベートーヴェンが初めてなしえた、このジャンルでの飛躍だ。
途中、4つの楽器が、役割をめまぐるしく交代していくさまは、圧巻だった。ハイドン、モーツァルトの弦楽四重奏曲にはなかったものだろう。ベートーヴェンが初めてなしえた、このジャンルでの飛躍だ。
4楽章は、立派な演奏だったが、この演奏会全体のテンポ基調からすると、もう少し速く聴かせてもらってもよかったように思った。
それはともかく、この7番では、音楽の巨大さに終始圧倒された。
アンコールはなかった。
さて、この日は、終演後に、1階のロビーでサイン会が行われた。
会場で販売されていたCDを2点購入した。ミケランジェロ弦楽四重奏団のベートーヴェン全集から、3~6番の2枚組。それから、今井先生をソリストとする、バルトークのコンチェルトとヒンデミットの「白鳥を焼く男」他。
これらのCDと、演奏会のプログラムに、サインをもらった。
生の弦楽四重奏曲はやっぱりいい、と実感した演奏会だった。
今年はこれしか行けないが、来年の公演も是非行ってみたい。
行くなら、まずはVol.5。できれば、Vol.6にも行きたいと思う。
来年分の公演のチケットは、10月末に発売予定とのこと。忘れないようにしなければ。
行くなら、まずはVol.5。できれば、Vol.6にも行きたいと思う。
来年分の公演のチケットは、10月末に発売予定とのこと。忘れないようにしなければ。