naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

白鵬の「900」と「.900」

3月場所5日目終了時点で、白鵬が通算900勝に到達。

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900勝という数字自体は、歴代7位のポジションではあるが、偉大なのは、所要84場所というところ。

北の湖が102場所、千代の富士が109場所かかった900勝に、皆勤ベースで3年も早く到達した点、隔絶したすごさがある。

白鵬自身は、優勝33回を達成しての今後の目標の一つに、魁皇の1,047勝を挙げている。あと147勝。今のペースなら、あと2年で届く。その折には、おそらく優勝40回の大台にも達するかもしれない。

同じ5日目時点での、同じく白鵬の偉大な数字が、横綱勝率9割。

朝日新聞に、200戦以上の横綱で、勝率8割を超える力士が紹介されている。

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僅か7人しかいない。

あの大鵬千代の富士で8割5分前後。とても強かったイメージがある、北の湖貴乃花が8割1分台なのは、晩年の怪我の影響だろう。

双葉山は別格と言うべきだが、その双葉山さえ超える勝率9割には、言葉もない。

横綱在位中に600勝を挙げたのは4人。大鵬千代の富士北の湖と比べた場合、負け数の少なさがきわだっており、勝率9割も納得するところだ。

通算の勝ち星と違って、勝率は下がることもあるので、白鵬が9割台をキープしたまま現役を終えるかどうかはまだわからない。

しかし、例えば大鵬と同じ成績で終わることを想定すると、今後10勝35敗。千代の富士なら、13勝44敗。
これはおそらくありえない数字なので、少なくとも大鵬千代の富士よりも高い勝率を残すことはほぼ確実であろう。

これだけの数字を目の当たりにできることを、今の相撲ファンは貴重に思うべきだと思う。