ウィンナワルツの常で、ヴィオラの楽譜は、ほとんどが「チャッチャ」のキザミだ。
上の音符が、4分音符2つ。下の音符が、2分音符になっている。
練習の時、私はプルトの表だったが、裏の人は、下の音符を、最初のpizzであれ、途中からのarcoであれ、書かれた通りに白玉で弾いていたようだ。
ところが、本番近くなって、指揮の吉田悟先生から、「それは、下の音符は、上と同じように弾く、という意味の記譜だよ」とのお話があった。
手元にある、日本楽譜出版社のスコアだと、該当箇所はこうなっている。
へー、そうなんだ!
長年オケやってるけど、こういうの初めて。知らなかった。
知らなかったのは、私だけではない様子。少なくとも、プルトを組んだSさんは、ご存知なかったようだ。
この記譜法、第5ワルツにも出てくる。
でも、何でこういう書き方するかねえ。
省略表示しなければならないほど、複雑なわけじゃないし、このスコアみたいに、素直に書いてくれればいいのにね。
でも、そのおかげで、一つ勉強になったことはなったけど。