7月場所9日目。
観ていて、「あっ」と思った。
明日の新聞では、おそらくたたかれることだろう。
白鵬の内心、それ自体は理解できる気がする。
一つは、先場所の初日に不覚をとった相手に対して、「今場所はそうはいかなかっただろう」という気持ち。
そして、もう一つは、新入幕の場所に、優勝争いに割ってきたほどの、将来の逸材が、何の策もないままに、自分の思い通りの相撲をとらせるのか、ふがいないじゃないか、という気持ち。
他の力士ならともかく、お前なら、もっと抵抗しろよ、もっと俺に必死の相撲をとらせろよ、という気持ち。
他の力士ならともかく、お前なら、もっと抵抗しろよ、もっと俺に必死の相撲をとらせろよ、という気持ち。
これらが、ついつい稽古場のような感覚で、あの行動をとらせたのではないか。
かばう気はない。しかし、白鵬がそういう気持ちだったのではないか、と理解はできる。
本場所の土俵上では、さすがに好ましくない行為だと思う。
ただ、舞の海の「稽古場だったらある話」には、そうだろうな、と思った。
上の者が下の者を厳しく鍛えること、それ自体は充分に考えられるから。