naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

白鵬の逸ノ城へのダメ押し行為について

7月場所9日目。

逸ノ城に何もさせずに寄り切った白鵬が、勝負がついた後に、逸ノ城の顔を張った件。

観ていて、「あっ」と思った。

明日の新聞では、おそらくたたかれることだろう。

ただ、NHKの実況で、向正面の舞の海は、「稽古場ではよくあることなんですよね」と言った。「本場所の土俵上ではよくない」としつつ。

白鵬の内心、それ自体は理解できる気がする。

一つは、先場所の初日に不覚をとった相手に対して、「今場所はそうはいかなかっただろう」という気持ち。

そして、もう一つは、新入幕の場所に、優勝争いに割ってきたほどの、将来の逸材が、何の策もないままに、自分の思い通りの相撲をとらせるのか、ふがいないじゃないか、という気持ち。
他の力士ならともかく、お前なら、もっと抵抗しろよ、もっと俺に必死の相撲をとらせろよ、という気持ち。

これらが、ついつい稽古場のような感覚で、あの行動をとらせたのではないか。

かばう気はない。しかし、白鵬がそういう気持ちだったのではないか、と理解はできる。

本場所の土俵上では、さすがに好ましくない行為だと思う。

ただ、舞の海の「稽古場だったらある話」には、そうだろうな、と思った。

上の者が下の者を厳しく鍛えること、それ自体は充分に考えられるから。