naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

I caught a cold

風邪、というのは、常にやっかいな存在だ。

自分にはかかわりのないもの、と言い切ってしまえない。

この季節になると、テレビで風邪薬のCMが始まる。

ベンザブロックのCMで綾瀬はるかを観ながら、「今年の冬は、自分は風邪をひかずに過ごしたいなあ」と思う反面、「でも、一度や二度は、ベンザブロックのお世話になるんだろうなあ」とも思う。

寒い冬を過ごしつつ、「今年は幸いまだ風邪をひいていないなあ」と思うこともあれば、早々と風邪をひいてしまって、「ああ、やっぱり」と思うこともある。

自分にはかかわりなく遠ざけておきたい存在でありながら、なかなかそれを完遂できるとは限らない。

気がつかぬ内に、何か自分の身の上にまとわりついてくる存在、というか。

しかも、必ずしも冬に限らないし。

ところで。

今、風邪の渦中にあります(笑)。

思ってみれば、先々週、佐久平、軽井沢のブラームスのワークショップの時、ヴィオラのメンバー、それからドッペル・コンチェルトのチェロのソリストの方が、風邪をひかれて調子が悪いとおっしゃっていた。

その時には、自分自身にはまったくかかわりのない状況だったので、「風邪か。辛いんだろうな」と、過去の風邪体験を思い出しつつも、まったく他人事として聞いていた。

しかし、今、風邪の渦中にあります(笑)。

先月下旬の地方連続出張から、このワークショップと、公私の多忙が続き、なかなか疲れがとれずにきた。

そんな中、先週の土曜日、15日も、休養に充てることができずに、かねてチケットをとってあった、新国立劇場の「ワルキューレ」 に出かけた。

観賞中に、ちょっと喉の違和感と、咳を我慢する感じが出てきたのが、そもそもの始まり。

「風邪の兆候では」、「いや、そんなことは」と若干の自問自答。

オペラはとても素晴らしかったのだが、帰り道からまた疲れを自覚。

翌16日の日曜日は、オケ練を休んだ。このところ欠席続きだったので、出なければならないところだったが、千葉から新浦安まで行くことがちょっとイメージできなかった。

週明けからの仕事もハードなので、休養優先としたのだった。

明けて月曜日、17日あたりから、風邪の自覚は確定的なものになった。

かかりつけの内科を受診。「疲れがたまると免疫力が落ちますからね」と言われた。そこがやはり原因か。

大したことはないとの診断で、薬を出してもらった。

この日は、かねて決まっていた仕事関係の飲み会。飲むのは当然嬉しいので参加したが、さすがにいつもの調子では飲めなかった。

そして翌日、18日の火曜日は、横浜アリーナで小田(和正)さんのライブ。貴重な今次ツアー3回目、最後の参戦なのに、何でもっといいコンディションで臨めないのか、と悔いながらも、どうにもならなかった。

でも、楽しんだけど。

以後、「今日くらいは休みたい」、「せめて今日くらいは早退(半休)したい」、と思いながら、仕事の状況がそれを許してくれず、振り返れば、月曜日から金曜日までフル稼働してしまった。

毎朝、起きるたびに、「このまま寝ていたい」、と思いながら、重い身体をひきずって会社に向かうのは辛かった・・・。

しかし、やっと土日だ!

やっと、やっと、「このまま寝ていられる」日がやってきた。

ゆうべは22時半に寝て、ひたすら寝た。

ちょっと飽きた(爆)ので、一旦起きてみたところ。

やっぱり風邪は睡眠だね。落ち着いてきた感じはする。

来週は、地方出張もあって、引き続き忙しい。それを乗り切れるところまで快復させるのが、この土日の目標だ。

そしてできれば、明日午後のオケ練にも何とか出られるように、今日の内に何とか戻せれば。

今日は、これから午後も、まだまだ寝ます。

実は、今月に入って、職場の者が、脳梗塞の診断で緊急入院した。業務多忙はその影響もあるのだが、それ自体はもちろん組織として吸収すべきことであって、仕方がない。

今週、自分としては風邪で限界を超える無理をしつつ業務をこなす中に、「脳梗塞の仲間のことを思えば、風邪くらいで休んでもいられない」という気持ちがあったのは、事実だ。

「風邪くらいで」という思考は、誰でもいつでも持つだろうが、ここも風邪という存在のやっかいさかもしれない。

誰でも風邪くらいひくし、風邪の辛さはわかっている。だから、風邪をひくのは自己管理が足りない、って思われるだろう、とかね。

あ、そうそう、でも、風邪の侮れなさ、という点で思い出した話がある。

「風邪薬」というのは、本当はないんだってね。ベンザブロックを始め、販売されている薬は、「風邪による諸症状の緩和」のためのものだ。

「風邪自体を速やかに治す薬」が発明されたら、ノーベル医学賞ものだ、という話を聞いたことがある。

研究者の皆さん、お願いしますよ。

さて、お昼食べたら、また寝よう。