naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【ネタバレご注意】2016.10.18 小田和正横浜アリーナ公演<3>

以下、個々の曲で気がついたことなど。

「秋の気配」は、過去2回聴いた時よりも、ドラムが前面に出た演奏のような気がした。

「さよなら」の間奏後半。前回の福岡で、稲葉(政裕)さんが3度の重音で弾いたと書いたが、今回、よくよく聴いてみると違うようで、どちらかの声部は、栗尾(直樹)さんのキーボードだったような気がする。

この曲の後のMCで、「「さよなら、さよなら」って、結構高い音なんですよ。いつまで歌えるか・・・」と、小田さん。場内からちょっと笑いが起きた。

ちなみに、「こころ」の最後の最高音は、今回は最初からねらわず、コーラス声部の方を歌っていた。あれも高い音だものね。

「恋は大騒ぎ」の風船は、広い会場だからか、福岡より多かったと思う。確認できたところで15個。

「キラキラ」、「ラブ・ストーリーは突然に」の2曲では、アリーナ席後方を一周。我々のいるスタンドまでは来てくれなかった。

「さよならは言わない」は、弦が特に素敵だったが、途中、小田さんにちょっとミスがあった。一瞬のことで持ち直し、すぐピアノの低音を強くたたいたので、弦もそれに合わせて崩れはなかった。妻によると、同じ曲でもう一カ所チェロがからむミスがあったらしいが、気がつかなかった。

本編最後、「君住む街へ」の前のMCでは、「これまでの公演で言ってきたことなので、今さら撤回はしませんが・・・」、「この歳まで歌うなんて思っていませんでしたが、もう1、2年やってもいいのかもしれません」というような話があった。

最初のアンコールでの、「やさしい夜」も、弦がとてもよかった。今回、初めて気がついたが、ヴィオラにとてもいい音符が書かれている。これ、もう一度聴いて、味わいたい、確認したい、と思った。こういうことがあるから、3回の参戦では少ないんだよなあ。

2回目のアンコール、「ダイジョウブ」で、また客席に下りた。

「NEXTのテーマ-僕等がいた-」は、今回も聴きごたえがあった。この曲、やっぱりどうしても大間(ジロー)さんのドラムでなければ、とつくづく思う。あのドラムは、「オフコースにおける大間ジロー」の、最高のパフォーマンスだと思う。つまり、今回のステージでの木村(万作)さんのドラムがどうこう、ということでは全然ない。あくまで聴く側としてちょっと次元の異なる感覚なのだ。

最近のライブは3時間が目安なので、3回目のアンコールがあるかと思ったが、なかった。平日だからかな。弦の4人が楽器を持って下がったし。

うーん、でも、ほんとにこのツアー、もう1回か2回聴きたかったなあ。

ツアー序盤の公演を、オケの本番が近いからということで見送ったのは、仕方がない判断なのだが、代々木など、チケットが入手できなかった公演もあったのが残念だ。

さて、横浜から東京に戻り、宿泊先に近い八重洲仲通り(会社にも近いけど)の店で、飲み食いした。

3回聴いた中では、小田さんの歌は今回が一番よかった、で一致。

走るのもよく走ったが、「たくさん走って、へとへと」と言いつつ、声は最後までとてもよく出ていた。

ツアーも最終盤で、疲れもたまっているだろうに、驚き、敬服する。

とにかく、今回のライブは、「せいいっぱい歌ってくれた」という気がした。それは、何か無理をしている、という意味のせいいっぱいでなく、今の小田さんの持てるものを出し切る、という意味だ。

残りあと3本、というところだから、むしろ力が出せるのかもしれない。

あと、これは聴く側の当方の話だが、今回のライブは、とうとう一度も立たなかった。アリーナはもちろん、スタンド席の周辺でも立つ人は多かったのだが。

我々の席は、前から2列目。最前列の人たちがまったく立たなかったので、何となく、という感じだ。風邪のさなかにあることも多少関係したかも。

たぶん、一度も立たずに過ごしたのは、オフコース時代も含めて、小田ライブ史上初?

さて、これを書いている今日29日(土)と、明日30日(日)の宜野湾公演で、今次ツアーも終了となる。前回ツアーだと、当初発表の最終地、岩手の公演時点で追加公演が発表されていたのだが、現時点で、公式サイトにそのような情報はない。

やっぱり、これで終わりなんだろうな。

アカペラ曲の歌詞、「また会える日まで」。

「NEXTのテーマ-僕等がいた-」の歌詞、「いつかまた会える時がくるね」。

そして、エンディングアニメーションの最後に、「また会える日まで」。

「また会える日」を楽しみに。

「その日が来るまで」!