23日(水・祝)、秋の定期演奏会の本番が終了した。
何度か書いてきていることだが、浦安オケ史上初(にしておそらく最後)の東京公演だった。
どうせなら東京でやってみたい、有名ホール、コンサート専用ホールでやってみたい、という団員の気持ちからの、第一生命ホール進出であった。
しかし、千葉からは遠いよ・・・。集合は9:00だが、いつもより早く、家を出た。
勝手知ったいつものホールとは異なり、初めてのホール、それも有名ホールである。利用上の注意については、かねて団内でインフォメーションされていた。
おのぼりさんみたいな緊張感とともに、ホールに到着。ここで演奏会を聴いたことは、何度かあるんだけどね。
まず、正面入口からは、入れないので、楽屋口集合、との指示。楽屋口には、あらかじめ提出してあった入館者名簿があり、これをチェックの上、入館。その際、バックステージパスをもらう。シールになっていて、着衣の胸に貼ってもいい。外出する際には、同じ楽屋口からの出入りとなり、このパスを係員に見せなければならない。
エレベーターで5階へ。5階がステージである。
いつもなら、自分たちで山台を組むのだが、それは既にホール側で準備してくれていた。さすがコンサート専用ホール。
椅子と譜面台は、自分たちで並べた。
チェロは、全員がピアノ椅子。普段だと、コンマスだけがピアノ椅子だが、チェロのところにずらりと並ぶピアノ椅子を見ると、何かかっこいい。さすがコンサート専用ホール。
改めて、素敵なホールだなあ、と思う。
9:45、最終リハーサル開始。
指揮の鈴木先生も、このホールで指揮をされるのは初めてだそうで、これまでの練習の時にも、「第一生命ホールが、どの程度響くホールなのか、当日確認する」とおっしゃっていた。
リハーサルが始まり、鈴木先生は、しばしば客席に下りて(その間、演奏は続く)、音響を確認されていた。
びっくりするほど、音が響くホールだった。私は、ホールによって、響く、響かない、という話をよく聞くものの、それをあんまり聞き分けられないのだが、このホールは、よくわかった。
まるで風呂場で演奏しているようだ、と感じる場面もあった。
リハーサルの途中で、木管楽器から、「弦が全然聞こえない」との声が上がり、弦セクションが管セクションに近づくように、ステージ奥方向へ移動した。
12:15頃、リハーサル終了。
今回は、団で昼食が用意されなかったので、集合前に、近くのセブン-イレブンで買ってきた弁当を、楽屋で食べる。
以後、着替えをしてステージに行き、開場までの間、さらった。
ふと見ると、ホールスタッフと思われる制服姿の女性数人が、客席の椅子をまわって、落とし物がないか確認したり、肘掛けを拭いたりしている。ふだんであれば、開演前には自分たちで客席を見て、下りている座面を上げたりするのだが、さすがコンサート専用ホール(こればっか)。
開場の13:30となり、撤収。
ステージ裏には、モニターがある。
写真右上のモニターには、入場口の様子が映っており、友人夫妻が入ってくるのをたまたま目にした。
そうこうする内に、開演時刻。
今回、ステージに入場したら、客席方向を向いて立ち、最後にコンミスが入場して客席に一礼した後に、全員が着席する方式をとった。
日 時 2016年11月23日(水・祝) 13:30開場 14:00開演
会 場 第一生命ホール
指 揮 鈴木 衛
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 シューマン 交響曲第4番ニ短調
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調
[アンコール] シューマン 組曲「子供の情景」から「トロイメライ」(弦楽合奏)
会 場 第一生命ホール
指 揮 鈴木 衛
管弦楽 浦安シティオーケストラ
曲 目 シューマン 交響曲第4番ニ短調
ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調
[アンコール] シューマン 組曲「子供の情景」から「トロイメライ」(弦楽合奏)
今回の演奏会のトピックの一つは、団創立以来、ヴィオラのエキストラがなかったことだ。ヴィオラの必要人数が8人、乗り番団員が8人ということで、歴史的な「エキストラゼロ」(ノンアルコール飲料みたいだが)が実現した。
(ただ、次回は、2人休団者が出るので、エキストラの補充が必要となる)
両曲とも、音が素直に出せなかった。これは、昨年買った新しい弓の毛が、1年使ってきて、私のことなので、3分の1くらいなくなってしまっていることの影響もあったかと思う。近々、毛替えをしなければ。
今回の演奏会に向けては、練習への出席率が悪かった。7月の後半からの3ヶ月間は、4勝9敗というありさまだった。
うらやす管弦楽フェスタや、他団体への参加(宇奈月温泉のオペラ、長野でのワークショップ)、また小田(和正)さんのツアーなどが重なったことによる。それに加えて、このところの業務多忙で、日曜日を休養に充てるため、あるいは出社のための欠席が、この内、4回あった。
本番1ヶ月前からは、さすがに5回の練習を皆勤して、本番になだれこんだが、どの曲も、充分に弾き込めずに本番を迎えてしまったところがある。過去に演奏経験のある「エロイカ」は、まだましだったかもしれないが、半年間、充分に味わいきれなかったのが、残念だ。
とにもかくにも、本番終了。
ステージ裏に、浦安オケOBで、楽器をやめていた私をこのオケに誘って下さった、S氏が来られていて、久しぶりに話をすることができた。
着替えて、舞台撤収を、と思ったが、ステージに行った時には、既に会場スタッフにより、ほぼ終わっており、我々団員が手を出す余地は残っていなかった。さすがコンサート専用ホール。
帰りは、ホールの正面出入り口から出ようと思ったが、初めてなので、ステージ裏からどう行ったらいいのかがわからない。
何とかホールを出て、階下の晴海トリトン内にある店で、打ち上げ。
スタート時刻まで間があったが、待ちきれず、ホルンのMさんやFさんたちと、別会計でゼロ次会。
そこへ、いつもヴィオラのエキストラでお世話になっている、ユニ響(津田沼ユニバーサル交響楽団)のNさんが来られた。客席で聴いて下さってそうで、ヴィオラパートへのお土産まで頂戴した。ありがとうございます。
打ち上げでは、多くの団員と話をすることができて、楽しく過ごしたが、いつものことで、途中からの記憶は飛んでいる。
それはともかく、今回の演奏会を通じて、改めて、ヴィオラの仲間たちの一端に加えていただいていることの幸せを、しみじみと感じた。前記の通り、エキストラなし、団員8人での本番だったが、いつものことで、私以外は全員が女性。ほとんどのメンバーが、世代も離れている。それでも、ステージ裏でパートの集合写真を撮るからと、別の場所にいた私を、Iさんがわざわざ呼びにきてくれて、その写真もメールで送って下さった。
ヴィオラの皆さま、また次回以降も、よろしくおつきあい下さい。
また、演奏会後、来聴して下さった、友人、知人から、わざわざメールが届いた。アマチュアの拙い演奏であるにも拘わらず、楽しんでいただけた旨が書かれているのを読むと、演奏活動をしていての、これも大きな幸せだと感じる。
浦安では2000年の秋にとりあげているので、17年ぶりの再演となる。個人的には、これらに加えて、2009年にユニ響で弾く機会があったので、今度が4回目のシベ2だ。
来週、12月4日(日)が譜読み。新たなスタートとなる。