naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

葉加瀬太郎コンサートツアー2016 「JOY OF LIFE」

3日(土)、NHKホール、2階L15列20・21番。

初めてライブで接する葉加瀬太郎は、実にすばらしかった。また絶対聴きたい、と思う演奏会だった。

プログラムの表紙。

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プログラムに挟み込まれていたセットリスト。

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●~20th Anniversary~ 葉加瀬太郎コンサートツアー2016 「JOY OF LIFE」

<第1部>

JOY OF LIFE
MORNING SHOW
    (MC)
風の向こうに
シシリアンセレナーデ
    (MC)
The Song of Life
    (MC)
ひまわり
    (MC)
組曲「もうひとつの京都」

<第2部>

Lime Basil & Mandarin
WITH ONE WISH
    (MC)
エトピリカ
    (MC)
Someday Somehow
    (MC)
KA-KA-DU
Another Sky
Born to Smile ~ The Mission to Complete
情熱大陸

<アンコール>

タイムメッセンジャー
    (MC)
霧島

15:05開演。

ステージ上、葉加瀬太郎を除くメンバーは、8人。

一番奥、下手側にパーカッション(仙道さおり)、上手側にドラムス(村石雅行)。
その前の列は、下手側から順に、マニピュレーター(八巻誠)、ギター(鳥山雄司音楽監督)、ベース(西嶋徹。ウッドベースも)、キーボード(大島俊一。ソプラノサックス、テナーサックス、フルート、アコーディオンも)。
最前列、下手側にピアノ(マチェック・ヤナス)、上手側にチェロ(柏木広樹)。

最初のMCで、「周年詐欺」(笑)の話。

今年2016年のツアーは、ソロデビュー20周年。
昨年2015年のツアーは、クライズラー&カンパニーとしてデビューしてから25周年。
来年2017年は、HATSレーベルの発足15周年。
そして再来年2018年が、葉加瀬太郎生誕50周年。

なのだそうだ。

「The Song of Life」は、今回のツアーの音楽監督鳥山雄司氏の作品。最初のアコースティックギターからエレクトリックに持ち替え。葉加瀬さんのヴァイオリンがからむ。

重厚なサウンドで、小田(和正)さんの「彼方」を思い起こした。

MCで、初めて鳥山さんと一緒のステージに立てることが感激だ、と語られていた。

熱心なリスナーではないので、有名曲くらいしか知らない。

「ひまわり」はさすがに知っている。「てっぱん」。瀧本美織、おのみっちゃん。

途中のインターリュード部分では、葉加瀬さんがバンドを指揮。この部分はとてもよかった。

その後のMCが、何と「コンサートグッズ紹介コーナー」。

ワゴンに載せたグッズがステージ上に登場し、葉加瀬太郎本人が、一つずつ説明。

初めてのライブなので、コンサートの色々な流儀(定番コーナーや手拍子の打ち方とかね)が、へえー、という感じだ。私がさんざん行っている小田さんのライブにしても、初めて接する人には、色々な驚きがあるんだろうな。

休憩時に買って下さい、という商魂たくましいお話。

こちらが、特に力を入れて説明された、「はかせんす」。「情熱大陸」の時に、これを持っていないと後悔しますよ、と(笑)。

妻は開演前に早々と購入していた。

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今回のツアーの新商品。「ぴったんこカンカン」とのコラボ。

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休憩は20分。グッズ売り場に長い行列ができていた。

ポップスのコンサートで、休憩があるのは珍しい。その昔、グレープや、初期のさだ(まさし)さんのコンサートは、2部構成だったのを思い出すが、今、私が行くコンサートは、どれも休憩がない。

第2部、2曲が演奏された後、「久しぶりにあのコーナーをやります」。

初めてなので、ライブの流儀というものがわからない。定番のコーナーとか、手拍子の打ち方とかね。私が数え切れないくらい通っている、小田さんのライブにしても、初めて接した人には、色々驚きがあるんだろうな。

「あのコーナー」、とは、「太郎さんとヴァイオリンを弾こう」。

16分の1、10分の1、8分の1・・・、そして大人用と、7挺のヴァイオリンがワゴンに載せられてステージに運び込まれた。

「ヴァイオリンにさわったことがない人」限定で、客席から「弾いてみたい人」を募集。結構な人数の手が挙がり、一人の女性が指名されてステージに上がった。

マンドリン経験があり、チェロの柏木さんのファンという人だった(コーナーが終わってステージを下りる前に、柏木さんのところへ寄って行って、握手してもらっていた)。

弓の持ち方、楽器の構え方から、葉加瀬さんがレッスン。

今日は、左手は使わず、D線(ダウン)、A線(アップ)の開放弦を鳴らすのが目標とされた。

最初こそ、お決まりの「ギギッ」という音が出て、客席から笑いが起きたが、すぐに、驚くほどスムーズにきれいな音を鳴らした。

浦安オケで、過去何度となく自爆ソロを弾いてきた私からすると、満席のNHKホールで初めてさわったヴァイオリンから、こんな音が出せるなんて、尊敬以外の何者でもない。いやー、すばらしい。

D-A-D-A・・・と、繰り返して下さい、との指示があり、それを伴奏に、やがてバンドが音を重ねて、「エトピリカ」が演奏された。このアイディアもすばらしかった。

「Someday Somehow」の後、メンバー紹介。

ピアノのマチェック・ヤナスのソロ・アルバムから、「KA-KA-DU」が演奏された。最初はソロ、やがてバンドが加わったが、魅力的な楽曲だと思った。

本編最後は、「情熱大陸」。これまでずっと座っていた聴衆が、ここで総立ちとなり、持ってきた、あるいは今日買った「はかせんす」を振り回して踊りまくる。

こんな感じです。ステージ上のアーティストは撮影していないので、ご容赦。

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中間に、メンバーが楽器から離れて、ステージ前列でダンスを踊るだけの時間が5分くらいあった。見事なダンスだった。前後合わせて、15分近いパフォーマンスだった。

「ライブならではの盛り上がり」とよく言うが、これほどの盛り上がりはめったに経験するものではない。

小田さんのアンコール曲定番、「またたく星に願いを」もさすがに負けるな。

ともかく、筆舌に尽くしがたい演奏だった。

17:44本編終了。

アンコールは1回、2曲。最初の「タイムメッセンジャー」では、葉加瀬さんが客席をあおって立たせたが、この曲では、盛り上がりはしても「はかせんす」は振られない。それが流儀なのだろう。

最後に、「大事な曲です」と、「霧島」が演奏された。

18:05終演。休憩含めてジャスト3時間だった。

原宿に向かう帰り道のイルミネーション。

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初めての葉加瀬太郎ライブ。ヴァイオリンソロをバンドが支えるという、コンチェルト的な音楽ではなかった。ヴァイオリンが中心ではあっても、バンドとしての音楽、という印象を受けた。

メンバー一人一人の技量が、一級品。ハイレベルな音楽を聴くことができて幸せな時間だった。

葉加瀬さんのMC、ステージマナーにも感服した。

また絶対聴きたい、と思う演奏会だった。