演奏会場のミューザ川崎には、9:00集合の指示だった。
8時過ぎ、チェックアウト。
モーニングメニューの、スパム&チーズ。
食べながら、スコアを見てウォークマンで6楽章を聴く。
また、その近くには、本日の公演の表示も。
屋内に入ると、オーボエのSさんがおられ、着衣に貼るシールを配っていた。ホールを出入りするにあたり、オケの者であることを示すためだ。
9時過ぎ、入館。
ミューザ川崎には、過去、聴衆として2回来ているが、演奏者として入るのは初めて。
楽屋と表示された方に行くと、ステージバックヤードに出た。
壁一面に、楽器を置く棚が設置されている。
また、そこは、広々とした空間になっており、テーブルと椅子が多数置いてあって、飲食ができる。開演前の昼食休憩時には、多くのオケメンバーがここに座って昼食をとっていた。
水が出る蛇口のついた流し台も複数設置されている。
ちょっと離れたところに、喫煙ルームが設置されている。
何か、楽屋側の舞台裏というには居住性が高くて、びっくり。こんなホール、初めてだ。
ステージセッティング。やっぱり、素敵なホールだなあ。
ハープ3台!
10時過ぎ、集合、着席。
10時半前、最終リハーサル開始。
2楽章から始めて、曲順に7楽章まで。最後に1楽章。
トップのM先生からは、都度、アドバイスをいただくことができた。
12時半過ぎ、リハーサル終了。
開場の13:20まで、いくらもない。
とりあえず、昼食を買いに出かける。
不案内なミューザ川崎の中を歩いていると、セブン-イレブンが見つかったので、入る。オケメンバーの多くが、レジ前に並んだ。
楽屋で急ぎ食べる。
ナポリタン。
あっという間に、開場、開演となった。
リハーサルの時は、アメリカンスタイルで、との話で、1ベルが鳴ったら、勝手に入って弾いていてよく、その間に合唱団が入場する、となっていたが、開演直前に段取りが変わったらしく、1ベル後にまず合唱団が入場し、その後オケが入る形になった。
ステージに出て客席を見上げると、巨大なミューザ川崎シンフォニーホール、満席とまではいかないにせよ、上の方の席まで埋まっていた。
すごいなあ、フロイデ・コーア・ヨコハマ。
●フロイデ・コーア・ヨコハマ 第12回演奏会
日 時 2017年4月2日(日) 13:20開場 14:00開演
会 場 ミューザ川崎シンフォニーホール
指 揮 横島 勝人
ソプラノ 相原 里美
バリトン 谷 友博
管弦楽 マウントあさま室内合奏団
合唱指揮 小屋敷 真
合 唱 フロイデ・コーア・ヨコハマ
曲 目 ブラームス ドイツ・レクイエム
会 場 ミューザ川崎シンフォニーホール
指 揮 横島 勝人
ソプラノ 相原 里美
バリトン 谷 友博
管弦楽 マウントあさま室内合奏団
合唱指揮 小屋敷 真
合 唱 フロイデ・コーア・ヨコハマ
曲 目 ブラームス ドイツ・レクイエム
本番は、エネルギー全開で、自分なりにはがんばって弾いたものの、「ドイツ・レクイエム」という音楽、本当に高い山だった。
どんな本番でも細かな弾き間違いは常だが、この曲には、どうしても余裕を失わせるものがあり、大きな間違いを何度かしてしまい、周囲の皆さんに迷惑をおかけした。本番って、予想外の事態が起こるよね、では済まないことだった。
特に謙著だったのは、楽譜の段の読み間違い。個々の音符以前に、段そのものを追い損ねることが、何度もあった。
隣で弾いておられるOさんにしてみれば、え、何? と思うことが多々あったはずで、本当に申し訳なかった。終演後、お詫び申し上げた。
3月の、長野でのワークショップから取り組んだ、「ドイツ・レクイエム」。
ワークショップでの軽井沢大賀ホール、今回のミューザの演奏会と、2回の本番。
これまでほとんどなじみのなかったこの音楽が、ヴィオラ弾きの自分にとって宝物のような曲であることを知った。
個人的には本当に貴重な経験であり、収穫があったが、オケの一員としては、反省の残る演奏会だった。
さて、終演後。
普通なら打ち上げに移動、というところだが、今回はエントリーしなかった。
来聴して下さった、会社の先輩方と会うためだ。
今回の演奏会には、会社の先輩がお二人、来て下さった。T氏とM氏である。お二人とも、浦安オケの演奏会には、毎回来て下さっている。
両氏が、「ドイツ・レクイエム」をお好きであることを、以前から聞いていたので、ご案内したところ、来聴いただけたものだ。
お二人とも、既に会社を退かれており、翌日に会社で感想をうかがうことはできないので、事前にご相談し、終演後、お会いして食事をすることにしていた。
終演後、急いでホールを出て、「歓喜の広場」で両氏と落ち合う。
T氏は、演奏活動はされないが、宗教観の切り口からのお話。M氏は、日頃、合唱をされており、「ドイツ・レクイエム」も、日本フィルと演奏したことがあるとのことで、その角度からのお話。
両氏、等しく、「今日、「ドイツ・レクイエム」が聴けてよかった」、と言って下さった。
アマチュアの演奏でありながら、そう言っていただけることは、嬉しくありがたいの一言に尽きる。
演奏する側、聴く側、それぞれが得難い時間を共有できたこと。
その一隅に自分がいられたこと。
何と幸せなことだろう、としみじみ思った。
演奏上の反省は多々あるのだが、それを厚かましく脇に置かせてもらえれば、本当に出てよかったと思える本番だった。
一緒に演奏することを許して下さった皆さま、ありがとうございました。忘れられない演奏会になりました。