6週間後に迫った次回定期演奏会の場合、一般1,000円、3歳以上大学生以下と65歳以上は500円である。
他の団体では、入場無料で演奏会を行うところもある。
「アマチュアがお金をとること」については、賛否両論があるだろうと思う。
私は、有料で演奏会を行うことに賛成である。むしろ、有料で行うべきだと思っている。
今月に入ってから、いつもの集客活動をしている。
日頃来聴していただいている方々に、メールや手紙で演奏会のお知らせをして、来聴下さるとのご返事をいただいた方に、チケットをお送りする。
原則的には、来て下さるかどうかわからないのに、チケットを送ることはしていない。
今回は、これまでのところ、34枚のチケットをお送りした。
ありがたくも常連客と言える方が多数おられるので、毎回、40~60枚程度のチケットを使っている。
この集客において、チケット代を頂戴することはしていない。
貴重な休日、素人の道楽の演奏を聴きにわざわざ来て下さるだけで、もったいなくもありがたいことであって、お金をいただくなんてとんでもない、むしろお金をお払いしたいくらいだ、という気持ちが個人的にはある。
たまに、チケット代を支払って下さるとのお申し出をいただく場合があるが、他の方からもお金はいただいておりませんので、とご説明し、辞退するようにしている。
この感覚からすれば、演奏会は無料で行う方が矛盾がないかもしれない。
しかし、私が演奏会は有料で行うべきだと考えるのは、演奏する自分たちの心構えとしては、それが必要ではないかと思うからだ。
しょせん素人の道楽、好きで演奏しているだけなんだから、下手でも良いのだ、お金をとっているわけではないのだし、という論理になってしまってはいけないと思う。上記、もったいなくもありがたい、は聴きに来て下さる方への気持ちを言っているのだが、演奏にあたっての心構えがそうではいけない、と思うのだ。わかりづらい理屈かもしれないが。
「お金を払って客席で聴いて下さる方がいらっしゃる」ことを常に頭に置き、少しでも良い演奏を、と意識することが、練習や演奏に向けた心構えとしてとても大事ではないかと思うのだ。
私自身、その意識が、日頃の練習の中で希薄になりがちなのだが、それに気づくたび、自戒しなければと思う。
以下は関連話題。
その1。
多くのアマチュア団体ではそうだろうが、私のオケでも演奏会参加費(チケットノルマ)というものがある。現在は、演奏会ごとに15,000円を払い、チケット5枚を受領する。以後、そのチケットをどうするかは、個人の自由だ。
その5枚を一般料金で売りさばけば、5,000円は回収できる理屈だ。
団としてできるだけ広報集客をしましょう、という方針があるので、集客拡大のために、5枚で足りない者には、無償で追加のチケットがもらえる便宜がある。私も、担当の団員から追加をもらって、上記の集客をしている。
ただ、この追加分を有料で配った場合、その代金をどうするかのルールが、私のオケでは現在明確でない。私が例えば全部で50枚を有料でさばいたとして、チケットノルマ外で配った45枚分、45,000円を、団に入れるべきなのか、個人の懐に入れて良いのかは、明確でない(と理解している)。
今のところは、団としての収入を得ることよりは、多くのお客さまに来ていただくことの方を優先しているところがあり、チケット代金に関する考え方は、そうシビアではないように認識している。
(他のオケにエキストラで行った時に経験するところでも、私の知る限りでは、チケットはエキストラにも必要枚数無料でいただけるところがほとんどだ)
その2。
それ以前から、チラシ掲示の際には、チケット代金の部分は黒く塗りつぶし、「チケットさしあげます」と表示して、無料でのチケット提供を明示していた。
しかし、その理事長からは、「マンションの住民には無料でも、この公演は有料で営利」と判断された。
個人的には、「営利団体」と見なされることには抵抗がある。
いずれ、そのへんの事情も説明して再考を求められないかと思っている。
それやこれや、趣味の団体であるアマチュアオーケストラの、有料無料問題は、必ずしも単純でない色々な問題を含んでいるのである。
話がひろがってしまったが、この記事で言いたかったことは、「我々アマチュアの演奏を、お金を払って聴いて下さるお客さまがいらっしゃることを忘れずに」である。
プロで演奏活動をされている方からすると、また別の角度からのご意見もご指摘もあるかと思うが・・・。