昨年末、ウォークマンのソフト、「x-アプリ」(以下「x」)を使っていたら、新しいソフト、「Music Center for PC」(以下「MC」)ができたので、とインストールを勧める表示が出た。
いずれも、私の場合、CDから音源をパソコンに取り込み、それを、ウォークマンとの間でやりとりする際には必須のソフトである。
思えば、10年ちょっと前は、確か、「Sonic Stage」というソフトだった。それがxになり、今日まで使い続けてきた。
古いソフトは、遠からずサポートもなくなるだろうし、インストールすることにした。
その過程で、xに蓄積したライブラリ(音源データ)も、MCに移行された。
起動してみると、両ソフトの画面構成は、ほとんど一緒だ。従来通りに使えそうで、これは嬉しい、と思った。
こちらが、従前のx。
一方、こちらが、今回入れたMC。
年末まではxを使っていたのだが、年も改まったことだし、今後はMCにしよう、と思い、昨3日(水)、最近買ったカラヤンのオペラボックスなど、いくつかの音源を、MCを使ってウォークマンに入れようとしたのだが、いきなり躓いた。
x、MCとも、画面の左半分は、現在パソコンに入っているライブラリのリスト(アルバム名の五十音順、アルファベット順に並んでいる)。
右半分が、現在ウォークマンに入っている音源のリストなのだが、これが表示されないのだ、
容量めいっぱいに入れているので、新しいものを入れる前に、ある程度削除して空きスペースを作らないといけないのに、それができない。
一方、xだと表示される。
どうしたことかと、あれこれいじってみると、どうやらデータ形式が異なるからではないか、と推測された。
xは「ATRAC」という形式でCDから取り込んでいるのだが、MCの場合は、「AAC」という形式。インストールに際しての移行時に自動で変換されたらしい。
これが解決されないと作業できない。
とりあえず、ソニーの問い合わせ窓口に、メールで解決策を尋ねた。
まだ三が日でもあるし、おそらく回答は数日後だろう、と考え、今日のところはあきらめるしかないか、と思っていたら、驚いたことに、30分もしない内に返信が来た。
・まずxを起動してウォークマンをつなぎ、ウォークマンの側にしか入っていない音源があれば、パソコン上のライブラリへ逆転送する(私の場合は該当なし)
・xのライブラリを、MCに移行(私の場合、インストール時に済んでいる)※
・その上で、xを使ってウォークマンに入っている音源を全削除。
・MCを起動して、MC上のライブラリから、ウォークマンに入れ直す。
・xのライブラリを、MCに移行(私の場合、インストール時に済んでいる)※
・その上で、xを使ってウォークマンに入っている音源を全削除。
・MCを起動して、MC上のライブラリから、ウォークマンに入れ直す。
という手順なのだそうだ。
データ形式に関する説明はなかったが、どうやら、xとMCでは、ライブラリが操作上共用できない別ものになっているらしきことがわかった。
上記、※印の部分がまず気になった。
MCのインストールから今日まで、xを使う中で、新しい音源をCDからいくつも取り込んでいる。インストール時の移行ライブラリに、自動でその都度反映されているのかどうか。
面倒な作業だったが、xとMCを起動して、画面の左右に並べて、目視でチェックした。
その結果、やはり、ここ数日xに取り込んだ数枚のCDは、MCに反映されていないことがわかった。
まあ、12枚ばかりのCDなので、MCで新たに取り込めばいいか、とこれは割り切った。
次に、空になったウォークマンをMCにつなぎ、ライブラリから入れ直す作業。これも面倒だ。
最大容量26GBほどなので、時間もかかる。夜までかかってやっと終わった。
ところで、記事タイトルの「実に困ったこと」の話は、これからだ。
従前、xの場合は、画面左と同様に、アルバム名の五十音順、アルファベット順に表示されていた。
同じ表示になっているからこそ、操作がしやすい。
右側、ウォークマンの中のこのアルバムは、しばらく聴かないから削除して、左側、パソコンライブラリの中のこのアルバムに入れ替えよう、とか、あるいは、同じベートーヴェンの7番だったら、今、ウォークマンには、バーンスタインとカラヤンが入っているが、パソコンライブラリの中の、クライバーとベームに入れ替えようとか、そうした作業は、アルバム名表示のリストで見比べるからこそできる。「Sonic Stage」の時代から、それが当たり前と思い、10年以上使ってきた。
どこかいじれば表示が変わるかと思ったが、うまくいかない。
やむなく、再度問い合わせ窓口にメールした。
これも、三が日に加えて夜にも拘わらず、すぐさま返信が届いた。誠にありがたいことだ(もしかしてロボット(AI)対応?)。
しかし、回答は、誠に残念な内容だった。
せっかくご連絡をいただいたにもかかわらず
ご期待に沿う回答をご用意できず、大変心苦しい限りですが
何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
ご期待に沿う回答をご用意できず、大変心苦しい限りですが
何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
「Music Center for PC」に、ウォークマン内の楽曲を
アルバムなどのソートで表示させてほしい、という
お客様からのご要望は、今後の商品開発へ活かし
お客様方々のご期待にお応えできるよう、関連部署へ
申し送りいたします。
アルバムなどのソートで表示させてほしい、という
お客様からのご要望は、今後の商品開発へ活かし
お客様方々のご期待にお応えできるよう、関連部署へ
申し送りいたします。
確実な実現のお約束が叶わず心苦しいのですが
今後とも弊社への変わらぬご愛顧を賜りますよう
何とぞよろしくお願い申し上げます。
今後とも弊社への変わらぬご愛顧を賜りますよう
何とぞよろしくお願い申し上げます。
うーん、そうなのか。できないのか。
これは誠に不便だ。アルバム単位で左右を見比べられないとなると、非常に困る。
私の場合は、比率としてはやはりクラシックが多いが、アルバムタイトルは、自分でルールを定めて付けるようにしているものの、アーティスト名については、管理していない。そのため、コンピレーションアルバムなどでは、アーティスト名が「Various Artists」などとなっているケースも多く、これがそのまま、MC上では右側に表示されるのだ。
しかも、このアーティスト別表示は、アーティスト名のフォルダの形がデフォルトで、そのアーティストの何のアルバムが収録されているかを見たければ、いちいちクリックしないと表示されない。
実に使いづらい。実に困った。
推測だが、ポップス中心に、CDあるいは配信の取り込みによって使用する分には、あまり問題がないということなんだろうか。
当面は、アーティスト名で見当をつけて、中身をあたっていくやり方にせざるを得ない。しばらくすれば慣れるだろうか。
いや、ポップスはそれでもいいかもしれないが、クラシックの場合は、曲単位で考えるから、アーティストが入口のフィルタになってるというのは、やっぱり困るな。
私にとっては、これは改悪としか言いようがない。
いっそ、xに戻るか。これはマジで考えるところだ。不便な思いをしてまでMCを使わなければならない理由があるなら別だが。
ということで、けさ、みたび問い合わせ窓口にメールした。非常に困ったことであることを訴え、質問としては、xを使い続けることに問題があるかどうか。
おそらく、サポートの問題などが回答されるんだろう。
xでもお客さまのお好みで、みたいな回答だったら、昨日入れ直したウォークマンを再度空にした上で、xから転送し直すことになる。
回答を待とう。