今日10日(土)は、浦安ユースオーケストラの体験会に参加した後、秋葉原のシマムラストリングスへ。
新しい楽器を買うためだ。
今使っている楽器は、大学2年の時に、当時習っていた先生の紹介で、東京フィルの団員の方から譲り受けたものだ。
※その時のいきさつ
音楽「自分史」~ヴィオラ事始め
音楽「自分史」~ヴィオラ事始め
この楽器にはまったく不足を感じることなく、今に至るまで弾いてきたが、60を過ぎて、違う楽器を弾いてみるのもいいか、と思うようになり、いつもお世話になっている、ヴァイオリン奏者のTさんに相談して、シマムラストリングスを紹介していただいた。
かねてアポイントをとっていた、今日15:00、妻と2人で訪れたのだった。
防音扉がついている部屋に通されて、試奏。
今使っている弓で、5挺の楽器を順次弾いてみた。同じヴィオラでも、楽器によって音色も鳴り方も違う。
そこで、一番最近、昨年11月に弾いた、ブラ4の楽譜を持って行った。1楽章と2楽章からいくつかの箇所を取り出して、弾き比べた。モーツァルトも、楽譜は持って行かなかったが、「アイネク」や、近く弾く「ジュピター」の一部を弾いてみた。
それぞれに個性のある楽器を、とっかえひっかえ、何度も弾き、妻の意見も聞いた。
例えば、2番目に弾いた、1931年ドイツ製の楽器は、妻の意見では「これから1日2時間くらい、しっかり練習して弾き込み、弾き手自身がもっと上手になったら、とてもよく鳴ってくれそう」とのことだった。
中に、今弾いている楽器の音にとてもよく似た楽器があり、フィット感の面では有力な候補とも言えたが、せっかく新しく買うのだから、今とは違う音が出る楽器の方が良いと思い、見送った。
何度も弾いてみる内に候補も絞られ、その内の1挺に決めることができた。
その楽器は、妻によると「今の時点の弾き手が弾いて、一番上手に聞こえる」。これが決め手になったわけではないが。
次に、弓だ。
この楽器に合いそうな弓を、と選んでもらった6本を使って、買うことに決めた楽器を弾いてみた。
弓が違うと、同じ楽器でも驚くほど違う音がする。
弓についても、それぞれの個性があって迷ったが、その中から1本を選んだ。
その弓は、「力を入れなくても何もしなくても楽に楽器が鳴ってくれる」という感覚があり、そこが他の弓とは違った。
楽器も、弓も、結果としては、それぞれ、一番最初に手にしたものを選ぶ結果となった。
偶然だろうか。理由があるのだろうか。
楽器は、日本人の堀酉基という方が2005年に製作したもの。
「Rebirth-Andrea Guarneriモデル」という名前の楽器だ。
堀氏は、N響の徳永二男氏のヴァイオリンを製作された方とのこと。
※堀氏、徳永氏に関するWebページ
http://www.bunkyo-gakki.com/stories/oshirase/nikkeihoriviolin
http://www.bunkyo-gakki.com/stories/oshirase/nikkeihoriviolin
弓の方は、ブラジルで作られたもの。
ケース(Pedi)、肩当て(KUN)も買って、フルセット装備。
これまでの楽器と併せ、交互に使っていくつもりでいる。
新楽器は、明日のオケ練でデビューする。慣れていない楽器、どうかな、と思うが、オケの中で音を出してみるのが楽しみである。
当たり前のことだが、新しい楽器を買ったからと言って、弾いている本人が別にうまくなったわけではない。これを機に、精進して行かねばと心新たにした。