1972年の連載開始から46年。
私は、連載開始から読んでいたわけではない。
1974年、大学に入ってから、たぶん、ラーメン屋とかで読んで知ったのだったかと思う。
明訓高校の数々の名勝負を、毎号むさぼるように読んだものだ。
私のアパートの部屋を訪ねてきていた、オケ仲間のホルンのKが、「明訓高校は負けるのかなあ」と、ぽつりと言ったことがある。土佐丸高校との激闘で、里中が犬飼武蔵にホームランを打たれた号を指してのことだったと思う。
あと、里中が肘を故障して、渚投手が先発した東海戦、2-8と考えられぬ劣勢になった試合も、記憶に残る一つだ。
これらは、いずれも明訓が逆転勝ちする。
結局、明訓高校が唯一の敗戦を喫するのは、弁慶高校との対戦だが、これは確か、私が就職して2年目くらいのことだったか。「チャンピオン」の新聞朝刊の広告に、「明訓敗れる!」と出たのを覚えている。
こちら、スポニチの記事。
明訓五人衆を始めとする、個性あふれるキャラクターの魅力が、長く愛された最大の理由だろう。
ところで、46年の実際の年月の中で、作中ではどれだけの期間が過ぎたのだろうか。
登場する選手たちは、高校卒業後、すぐにプロに進む(明訓の監督になった土井垣将は例外)。
プロ野球編、スーパースターズ編と、プロでの年月がどれだけだったのか、作品をつぶさに調べればわかるのかもしれないが、手元にないので定かでない。
ただ、プロ野球選手の一般的な選手寿命を考えると、作中のどの登場人物も、衰えることなく力量を発揮しているので、どうだろう、卒業、入団して、せいぜい15年というところだろうか?
最終回掲載号は買うものの、最終回までの経過はコミックが出ないとわからないので、それまでは開かずにおくと思う。
ともかく、はたちの頃から還暦過ぎの今日まで読んできた「ドカベン」の完結には、一読者として大変な感慨がある。
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