naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

守衛さんの慰労会

8月20日(月)から、竣工した京橋の新社屋で執務を開始している。

同じ場所にあった旧社屋では、委託会社から守衛さんが交代で来て、泊まり込みの形で24時間勤務してくれていた。

新社屋においては、全館機械警備の形になったため、守衛の派遣が不要となった。

両氏には、新社屋移転後も、その前にいた仮社屋の残務があり、そちらで仕事をしてもらっていたのだが、それも9月末で終了する。

直近で来られていた2人の守衛、NさんとKさんは、もう長期間お世話になっている方々で、本社勤務の従業員とも親しい。

これを機に、守衛お2人を慰労し、感謝の気持ちを伝える集いを持ちたいと考え、所属の総務部から社内に案内を出した。

26日(水)、缶ビールや簡単なつまみなどを部の者で買い出しに行き、社内の集会室に会場を設営。

17時半頃から、慰労会をスタートした。

仕事を終えて参加する者、まだ仕事が残っているが、せめて挨拶だけ、と顔を出す者。多数の従業員が順次参加し、最初はテーブルと椅子を並べたのだが、途中から、半分立食のような形になった。

記念の品を持ってきて渡す者もいた。総務部からも、心ばかりの品を用意した。

Nさんは、2001年からの勤務で、もう少しで丸18年になるところだったそうだ。Kさんも、もう10年以上になるとのこと。

個人的に、Nさんとの思い出では、人事部勤務時代のことがある。2001年から3年間人事部に在籍したが、毎年1月から2月は、4月1日付の定期人事異動の作業に忙殺された。40年を超える会社生活の中で、最も忙しかったのは、この時だった。毎日遅くまで仕事をして、週2回程度は近隣のホテルに宿泊していた。

3年間のいつだったか記憶が定かでないが、ある日、その時期の常で、22時か23時頃、ホテルへ向かうべく会社を出ようとしたら、Nさんが「お身体は大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。

Nさん、Kさんとも、よく気がつく方で、多くの従業員が世話になり助けられたと思うが、私の場合は、この時のNさんの一言が、以後今日まで長く忘れられない出来事だった。2日にいっぺん顔を合わせるたびに、このことを思い出してきた。

この慰労会に集まった従業員は、おそらくそれぞれにそんな思いを、お2人に伝え、語ったことだろう。私も、Nさんにはこの話をした。

たくさんの従業員が参加してくれたのを見て、やはり慰労会を計画してよかったと心から思った。

閉会時にいたメンバーで記念写真を撮り、あいにくの雨の中だが、玄関まで見送った。

当社とのご縁が終わることは残念だが、お2人の今後のご健勝を祈りたい。