naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【ネタバレご注意】2018.10.13 小田和正真駒内セキスイハイムアイスアリーナ公演<3>

同じツアー、4回目ともなると、落ち着いて聴ける。一方、これが今次ツアー最後か、といういささかのさみしさも感じながら過ごした。

「小さな風景」は、基本的にアコースティックな曲だが、そこに稲葉(政裕)さんのエレクトリックギターが重厚にからむ味わいがとても良い。CDでは、エレクトリックギターは控えめに収録されているので、実演を聴いた後では物足りなく感じる。

改めて気づいたが、小田(和正)さんは、1曲目からずっと花道上のスポットで歌っているので、ステージのセンターに立って、バンドのメンバーと一緒に演奏するのは、8曲目の「愛を止めないで」が初めてになる。

その「愛を止めないで」を始め、小田さんは、途中で歌うのをやめることがしばしばある(聴衆にマイクを向けるパフォーマンス以外でも)。「手抜き?」などと妻と冗談半分に笑ったりするが、今回聴いていて、これは、休むためということでなく、小田さんとしては、客席がよく知っていて大きな声で歌うタイプの曲について、聴衆と一緒にパフォーマンスを完成させるという感覚ではないか、と思った。すべてを自分で歌うことに拘らず聴衆にまかせる、という姿勢なのかな、と。

その代わり、「そんなことより・・・」、あるいは「東京の空」あたりだと、これはきっちり端から端まで自分一人で歌う姿勢のように思われた。

今回も、ピアノはヤマハ

小田さんのヴォーカルは、ツアー終盤にあっても、疲れをそう感じさせなかったが、声がひっくりかえる場面が、「言葉にできない」などで2回ほどあった。これは珍しい。

「言葉にできない」のような曲は、バンドも含めてすべての音が消えるまで拍手しないで一旦静寂な状態になってほしいんだけど、まあ無理かなあ。

「ご当地紀行」をはさんでの後半は、小田さん、かなり動いた。アリーナ席に下りて歩き回る場面はいつもより多かったように思う。一方、花道を走ることはほとんどなかった。

金原(千恵子)さんたちの四重奏は、今回もとてもよかったが、とりわけ「さよならは言わない」は綺麗だった。この曲は、ピアノ五重奏、「上田知華+KARYOBIN」編成だ。この曲も、音が消えるまで待ってほしかったな。

「生まれ来る子供たちのために」は、前回までと少しアレンジが変わったかな? そんな気がした。

「さよならは・・・」と「生まれ来る・・・」の2曲は、弦ではセカンド・ヴァイオリンの吉田(翔平)さんがザッツを出してリードしていた。ファーストの金原さんは、それに乗って弾いていた感じ。

「今日もどこかで」のイントロで、栗尾(直樹)さんに珍しくちょっとミスタッチ。

本編最後、「君住む街へ」の前のMC、「またこういう機会を作れれば、それに越したことはない」、「また精進して、新しい曲を書く気持ちでいたいと思う」という趣旨の発言があった。

1回目のアンコールでの「明日」は、嬉しかった。2011年のツアー、1曲目が「明日」だった。あの震災を受けて始まったツアー、1曲目はどうしてもこの曲で、と決めた、と当時聞いた。

セカンドアンコールの「さよなら」。ビジョンに映る左からの横顔。これは小田さんが昔から好きなアングルのようだ。1982年の武道館のライブ映像でも多用されていたのを思い出す。

弦の4人が楽器を持ってステージを下り、始まった最後の映像、アニメーション。

エンドロールのように流れる、ツアーの会場一覧は、今回も、真駒内の次の広島グリーンアリーナで終わっている。まだ残っている、日本ガイシホール横浜アリーナが出てこない。何故だろう。

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さて、このツアーも、残るは今月の広島、日本ガイシ、横浜を残すのみとなった(年明け、振替公演の大阪があるが)。

私にとっての今次ツアーは、終わった。

で、考えるのが、「次は?」。

先のMCからすると、新しい曲を書きためて、オリジナルアルバムを1枚仕上げてのツアーを望みたいところだ。既に、前作「小田日和」以後に、新しい曲は6曲たまっている。

普通のツアー間隔からすれば、2年後くらいか、ということになるが、2020年は、東京オリンピックパラリンピックがある。ツアーを組むのに少なからず影響があるかもしれない。

いっそ来年、と言っても、天皇陛下の退位即位もある。まったく影響がないとも言えないかもしれない。

何より、小田さん本人の年齢のことが一番気になる。今次ツアー中に71歳となった小田さんが、このツアーを完遂した時点で、どう感じて(心身ともに)いるのだろうか。

76歳のポール・マッカートニーが、間もなく来日公演を行う。小田さんも、今回のツアーが最後、ということはないだろうとは思う(思いたい)が、1年、2年が経つことの重みは、若い頃とは違うだろう。

創作の面、体力の面、それぞれから、次のツアー時期の決定は難しさを伴うことだろうと思う。

一ファンとしては、ただ待つだけだ。