日 時 2018年11月12日(月) 18:20開場「19:00開演
会 場 サントリーホール
指 揮 ニコライ・アレクセーエフ
ヴァイオリン 庄司紗矢香
管弦楽 サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
曲 目 シベリウス ヴァイオリン協奏曲
[アンコール]チェブラーシカより誕生日の歌
ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調
[アンコール]チャイコフスキー バレエ音楽「くるみわり人形」から「トレパーク」
会 場 サントリーホール
指 揮 ニコライ・アレクセーエフ
ヴァイオリン 庄司紗矢香
管弦楽 サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
曲 目 シベリウス ヴァイオリン協奏曲
[アンコール]チェブラーシカより誕生日の歌
ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調
[アンコール]チャイコフスキー バレエ音楽「くるみわり人形」から「トレパーク」
この演奏会に足を運んだ理由は、6月に所属オケで演奏した、ラフマニノフの2番を聴きたかったからである。
所属オケでの演奏に向けては、予習として3回実演を聴いた。
半年の練習を経て本番を終了したところで、一度復習の意味でどこかのオケの実演を聴いてみたい、と思った。
情報収集したところ、どういうわけか、11月にこの曲の演奏会が集中していることがわかった。
11月3日 ノット指揮東京交響楽団 (ブラームス ピアノ協奏曲第2番)
アシュケナージ指揮アイスランド交響楽団 (ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番他)
12日 テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク交響楽団 (シベリウス ヴァイオリン協奏曲)
16日 アシュケナージ指揮アイスランド交響楽団 (ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番他)
アシュケナージ指揮アイスランド交響楽団 (ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番他)
12日 テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク交響楽団 (シベリウス ヴァイオリン協奏曲)
16日 アシュケナージ指揮アイスランド交響楽団 (ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番他)
演奏会間近になって、指揮者変更のインフォメーションが飛び込んできた。
当初帯同予定だった芸術監督・首席指揮者のユーリ・テミルカーノフが、健康上の理由で降板し、代わって、副芸術監督のニコライ・アレクセーエフが指揮をするとのこと。
先月は、マウリツィオ・ポリーニのリサイタルで、二度にわたる曲目変更に直面したのに続くアクシデントだが、やむを得ない。
プログラム冊子から。
プログラム冊子にはさみこまれた、指揮者変更のお知らせ。
ホール内、通路に飾られた写真の中に、テミルカーノフを見つけた。4ヶ月前にも来ていたのか。
私の席は、2階LB8列14番。
開演を待つ間、ところで、私って、ロシアのオケの来日公演を聴いたことがあっただろうか、とふと思った。たぶん初めてだ。
拍手を浴びながら楽員が入場。コンマスは先頭を切って入ってきて、さっさと座った。
対向配置。
シベリウスの弦は、14・12・10・8・6。
庄司紗矢香さんのヴァイオリンは、どちらかと言うと野太い音。
ソロもオケも全体にほの暗い音づくりに感じられた。
1楽章コーダの追い込みから、最後の音を弾ききるタイミングが、ソロとオケとでほんの僅かずれたような気がした。
2楽章は、何と豊饒な音だったことか。ソリストは、弾きながら途中で3歩くらい前に出た。
聴きながら改めて思ったが、私が知るヴァイオリン・コンチェルトの中では、やはりこの曲がナンバーワンだ。
学生時代から好きで、その当時はシェリングや潮田益子さんのレコードを愛聴していたものだ。卒業後4年目の1981年、母校オケにエキストラ参加して弾いたのも、貴重な経験だった。その時のソリストは、古澤巌さん。まだ桐朋の学生だった。
1楽章のヴィオラソロ、3楽章のチェロソロが何と効果的なことか。聴くたびに思う。
ソリストアンコールは、知らない曲だった。
帰りにアンコールボードの表示を見たら、「チェブラーシカより誕生日の歌」と書いてあった。
オケの楽員が、みんなにこにこしながら聴いていたのだが、そういう曲だからか。
20分の休憩の後、いよいよラフ2。
下手の席で舞台全体が見えないので、一部推定だが、弦は17・15・14・12・10だったと思う。
1楽章はリピートなし。
253小節からのヴィオラのCの16分音符は、ダウンからだった(我々はアップから演奏した)。261小節目から4小節間は、ダウン、アップ交互。
6月に本番を終えて、初めて聴くラフ2の実演。
聴いていて、苦い思い出(笑)がよみがえるところも少なくなかったが、一方、こんな曲をとにもかくにも本番に載せたことについて、よくがんばったよなあ、オケも自分も、と思ったりもした。
1楽章は、何度聴いてもくっきり聞こえてこない音楽だ。今回は3楽章についてもそれを感じた。同じロシア音楽でも、チャイコフスキーだと、もっとパートパートが明瞭に聞こえる。音楽の組み立てがよくわかるのだ。一方のラフマニノフは、音楽が団子になる。本場ロシアのオケが演奏して、こう聞こえるというのは、つまりそういう音楽なんだ、と思った。
4楽章、コーダの追い込みから締めは、お見事。
長い曲の後で、アンコールはあるのかな、と思ったら、「くるみわり」の「トレパーク」が演奏された。短いし、気が利いていると思った。
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