naokichiオムニバス

67歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

稀勢の里は引退を決断すべきではないか

初日から4連敗の稀勢の里が休場。

初日の相撲で、新たな怪我(右膝)をしたそうだ。

本人と師匠に、今の時点で引退を決断する選択肢はないんだろうか、というのが第一印象。

4日間の相撲を観る限り、負け方が悪すぎる。北勝富士との相撲など、平幕相手の真っ向勝負の末に、とうとう左を差させてもらえずじまい。この時点で既に右膝を傷めていたということだが、今置かれた状況からすれば、怪我は言い訳にならないだろう。

8場所連続休場を経て、先場所の10勝でひと息ついたが、あくまでひと息。

場所前に本人も言っていたように、白鵬鶴竜不在の中、優勝を目指さなければならなかったはずだ。

それが、優勝どころではない内容での連戦連敗。本人の受け止め方は一体どうなんだろう、と思う。

確かに、先場所ひと息ついているので、今場所不振でも、横審あるいは世論から、即進退を問われることにはならないかもしれない。次に出場する場所に進退を賭けることになる理屈だ。

しかし、それはこれまでさんざん繰り返してきたシチュエーションである。

今場所のこの状況に至っては、周囲がそれを迫るかどうかではなく、本人が進退を決断すべきもののように思う。

報じられるところでは、稀勢の里は師匠に、「このままでは終われない」「もう一度チャンスがほしい」と言ったとのこと。

チャンスとはどういう意味か。

ここで休場し、新しい怪我も含めて治して、稽古して鍛え直して出てきたら、今場所の4連敗のような相撲は取らない、10勝程度などにはとどまらず、充分優勝をねらえる、という確信があるのか。

これまで繰り返してきたような形ではなく、今度こそは大丈夫、その場所限りでなく、当分横綱の地位に値する相撲をとっていける、と考えているのか。

もしもそうでないのなら、今の時点で自らの判断として引退すべきだと思うが。

かつて、佐田の山は、連続優勝した翌場所、2勝3敗となった時点で引退を決めた。そのことを思い出す。

確かに、稀勢の里の場合、新横綱場所の、怪我をしながらの奇跡の優勝を除けば、横綱としての実績は皆無だ。このままやめたら悔いが残る、という気持ちは、痛いほどわかる。

それでも、と思う。

横綱とはそういう地位ではないだろうか。

かつての大関照ノ富士が、休場を重ねて三段目まで落ち、なお今場所も全休と聞く。序二段にさえ落ちかねない状況で、両膝の手術を経て、再起を図ることは、大関の地位を汚すものではないのか、という議論があるだろう。

それでも、本人が元の地位に戻ることを目指して再起を期すなら、その成否を見守りたいと思う。

今場所、幕下から十両に復帰した豊ノ島の例もあるし、同じく幕下転落から大関昇進を果たした栃ノ心もいる。

しかし、やはり横綱は違うのだ。いくら負けてもその地位を失わない点で、決定的に違うのだ。

そこを、本人と師匠はどう考えているのか。