27日(木)の朝、出社したら、入社同期のBから「Aさんの件」というタイトルのメールが入っていた。
Bは、私の会社の取締役常務執行役員を経て、今は関係会社の社長を務めている。
開いてみると、「Aさんが亡くなったと漏れ聞いたが、聞いているか」との文面。
まったく驚いた。
Aは、定年退職後、業界団体に移籍しており、つい最近、電話で話したばかりだった。
その業界団体の総務部長に電話して、Aの他界を確認した。
既に出身企業である私の会社の人事部には連絡したとのこと。
急ぎ人事部に行き、業界団体から届いた葬儀日程等の情報をもらう。
そこで聞いた話では、勤務先に出社して来ないことから発覚したそうで、急逝だったらしい。Aは、だいぶ以前に奥様を亡くされていたが、お子さんたちも既に独立しており、一人暮らしだったようだ。
数年前に心臓を患ったことは聞いていたので、その延長でのことだったのだろうか。その後も煙草を止めていなかったが、それが悪かったんじゃないのか。
しかし、何と言うことだろう。
私の同期は、地方の者も含めた全員が定期的に集まり、旅行をしている。
直近では、2016年1月に、成田、佐原に行ったのだが、来月、東京で3年ぶりに集まることになっていたのだ。
先日、Aと電話で話したのも、その件でだった。
1ヶ月後には、みんなで集まって観光し、飲み食いするのを楽しみにしていた、そんなタイミングで、こんな訃報が入るとは。
これまでも、旅行直前に、仕事の都合、あるいは体調面の事情で、参加をキャンセルする者はいた。
しかし、Aが参加できなくなった事情は、「残念だが、それではまた次の機会に」と言うことが不可能だ。
言葉が出なかった。
同期の者たちに取り急ぎメールで連絡をとった。驚きと悲しみの返信が相次いで返ってきた。
葬儀は、通夜と告別式を兼ねる形で、明日30日(日)の10:00に執り行われる。
明日は、午後から旅行に出かける予定があるが、時間的には都合がつくので、参列する。何人かの同期の者から、香典を託された。
他にも2人、参列すると聞いている。
同期の者の逝去は、2人目だ。
A、63歳での他界。40年前の入社当時を昨日のことのように思い出す。あの頃は、同期の仲間で、死ぬ者が出てくる年代になるなど想像もつかないことだった。
来月、海外出張で都合がつかない、冒頭登場のBを除き、13人が集まる。
楽しく過ごすはずの同期会は、図らずもAを追悼する場となってしまった。受け入れ難いことだ。