naokichiオムニバス

65歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

小田(和正)さんが「みんなのうた60」記念ソングを書き下ろし

27日(土)、小田(和正)さんの公式サイトやFacebookで、NHKの「みんなのうた」に曲を書き下ろしたとの情報を知った。

 

↓ 公式サイトから

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■[TV]「みんなのうた60」記念ソングを書き下ろし!

 

放送開始60年を記念し、一年を通して「みんなのうた」の魅力を余すことなくお届けする「みんなのうた60」プロジェクト。60年の節目を迎えたことし、記念ソングを書き下ろしました!

 

みんなのうた60記念ソング】
「こんど、君と」
うた・作詞・作曲・編曲:小田和正
アニメーション:半崎信朗

 

みんなのうた」初回放送月:2021年4月~5月
【放送予定】
4月1日(木)[Eテレ]前8:55~
4月1日(木)[R2]後3:10~

 

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みんなのうた」は、放送開始60年になるんだね。

 

そして、今回の書き下ろしは、通常の放送で紹介される歌としてでなく、60年の記念ソングとして、ということなんだ。

 

春、4月が待たれる。

 

ところで、古い記憶だが、確か、オフ・コース時代に、「みんなのうた」のために「老人のつぶやき」(アルバム「ワインの匂い」収録)を書いたところ、歌詞の内容がそぐわないとかの理由でボツになったと聞いたことがある。

 

「ワインの匂い」の発表は1975年。当時28歳だった小田さんが、46年を経て、老人と言われる年齢になって「みんなのうた」に曲を書いて採用された、ということか。

 

人生って面白い。

 

※NHKのサイトでの関連情報

www6.nhk.or.jp

www.nhk.or.jp

 

オーケストラ・モデルネ・東京練習日誌~ヴィオラ全員揃う

27日(土)は、オーケストラ・モデルネ・東京の練習に参加。

 

練習は、13日(土)と同様、ミューザ川崎の市民交流室で行われた。

 

夕方の川崎。

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前回同様、17:50スタート、20時終了。施設利用が20時までと制限されているためだが、だからと言って22時までの使用料金が時間割りで戻ってくるということはないのだそうだ。

 

本番1週間前。ヴィオラのメンバー7人が初めて揃った。マーラーシベリウスを演奏するにはやや少ない人数だが、それでも当初2人とか3人とかで練習してきたことを思うと心強い。

 

まず、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」から。序奏の部分、地獄の恐怖を表現すべく何度も繰り返し練習した。

 

指揮の篠﨑靖男先生からは、ある部分について、「どんな曲でも、難しいところでは事故が起こらない。難しいところが終わって簡単になったところで事故が起きる」との指摘があった。

 

このオケではヴィオラは外配置だが、単純な縦列だと表で弾いていてトップやコンミスが見えない。途中で少し右側にずれた。

 

次にマーラー交響曲第10番のアダージョ

 

篠﨑先生から、弦はできるだけ鳴らすこと(たとえpであっても)が指示された。

 

通し演奏のみで返しはなし。個人的には,弾く回数を重ねてきて、やっと曲に慣れてきた感じがある。

 

日中、トップのSさんから、前回の練習の録音を聴いて気になった部分が、パートのLINEに展開された。「音楽性云々の前に、音程が合ってない箇所です」。確かに思い当たるところばかりだ。あと1週間、どこかで改めてさらわねば。

 

ここで休憩。

 

再開後はシベリウス

 

全員で演奏する「フィンランディア」。これも通しのみ。

 

この曲については、篠﨑先生から「アンサンブルを合わせるよりも、まずフィーリングを合わせることを考えて下さい。フィーリングが合えばアンサンブルも合ってきます」とのお話があった。

 

最後に、7番のシンフォニー。

 

何度も返しながらの練習は、Nの前あたりまでで時間切れとなった。

 

28日(日)の夜に本番前最後の練習が行われるが、こちらは施設側の制約による時間短縮がないようなので、2日間で仕上げるということのようだ。

 

外に出ると月がきれいだった。

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本番まで1週間。本番当日の進行等もメーリングリストで配信された。

 

もうひとがんばり。

 

※練習往復に聴いた音楽

    マーラー 交響曲第10番(クック版第3稿第2版)

       ハーディング=ウィーン・フィル

    マーラー 交響曲第10番(カーペンター版)

       ジンマン=チューリヒ・トーンハレ管

    シベリウス フィンランディア

       バルビローリ=ハレ管

    シベリウス 交響曲第7番

       ビーチャム=ロイヤル・フィル

オーケストラ・モデルネ・東京練習日誌~午前、午後と長時間練習

23日(火)は、滝野川会館大ホールで、オーケストラ・モデルネ・東京の練習。午前、午後と長時間の練習だった。

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4日前の19日(金)、3月6日(土)の本番について、会場と演奏会の時間帯が変更となった。本番は19:00開演を予定していたが、新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言下、本番会場である調布市グリーンホールは18:00閉館の扱いとなってしまった。予約済みの団体も同様とのこと。

そのことが判明した時点では、会場はそのままで、当日リハーサルを行う予定だった午前中を本番とする案が示されていた。それが変更となり、急遽取れた別会場で午前中にリハーサル、午後本番を行うことになったのだった。

 

   オーケストラ・モデルネ・東京 本番2週間前に会場と時間帯変更
      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2021/02/21/084650

 

練習冒頭、指揮の篠﨑康男先生から、いきなり本番でなくリハーサルができることになってよかった、とお話があった。

 

10時、練習開始。

 

ヴィオラは7人中6人が参加。その内トップのSさんは仙台からの参加だが、先日の地震のために東北新幹線が運休している影響で、遅れて参加との連絡がパートのLINEに入った。Sさん到着まで、1つずつ前に詰めて座ることになった。

 

マーラーの10番のアダージョから練習した。

 

練習番号9から始まった。

 

12番のヴィオラのソリで予想通りつかまった。ヴィオラのソリは、曲の冒頭を始め3回あるが、3回目にあたるこの部分が一番難しい。ト音記号ショスタコーヴィチの5番の1楽章並の高音を出さないといけない。ショス5のあのくだりは白玉音符ばかりだが、このマーラーは8分音符で音が動くので非常に辛い。

 

篠﨑先生から、13番のところはダンテの「神曲」の地獄編のイメージでとのお話があった。

 

休憩。

 

再開後は少し飛んで26番から。tuttiでの強奏の部分だ。管楽器の音程を念入りに調整。ここの弦は、細かい分散和音を弾く。

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ヴィオラも他パート同様、音域の広い分散和音の上下がある( ↑ 右のページです)。管に消されて聴こえないはずなので、適当でいいかなと思っていたのだが、そうはいかなかった。

 

「弦だけで」。えー・・・?

 

その後、曲頭に戻っての練習。

 

トップのSさんが到着されて後ろに座られた。

 

12:20頃、午前の練習終了。再開は13:15.

 

滝野川会館の近辺にはコンビニや飲食店がなく、かつ会館内での持ち込み品の飲食も禁じられているとの情報が事前にメーリングリストに流れた。買って持って行っても食べられないのでは仕方がない。少し歩くが駒込駅へ行けば何か店があるだろうと行ってみた。

 

駒込駅まで行かない内にいくつか飲食店が見つかった。店内があまり密では困る。店内の様子をうかがいつつ、宴客という中華料理店に入ることにした。何しろ昼食休憩が1時間足らずなのでできるだけ早く食べてしまわなければならない。迷っている余裕はないのだ。

 

店内を見まわすと、「冷し中華」の水色の紙が貼ってある。

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え? この時期に冷やし中華食べられるの? そう寒くはないし、頼んでみることにした。店員さんに、貼り紙を指さしながら、「あれ、できるんですか?」と聞くと、厨房に聞きに行ったが、やっぱりだめだった。はがし忘れ?

 

「週替り定食」の中からC(豚肉と野菜の辛味噌炒め)を頼んだ。

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午後の練習がスタート。

 

副団長のIさんから、運営メンバーとコンミス、弦のトップの紹介があった、。

 

その後、篠﨑先生から、本番では、最初のモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」序曲と次のマーラーは、ほぼアタッカで演奏したいとの話があった。管奏者の交代はあるができるだけ間を空けないでマーラー始めるとのこと。

今回の選曲ではマーラーが先に決まり、その前に何を持ってくるか、ということで「ドン・ジョヴァンニ」にしたそうだ。マーラーモーツァルト、そしてワーグナーを敬愛しており、オペラ指揮者として彼らの作品を指揮した他、最後に「モーツァルト!」と言って亡くなったことから、このつなぎにしたとのお話だった。

 

午後の練習は、演奏会の最後に演奏するシベリウスの「フィンランディア」から。

 

これも篠﨑先生のお話では、この曲は全員で演奏するとのことだ。

 

フィンランディア」は、昨年12月の初回練習以来。

 

篠﨑先生はこの曲に対する熱い思いがあるようで、色々な話をされた。

この曲は、常に他国の圧政の下にあって民族の結束を失わなかったフィンランド人にとっては、チェコにおけるスメタナの「我が祖国」のようなものなのだそうだ。

日本だと前プロに置かれることが多いが、現地では必ず最後に演奏されるとのこと(例えば「クレルヴォ」のような長い曲の演奏会であっても)。今回の我々の演奏会でも、7番のシンフォニーの後に、アンコールとしてでなく演奏会本編の最後に置かれている。

 

また、フィンランドでは、合唱付きで演奏するのが当たり前。合唱なしでの演奏は、「第九」をオケだけで演奏するようなものなのだそうだ。

歌が付く場合の歌詞(シベリウスも承認したもの)が紹介された。中間部のメロディにつく歌詞だが、最初に木管で演奏される部分は、美しいフィンランドが歌われていて、その後、メロディが弦に移ったところは、フィンランド人よ立ち上がれ、という内容とのこと。

 

次に、シベリウスの7番の練習。

 

練習記号Nの前からスタート。Qまで行ったところで一旦休憩。

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休憩時はドアを開放するので、音出しは禁止である。

 

再開後はUまで行ってから曲頭に戻り、曲尾までの練習が続いた。

 

再度の休憩の後、Oからまた練習してRの先までで終了。

 

最後に、「ドン・ジョヴァンニ」序曲。これも、12月の初回練習以来だ。

 

結構テンポが速く、集中を強いられる。

 

16:40頃練習終了。

 

長時間の練習は大変疲れたが、すべての曲を弾き込むことができたのはよかった。

 

ところで、初めて参加するオケなので、知った人がほとんどいない。

それは仕方がないとして、ヴィオラの場合、メンバー7人中、5人が娘のような若い女性。それに私と同世代の男性のKさん。若い女子5人におっさん2人という構成なので、彼女たちにどう接したらいいものか、なかなか厳しいものがある。

トップのSさんとは、ボウイングのこととかで会話をするが、他の方々とはほとんと話をしたことがない。年配者の方からコミュニケーションをとらないといけないんだろうな、と思いつつ、なかなか・・・。

 

あと、今の時代、全員が常にマスクをしているわけだが、やっぱり面識がない同士だと、どんな顔か、顔全体を一度も見たことがない、という形になるわけで、これも結構壁というか、距離が縮まらない要素かもしれない。

 

本番まで、残る練習は27日(土)と28日(日)の2回。数少なくなったが、できるだけ周囲の皆さんと話すようにしよう。


※練習往復に聴いた音楽
    オフコース 愛を止めないで
    小田和正 愛を止めないで
    ドヴォルザーク 新世界
       カラヤンベルリン・フィル(1964年録音)
    シベリウス 交響曲第7番、アンダンテ・フェスティーヴォ
       尾高忠明=札幌響
    マーラー 交響曲第10番 アダージョ
       バーンスタインウィーン・フィル
    シベリウス 交響曲第7番
       セーゲルスタム=ヘルシンキ・フィル
    シベリウス フィンランディア(合唱付き)
       オーマンディフィラデルフィア管(1959年録音)
    プロコフィエフ 交響曲第5番、キージェ中尉
       小澤征爾ベルリン・フィル

堀酉基氏のインタビュー記事

音楽之友社の新刊、「樂聖と絃 ベートーヴェン 弦楽器のための作品たち」を買った。

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ヴァイオリン協奏曲、弦楽四重奏曲、ヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタになど関する充実した記事が載っている。

 

その巻末に、「特別インタヴュー/楽器店を訪ねて」というページがあるのに気がついた。

 

めくってみると、文京楽器社長の堀酉基氏のインタビュー記事が載っている。

 

えっ? 堀酉基さん!

 

2018年の3月に、シマムラストリングスで購入し、今使っている楽器は、2005年にこの方が製作されたものなのだ。

 

   ※新しい楽器
       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/66004651

 

その楽器は、「Rebirth-Andrea Guarneriモデル」と言う。

 

文京楽器のWebサイトによると、「REBIRTH(リバース)とは「再誕」。再現不可能と言われているストラディバリ、ガルネリといったオールド名器をそのまま現代に蘇らせたいという願いをこめてつけられた名前です」とのこと。

 

制作者のお名前は購入時に聞いて存じていたものの、写真でお顔を拝見するのはこれが初めてなのだ。

 

この人が堀さんなんだ、としみじみと見た。

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そう言えば、この楽器も使い始めてもう3年になるんだ。

 

大変気に入っているこの楽器、末永く使っていこうと思いを新たにした。

 

※文京楽器Webサイト
    https://www.bunkyo-gakki.com/

※文京楽器YouTubeチャンネルから堀酉基氏インタビュー動画

    https://youtu.be/YofLMhL5WqE

東京二期会オペラ劇場 「タンホイザー」

18日(木)、東京文化会館東京二期会オペラ劇場の「タンホイザー」を観に行った。

 

3日(水)の「トスカ」、9日(火)の「フィガロの結婚」に続き、今月3回目のオペラである。プッチーニモーツァルトワーグナーというラインナップもなかなかいい。

 

東京文化会館での演奏会は久しぶりだ。前回は2019年7月のバーンスタイン「オン・ザ・タウン」。

 

また、「タンホイザー」の実演は、2013年2月の新国立劇場以来だ。

 

上野駅公園口の改札の位置が変わっていてびっくり。

 

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フライヤー。

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プログラム冊子から。

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楽曲解説によると、今回の上演は、第1幕がパリ版、第2幕はドレスデン版を基本とした折衷版とのこと。

 

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私の席は、1階18列35番。珍しく1階席を買ってみた。

 

ステージ両端の花道、ピットの上方に、黒いコンテナハウスみたいなものが設置してある。下手側は、中にハープ2台と打楽器奏者2人分の席。上手側は、第1幕後の休憩時に見に行ったら、数人分の譜面台と椅子が置いてあった。楽器は見当たらず(ここには第2幕の歌合戦の場面で金管奏者が座った)。ピット内でソーシャルディスタンスを確保するためにはみ出た面もあるかもしれない。

 

パリ版なので、序曲は終結せずにバッカナールに続く。

 

官能的なこの場面に、ふと「ばらの騎士」の冒頭を思い出す。愛欲から醒めるというシチュエーションには共通点がある。

 

改めて気がついたが、官能の世界の中心にいるヴェーヌスって、女神なんだね。世俗の人ではなくて。

 

ここを出て行きたいタンホイザーと引き留めたいヴェーヌスのやりとりが、しばらくの間続く。

 

タンホイザーの内面の葛藤は、わかるようでわからない。自由なこの世界、しかも愛欲が満たされるんだったら、このままでいいのに、と世俗的な私などは思ってしまうが、出て行きたいんだね。

 

それに対するヴェーヌスの説得を聞いていると、この女神の気持ちは愛欲の世界ではなくて、これはこれで純愛ではないか、とも思える。少なくとも邪悪な存在というわけではないように感じたりもする(途中から「呪う」とか言い始めるけど)。

 

ともかくこのやりとり、何が論点なのかよくわからない。快楽の反対にあるものが戦いであったり死であったり。救いややすらぎという言葉も出てくる。

 

場面が変わると男声合唱が出てくる。やっぱりワーグナーの場合、男が多いな。改めて思う。

 

この後のタンホイザーとヴォルフラムのやりとりもまた、何だかわからないところがある。

 

自分たちのところに戻って来い、というヴォルフラムの誘いをタンホイザーは何故拒むのか。戻って来い、戻れない、これも何が論点なのか。

 

結局、1時間以上かかるこの第1幕は、前半ではヴェーヌスベルクから出て行く行かない、後半では宮廷に戻る戻らないと、くどくどと延々とやってるだけという気がする。

 

ちょっと眠かった。

 

しかし、そこがワーグナーのオペラとも言える。

 

休憩。
ホワイエに飾られたホールの模型。

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第2幕。

 

エリーザベトのアリアは、あまり明るくない音楽だ。タンホイザーと再会できる嬉しさとかは感じられない。

 

そして、その後のタンホイザーとの二重唱も、互いに再会できて嬉しい、という感じがない。「ラ・トラヴィアータ」の終幕でのヴィオレッタとアルフレートが、そこに至るまでのいきさつなどなかったかのように、手放しで喜び合うのとは対照的だ。

何だか盛り上がりに欠ける感じを受ける。

 

その後、抱き合う2人をヴォルフラムが引き離す行為があったが、あれはどういう意味なんだろう。

 

そして歌合戦。上手側のコンテナハウスに金管部隊が入っての、この場面の光彩陸離たる音楽には一転して引き込まれる。「アイーダ」の凱旋の場面に匹敵する、聴いていてわくわくする音楽だ。

 

ところで、この歌合戦も、話としては何かわかりづらいところもある。ヴォルフラム、ヴァルターと、自分を宮廷に戻し入れてくれた人たちの歌を、タンホイザーは何故ことごどく批判するのだろう。舞台右上方に姿を現したヴェーヌスの影響なのか。いやしかし、タンホイザー自身は、そのヴェーヌスから逃れて来たわけで。

 

次のビーテロルフの歌に対しては、もはや喧嘩腰とさえ言える態度。

 

その後ヴォルフラムが歌う歌は、実は自分がエリーザベトを愛していることをもはや隠さない。しかし、エリーザベトはタンホイザーをかばう姿勢を崩さない。彼女はヴォルフラムの純愛の訴えをどう受け止めたのか、

 

そもそも、この歌合戦でのエリーザベトも理解できないところがある。

 

このオペラが、官能と純愛の対立概念をテーマとしていて、エリーザベトは純愛の方の象徴として存在していると思うのだが、その彼女が、対立する主張の側にいるタンホイザーを何故終始支持するのか。

 

彼の思想がどうあろうとそれを上回る純愛を注ぐ、ということなんだろうか(最後は命を捨てて彼を救済するところまで行くし)。

 

エリーザベトの一声で命を救われたタンホイザーは、反省は示すものの、相手方の主張を受け入れた訳ではなさそうだ。

 

ともかく、二項対立の設定自体はわかりよいのだが、お話の進み方がどうもしっくり入ってこない。

 

ところでこの歌合戦の場面、「マイスタージンガー」を想起する。男ばかりの中に女性が1人というのも共通している。

 

物語についてはあれこれ思うところはあるものの、久しぶりのワーグナーのオペラの音楽自体は終始堪能した。

 

ただ、オケの音に腹にこたえる重さというか、厚みがほしい気はした。ワーグナーなのだから、もっとあふれるような音が聴きたい、と。今回は1階席なのでオケを観ることができなかったが、後刻ネット上で得た情報だと、10型だったらしい。新型コロナウイルスに少し負けたか。

 

ところで、休憩時にふと気がついたが、女性のお客さんが結構多いのに驚いた。ワーグナー好きの女性って、ちょっとイメージしにくいのだが。特にこの作品だし。

 

第3幕。

 

2幕までの色々な疑問はそれとして、ここからはリセットして味わうことができた。ここからはずっと引き込まれる流れになる。

 

エリーザベトの祈り。

夕星の歌。

ローマ語り。

 

先日観た「トスカ」が、主役級の歌手にそれぞれ聴かせどころのアリアを用意したのと同じだ。

 

ローマ語りの冒頭、ホルンのゲシュトプトが鳴るが、マーラーの9番の冒頭をちょっと思い出した。マーラーはここから引用したのか?

 

以後、終幕までは大変見応えがあり、没頭させられた。

 

タンホイザー、結局ヴェーヌスベルクに戻りたいの? ヴォルフラム、前幕であんなことがあったのに、まだそれを引き留めるの? と思ったりもするが、まあいいや。

 

エリーザベトもタンホイザーもあっけなく死んでしまう。オペラの常、ワーグナーの常だが。

 

久しぶりのワーグナーの実演。やっぱりワーグナーはいいなあ、とつくづく思った。

 

歌手の皆さんも熱演だった。

 

来月、新国立劇場で「ワルキューレ」が上演される。新国立劇場のこのプロダクションは、以前に「リング」全曲を観ているが、どうしよう。再度行こうかな。

 

あと、ワーグナーでは、どこかで「トリスタンとイゾルデ」をやってくれないかなと思っている。地方であっても行くのだが。

 

※関連のネット記事
    井内美香さんのゲネプロレポート

       https://spice.eplus.jp/articles/283069

       https://spice.eplus.jp/articles/283099

    ぶらあぼゲネプロレポート
       https://ebravo.jp/archives/76429

 

オーケストラ・モデルネ・東京 本番2週間前に会場と時間帯変更

3月6日(土)のオーケストラ・モデルネ・東京の第2回演奏会の会場及び時間帯が変更になった。

 

前回、13日(土)の練習の時に、副団長のIさんからインフォメーションがあった。

 

本番会場である調布市グリーンホールは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言下、18時閉館となっている。もともと我々の演奏会は、18:30開場、19:00開演の予定だったので、対応が必要。

 

別会場も探してみたが見つからないため、13日時点での方針として、3月6日、夜の演奏会に向けてのリハーサルを行う予定だった午前の時間を本番に充てることを検討中、1週間後に結論を出すとのことだった。

 

もともと練習期間が短い上、緊急事態宣言が出てからは、夜設定の練習を20時に切り上げるために練習時間も短縮されたりしていたので、リハーサルが1回減るのは厳しいと感じたが、やむを得ないと思い、その心づもりでいた。

 

ところが18日(木)、ヴィオラパート連絡用のLINEに、トップのSさんから連絡が入った。

 

3月6日、大田区民ホール・アプリコが空いており、午前リハーサル、午後本番となったとして問題ないかどうか、メンバーの都合を聞きたい、とのことだった。

 

えー? 会場変更? 思い切ったことをするものだと思いつつ、当日は当然他の予定もないので、問題なしと返信した。7人のメンバーの内、1人だけ午後に予定あり調整困難との意向だった。

 

19日(金)の夜、I副団長からメーリングリストにメールが流れた。大田区民ホール・アプリコに変更、併せて、13:30開場、14:00開演とするとの決定だった。

 

   当   初       13日時点の方針案      最 終 決 定

 調布市グリーンホール → 調布市グリーンホール → 大田区民ホール・アプリコ

 午前 リハーサル   → 午前 本番      → 午前 リハーサル

 18:30 開場                    → 13:30 開場

 19:00 開演                    → 14:00 開演

 

新しいフライヤーがデータで配信された。

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ちなみにこちらが当初のフライヤー。

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本番2週間前の変更。演奏会場を変更するというのは特に大きな決断だ。ポイントはやはり、当日リハーサルができるという点だっただろうか。

 

私自身は、1月に緊急事態宣言が出て、かつそれが3月7日(日)まで1ヶ月延長された時点で、この演奏会が本当に行われるんだろうか、と思った。

事前練習が夜に設定されている日も多かったので、練習自体に制約が生じないかということ、また、本番自体が緊急事態宣言延長範囲にあるので、ホールの使用に支障がないか、と。

(浦安シティオーケストラは、緊急事態宣言が出てから練習ができなくなっている。また、津田沼ユニバーサル交響楽団は、2月に予定されていたポピュラーコンサートが中止になったと聞く)

 

現実に、夜練習の時間が短縮されて推移し、そうした中、本番ホールも使えないという事態になったわけだが、この間、演奏会の開催自体を見合わせる話は一切聞かれなかった。

最終的に、会場や時間帯を変更して、日だけは変えずに演奏会を行うことになったわけで、少なからず驚いている。

 

既に演奏会広報は行ってきているわけで、お客さまにとっても重大な影響があるが、今回の演奏会は電子チケットによる運営のため、来場予定者に変更の連絡を取ることが可能なのがまだしも幸いだ。

(前の会社の先輩で、いつも浦安の演奏会を聴きに来て下さるT氏から、今回の演奏会に行くとの連絡をいただいていた。念のため会場と時間帯変更の旨を伝えたところ、団からもメールが来て知っているとのことだった)

 

今回の演奏会は、それ自体、本来昨年行う予定だったものの延期開催だと聞く。団員の皆さんにとって、何としても今回は本番をやりたいという強い気持ちがあるのだろう。

また、練習での指揮の篠﨑靖男先生のお話では、コロナの制約を我慢しながら音楽をするという考え方でなく、その制約が当分続くと思われる中、どうやって音楽をやっていくかを考えることが大切だ、とのことだった。練習の制約があっても、会場を変更しても演奏会を行う今回の決定は、篠﨑先生のご意向も強く働いていると推測する。

 

今回初めて参加する者としては、指揮者、団員の皆さんの熱意についていくだけだ。

 

リハーサルが1回減らずに済んだのはよかったが、ヴィオラのメンバーは7人から6人に減ってしまうんだろうか。

久しぶりの出張

今日15日(月)は、A社(西新宿)用務で岐阜まで日帰り出張。

 

1~2月はA社の中部地区の監査役監査の時期だが、折からの緊急事態宣言下、被監査部署をまわっての監査をとりやめ、テレビ会議に変更した。ただ、書類の実査行為が残っており、これのみ現地に行くことにしたものである。

 

遠方への出張は、11月にB社(三軒茶屋)用務で新潟他をまわったのが最後。ずいぶん久しぶりな感じがする。

 

東京駅から久々の新幹線に乗る。乗車前に新聞を買おうと思ったら、ホームのkioskが閉まっている。緊急事態宣言の影響なのだろうか。弁当売場の一部も閉まっている。

 

一旦ホームから階段を下りてどこかに売店がないかと探したが、新聞を売っている店が見当たらない。駅員に聞いてみると、新幹線改札内にはないのだと言う。そうなんだ。

新幹線改札の外には駅ナカのNewDaysが見えるので、有人改札から一旦出て買った。何とも不便なことだ。

 

今日は全国的に雨の予報。家を出た時点では幸いまだ降っていなかったが、新幹線で名古屋に向かっている途中で外は雨となった。

 

久しぶりの岐阜駅に到着。改札手前にこんな看板が。

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大河ドラマ館は昨日で終了か。昨日、「青天を衝け」が始まったしなー。

2019年の夏に岐阜に来た時、駅周辺は翌年の「麒麟がくる」に向けた垂れ幕などが賑やかに飾られていたのを思い出す。

 

南口。雨。

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現地支社に到着し、同僚の監査役と合流。

 

午前の用務を終えて、現地の者ともども昼食に出かけた。この時点で外は土砂降りの雨。風も強く、傘をさすのも大変な状況だった。

かなり濡れながら近くの蕎麦屋、「田毎」(たごと)に入る。

以前にも何度か来た店だ。

 

   酷暑の中、味噌煮込みうどん

      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/66324418

   岐阜ランチ処~田毎

      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/66326326

 

連れが全員味噌煮込みうどんを注文する中、冷たい蕎麦が食べたかった私だけ、「まごめ」というのを頼んだ。

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海老、人参、イカ、葱、玉ねぎ、ししとうの天ぷらが綺麗に盛り付けられている。なめこも乗っている。美味しかった。

 

店を出た時には、雨は小降りに治まってきていた。

 

そして午後になって、外は嘘のように晴れた。

 

用務終了。岐阜駅から名古屋に向かう。

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車窓から眺める夕暮れの雲が綺麗だった。

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さほど遠くない場所への日帰りだったが、久しぶりの出張だったせいか、ちょっと疲れた気がする。

 

まだ月曜日。まだ先は長いな。

JUJUのライブへ

ローチケから定期的にメールが届く。登録してあるアーティストの公演などの情報だ。

 

数日前、JUJUのツアーの抽選申込の案内が書かれたメールが届いた。

 

JUJUは、一度実演を聴いてみたいと思っていたアーティストで、妻に話すと是非行ってみようということになった。

 

ツアータイトルは「JUJU HALL TOUR 2021 ジュジュ苑 「俺のRequest」」。

 

3月16日(火)の千葉県文化会館を皮切りに、7月まで行われるツアーだ。

 

さて、どこに行くか。もちろんすぐ近くの千葉県文化会館でもいいし、複数回設定されている中野サンプラザも久しく行っていないので面白い。

 

しかし、やっぱり地方か、と思い直して、5月22日(土)の福岡サンパレスをターゲットにした。昨年末に葉加瀬太郎のコンサートを聴いたホールだ。

 

申し込んでおいた抽選の結果が、昨13日(土)、メールで届いた。めでたく当選。

 

福岡では、5月1日(土)に竹内まりやを初めて聴く予定だった(マリンメッセ福岡)が、こちらはツアーが中止となり誠に残念だった。

 

幻の竹内まりやの3週間後に、JUJUを初めて聴く。

 

このJUJUのツアーは、電子チケット方式なのだそうだ。これも初めて。

 

楽しみだ。

オーケストラ・モデルネ・東京練習日誌~合奏に2回目の参加

13日(土)は、オーケストラ・モデルネ・東京の練習。

 

6日(土)に行われた合奏は、クァルテット・エクセルシオの演奏会と重なったため欠席。

 

昨年12月19日(土)の初練習(合奏)、1月11日(月)の弦分奏に続いて3回目の参加。合奏は2回目である。

 

緊急事態宣言が延長される中、当初の予定では18:00~21:20だった練習時間が17:50~20:00に変更され、練習する曲も減った。3月6日(土)の本番まで残り日数も少ない中、厳しい話だ。

 

練習会場はミューザ川崎の市民交流室。

 

川崎に来るのは久しぶりだ。結局、フロイデ・コーア・ヨコハマの演奏会でブラームスドイツ・レクイエムを演奏した2017年以来になるだろうか。

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市民交流室というところには初めて入る。ホール入口の反対側だ。

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浦安オケの団員であり高校の先輩であり、このオケの団長でもあるT氏から、ヴィオラのKさんを紹介される。所沢のオケで弾かれているKさんは、若い人ばかりのこのオケにあって、ちょっとほっとする同世代っぽい男性だ。

 

これまでに参加した練習では、ヴィオラは2人、3人と推移してきたが、今回は5人参加。現時点でのフルメンバーは7人で、8人目をさがしているところだそうだ。

私は3プルトの表に座ることになっている。

 

17:50練習開始。シベリウスの7番から。

 

本番指揮者のS先生の指導は細かい。冒頭のティンパニの打ち込みの音色から繰り返し練習。

曲の前半は、少し進んでは止め、ポイントを絞った返し練習が繰り返された。

 

後半、Nからはほぼ通しの形となり、曲尾まで。

 

後半は次回またやるということで、1時間少しのシベリウス練習は終了。

 

10分間の休憩の後、再開後はマーラーの10番のアダージョ

 

練習再開前に副団長のIさんからインフォメーションがあった。

緊急事態宣言下、本番会場である調布市グリーンホールは、現在18時閉館の運営となっている。当日の我々の予定は、午前中に最終リハーサルをして、19:00開演で本番を行うことにしていた。当日までに緊急事態宣言が解除されてホールの方針が変わらない限り、夜の本番は困難となる。

運営側では会場の変更も考えたそうだがうまく運ばず、検討の結果、現時点では当日午前のリハーサルを本番としたい方向とのこと。1週間様子を見た上で、来週末には結論を出すそうだ。

既にお客さまの入場を前提にチケットも提供(入場無料)している中、本当に難しい判断になるだろうと思う。電子チケットなので来場予定者への連絡はつくとのことだが。

 

その後、S先生からお話があった。新型コロナウイルスが終息し、何事もなかったような状況が戻ることはしばらくないはず。コロナ以前の状況を前提に、何かを我慢しながら音楽をやるという考えでなく、コロナ禍の中でもどうしたら音楽ができるかを考えたい。コロナ後も、もしかしたらコロナ以前と違う音楽のやり方になるかもしれない。コロナ後につながるような音楽との取り組み方をしていきたい、というようなお話だった。

本番当日は、リハーサルを本番に代えることで練習回数が減るので、直前練習である28日(日)の時点で最高のレベルに持って行きたい、とのことだった。

その28日も、全部の曲を通すことはできないかもしれないともおっしゃっていた。それ以外の練習は、23日(火)と27日(土)。いや大変だ。

 

マーラーの練習。冒頭のヴィオラソリの出だしのcis音からダメ出し。

以後もシベリウス同様、ポイントを突いた練習が進んだ。

 

10番のところはヴィオラだけつかまった。

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何度かやらされたが、最後は「ここは練習しといて下さい」と終わった。限られた合奏時間なので仕方がない。

弾けるところ弾けないところ色々あるが、この10番と、あとは3回目のヴィオラソリが一番の難所だ。

 

シベリウス同様、前半は返し練習が繰り返された後、16番あたりからは止めずにほぼ通しとなる。

 

29番に入ったところで、既に20時をまわっており、時間切れ終了となった。

 

そもそも練習期間が短い設定だが、コロナで練習時間帯にも制約が加わり、厳しい状況だ。残る練習期間、何とかがんばらなければ。

 

※練習往復に聴いた音楽

    マーラー 交響曲第10番アダージョ

       ブーレーズ=ロンドン響

       ブーレーズクリーヴランド

    マーラー 交響曲第10番

       オーマンディフィラデルフィア

    マーラー 葬礼

    マーラー 交響曲第10番アダージョ

    マーラー 花の章

    マーラーブリテン 野の花が私に語ること

       P.ヤルヴィ=フランクフルト放送響