若書きアーカイブ
そこにこそ、またと聴けまい、という所以があるわけだが、そこで、さっきの話に戻ると、こうした「踏み外した」演奏の凄さ・面白さにふれてしまうと、正統的な、とか、立派な、とか、きちんとした、とかいう演奏の価値について改めて考えざるをえなくなるので…
クライバー自身に、この流れを本能的・直感的に掴み取る、天与の才があるということなのだろうが、そこから生まれる演奏も、従って、計算・分析・設計といった言葉とはおよそ縁遠い、本能的・生理的・野性的なものとなる。だから、表現されるものの外形自体…
先月のお盆休み、家の中をかたづけていての発掘出土品の一つ。 1986年の、カルロス・クライバー=バイエルン国立管弦楽団の来日公演の感想文だ。 ドットインパクト型プリンタで、B5サイズの連続用紙に打ち出したもの。 家にプリンタを持っていない時期だっ…
(上)当日のチケット(南西スタンド1階A列24番。S席で3,000円) (下)ハガキの投函状況 ※音楽雑記ノート「音楽断章」に、オフコース初めての武道館公演に行った時のセットリストが記録されている。セットリストのみで、演奏への感想は書かれていない。 (5人組…
※音楽雑記ノート「音楽断章」への書きつけ 声も出ないすばらしさ。レヴァインのマーラーへの数々の讃辞を納得させられる。 No.3、No.1につづききくのは3曲めだが、曲がすすむたび、レヴァインならではというものを感じるようになった。 何しろ、レヴァインと…
※音楽雑記ノート「音楽断章」への書きつけ (手書きなので、ひらがなが多い(笑)。読点も少ないな) さいきんマーラーのNo.4をききなおそうと思っていたこと、VPOのマーラーということ、シュターデが歌っていることというのでかった。 期待どおりの秀演。 ウィ…
(3)第24回定期演奏会まで 7.14 オーケストラ OB現役交歓会 定例となっている交歓会、今回も如水会館にOB現役多数の参加 を得、盛会であった。 長谷川如水会同好会理事長から御挨拶のあった後、有志の室内楽 演奏を聴き乍らの立食パーティーに移った。今…
久々の「若書きアーカイブ」です。 今回は、学生時代に、「楽苑」(がくえん)という冊子に書いた文章。 「楽苑」とは、如水会(じょすいかい)音楽同好会が、年1回発行していた会報だ。 如水会音楽同好会は、一橋大学管弦楽団と一橋大学コール・メルクール(男声合唱…
※「音楽断章」ノートから。オフコースの2枚組アルバム、「ライブ」を初めて聴いた時の記述。 まさに垂涎の思い、どれだけこのレコードの出るのを待ったことか。 オフコース「ライブ」入手(発売日5/5の前日4日は日よう日。その 前日3日は祝日ということで今日…
※「音楽断章」ノートから。この時点で、最新のアルバムは「Three and Two」。 4.29 オフコース1よりジャンクションA面までつづけてきく 僕の贈りもの、ラウンド2 と ワインの匂いの間にはやはりかなりの差 がある。初期2枚は高く評価できない。 …
※「音楽断章」ノートから。 80.3.15 マーラーの3番 クーベリックで聴く やはりこの曲にはマーラーのあらゆる魅力が入っていると思われる。 目下レヴァインがベスト。 クーベリックは、端正できっちりとした演奏。錯綜したスコアもく っきりとていねいにやって…
「音楽断章」と称したノートが何冊かある。 聴いたレコードや演奏会の感想を書き綴ったり、新聞や雑誌の音楽記事の切り抜きを貼ったりしたものだ。ほしいレコードをリストアップしたりもしている。 1冊目はドラえもんの表紙のノート、2冊目はオフコースの表…
学生時代、あるいは20代の頃に書いた文章のいくつかが、手元に残っている。 今読み返すと恥ずかしくなるものも多い。 さだ(まさし)さんや小田(和正)さんなど、活動歴の長いアーティストが、30年以上前、彼らが20代の頃に作った楽曲(「精霊流し」とか「僕の贈り…